諸国家はなぜ米国に協力的な態度をとるべきか

　今日、反米感情は、諸国家の間で強くなっています。しかし、わたしは聖書の中のエホバ神の助言を考慮するとき、現在世界で第一の軍事力を誇っている米国に対して、服するように神は勧めておられると思います。そして、それは諸国家が安全に存続し続ける方法です。　私は啓示の書の中で、米国は「大いなるバビロン」、あるいは「バビロン」と呼ばれていると思います。 

啓示17章に登場する大娼婦大いなるバビロンは・・・ 

米国の持つ多くの特徴を持ちますゆえに米国を霊的にバビロンとみなせる

　聖書の預言書の中で、古代バビロンが世界で覇権を振るっていた時代に、周囲の諸国家に対してバビロンに服するようにと預言者エレミヤが勧めました。それは、エレミヤ27章にあります。それは、自国が滅びないためです。 

 Map of the Median Empire, Egypt, Lydian Empire and Neo-Babylonian Empire in the 6th century BC.

エレミヤの時代にはバビロンがユダやその周辺の中東諸国に覇権を奮っていた 

Ian Scott預言者エレミヤは周囲の諸王国にバビロンに服するように勧めた

　預言者エレミヤは、ユダの王，ヨシヤの子エホヤキムの時代にエホバの言葉を受けました。エレミヤは縛り縄とくびき棒をエルサレムに来た使者たちの手により、エドムの王，モアブの王，アンモンの子らの王，ティルスの王，シドンの王に送るようにと神から命じられました。 

 

 

 

エホバはアンモン・モアブ・エドム・シドンなどのユダの周辺諸国家にバビロンに服するよう勧められた　そして、エホバ神は、すべての地をバビロンの王ネブカドネザルの手に与えたことを告げられました。そして、すべての国の民は、彼自身の地の時が来るまで、バビロンに仕えることになると言われました。　　そして、エホバ神は、「バビロンの王ネブカドネザルに仕えようとしない国民や王国，また，バビロンの王のくびきに自分の首をあてようとしないもの，わたしはその国民に剣と飢きんと疫病とをもって注意を向けることになる」「そしてついには，彼の手によってわたしはこれを滅ぼし尽くすであろう」と告げられました。(エレミヤ27:8) 

 

バビロンの王に服さなければ剣と飢きんと疫病で滅びる可能性があるという警告が与えられた　『そして，その首をバビロンの王のくびきの下に置き，実際に彼に仕える国民は，わたしもこれをその[国民の]土地の上で休ませる』『その[国民]は必ずそれを耕して，そこに住むであろう』とエホバは付け加えられました。(エレミヤ27:1-7)それでバビロンに服する国民は、その土地で、生き永らえて住むことができるとエホバ神は言われました。  

くびきとは上図のようなものなので自分の首をバビロンのくびきの下に置くとは同盟を結ぶことだと言える 

昔バビロンに服するなら畑を耕し家に住めるという約束が与えられた 

　ですから、その当時、バビロンが覇権を振るうことを諸国民は快く思わなかったかもしれませんが、エホバ神は諸国家に身を低くして、バビロンに服するように、あるいは同盟を結ぶようにと勧められました。そして、そのようにしない諸国家は、バビロンによって滅ぼしつくされると神は言われました。  　この剣と飢きんと疫病で滅びるという警告の言葉は、預言者エレミヤの時代よりも、もっと文字通りに当てはまる可能性が高いです。　なぜなら、預言者エレミヤの時代のバビロンよりも米国はさまざまな兵器を持っています。水爆や原爆などの核兵器、また、環境改変兵器、生物兵器、また、電磁波武器を所有しています。そうした武器は、米国だけでなく多くの諸国家が所有していますが、米国の所有の程度は他の諸国家の群を抜いています。つまり、米国の軍事力は他の諸国家と比べられない程強いです。(2)米国と戦ってもエホバ神の助けと保護はない 

 

　さらに、聖書は大いなるバビロンを「霊的な意味」の「エジプト」と述べています。(啓示11:8)そして、昔エジプトと戦ったユダの王は死んでしまいました。 

聖書は大いなる都市大いなるバビロンは・・・ 

霊的なエジプトだと述べている

　ユダのヨシヤ王は、エジプトのファラオ・ネコと戦わないように戒められました。しかし、彼は自分と戦わないようにと勧めるネコの言葉を聞きませんでした。そのネコの言葉は神のご意志でした。しかし、彼は戦いに行き、命を失いました。(列王第二23:29)ですから、南の王と戦うとエホバ神を崇拝していても、エホバ神からの保護や助けはありません。敗北して命を失ってしまいます。 

Own work, attribution required (Multi-license with GFDL and Creative Commons CC-BY 2.5)ブリックリン美術館にあるエジプトのファラオネコのひざまづいた像 

 

Francesco Conti - Death of King Josiahエホバを崇拝するユダのヨシヤ王はエジプトのファラオ・ネコと戦い命を失った 

(3)バビロンはとても強い国家だった　古代バビロンはとても強い国家でした。それはその兵士がとても強かったからです。ハバクク書には、カルデア人の兵士についての描写があります。カルデアとはバビロンの別の呼び方です。　カルデア人は、「無情で血気にはやる国民」、「恐るべき[国民]」と呼ばれています。そして、カルデア人には、「それ自身の公正と尊厳」があることが述べられています。その馬もひょうより早かったと述べられています。(ハバクク1:6-8)

  ですから、カルデア人は恐れをしらない暴力的な国民で、その戦いの武器も強かったのです。また、自分の観点から、公正にのっとって行動していたので、それゆえにも自信をもって行動していました。それで、預言者エレミヤはそのような強いカルデア人、また、バビロンに服するよう諸国家に勧めました。 

Harold JarcheBy: Harold Jarche  Babylonian Soldiers

     聖書は古代バビロンの兵士がとても強かったと述べている　ですから、諸国民はバビロンに軍事的に敵対しないように勧められました。もし、そのようにすれば、バビロンの剣によって滅ぼされてしまいます。周囲を包囲されて、経済封鎖を経験し、飢きんで苦しむことになるでしょう。さらには、疫病を経験することになります。　そして、後述するように米国もとても軍事的に強い国家で、米国人は、一般的にとても強健で戦闘的、また、とても賢いので、とても効果的な武器を開発しています。 

　わたしは、この言葉は、今日「大いなるバビロン」また、「バビロン」である南の王、つまり、米国に当てはまると思います。　啓示の書の中では、バビロンに服するように勧める言葉はありません。しかし、聖書は全体が調和しているはずであり、全体にエホバのご意志が示されているはずです。そのため、バビロンは、今日の南の王大いなるバビロンを預言的に表していると言えます。それで、諸国家は神から南の王の大いなるバビロンに服するよう勧められていると思います。　さらに、啓示の18章によると、大患難を生き残っている地の王たちは、南の王の滅びを嘆いています。(啓示18:9)つまり、南の王の滅びを嘆くくらい南の王と良い関係を培っているということです。そのような国家が大患難に生き残っています。このことは、地の王たちがも大いなるバビロンと平和的な関係を保つことが神のご意志であることを示唆しているのではないかと思います。　さらに、大患難を生き残る地の王たちは、それまで南の王と共にぜいたくを楽しんできたことを聖書は述べています。(啓示18:9)ですから、大いなるバビロンと共に同盟関係にあることは経済的な益があります。　また、地の王たちは、南の王の滅びを「気の毒だ」とのべて嘆きます。(啓示18:10)南の王から何らかの益を蒙っていなければこのような言い方はしないと思います。ですから、南の王と平和的な関係を築くように努力をするならば、報われることをこの啓示の書の描写は示していると思います。　エレミヤ書も多くの国の民と王たちが、バビロンの王を「僕として使役する」と述べています(エレミヤ27:6)南の王は同盟国のために何らかの奉仕を行うことになるのでしょう。(4)現在の世界の諸国家の軍事的な状況　ストックホルム国際平和研究所は2017年4月、2016年における世界の軍事費動向をまとめたレポートを発表しました。その内容によるともっとも多い軍事支出を計上していたのはアメリカ合衆国で6112億ドル、2016年の世界全体における軍事費総額のほとんど三分の一を占めています。

Size of this preview: 800 × 537 pixels. Other resolutions: 320 × 215 pixels | 640 × 429 pixels | 1,024 × 687 pixels | 1,200 × 805 pixels.Own work based on Stockholm International Peace Research Institute Blaue Max米国の軍事費は世界でも圧倒的な額に上る　次いで中国の2152億ドル、ロシアの692億ドルが続いています。つまり、米国の軍事予算は、中国の軍事予算のほとんど三倍ということになります。　ただ、聖書は大いなるバビロンを「霊的なエジプト」と呼んでいますが、「エジプト」の軍事力に頼ったり、その武器に頼ったり、共に軍事行動をしないように勧めています。ユダの王はエジプトの馬を多く持つことのないようにと戒められています。(申命記17:6)これは、大いなるバビロンの武器に過度に頼ることのないようにという戒めを意味します。  

エジプトは戦闘用の馬を数多く輸出していたが神はエジプトの馬を多くしすぎないように戒められた　ですから、聖書は大いなるバビロン、あるいは霊的なエジプトと同盟関係を結ぶことを勧めているようです。その方が、諸国家にとって経済的な益があります。そして、そのようにする方が大いなるバビロンと敵対して、自らの滅びを招くよりずっと勝っています。　それで、わたしは北朝鮮、メキシコ、中国、ロシア、あるいはその他の諸国家に米国と軍事的に敵対するのではなく、同盟関係を結び、経済的に共に繁栄を享受されるようにお勧めします。