世界中の文化に影響を与えている聖書―映画

聖書は世界中の芸術や文学に広範囲な影響を与えています。歴史を通して、聖書に出てくるテーマに関連した映画、オペラ、音楽、詩、小説、彫刻、絵画などが数多く存在しています。聖書が世界各地の文化と密接に結び合っているのは、否定することができません。

ですから、聖書を否定するなら、世界中に広く普及している文化を否定することになります。このことは、公共の施設で、聖書を朗読することも認められるべきであることを示しているのではないでしょうか。

今回、聖書に関連した映画を紹介したいと思います。

例えば、イエスキリストの生涯を扱った数多くの映画があります。

イエスが主要な登場人物として登場する映画には、ゴルゴダの丘  （1935年）ベン・ハー （1959年）キング・オブ・キングス （1961年）奇跡の丘 （1964年)偉大な生涯の物語  （1965年）ジーザス・クライスト・スーパースター （1973年）ナザレのイエス  （1977年）テレビ映画ジーザス （1979）最後の誘惑 （1988年）ブック・オブ・ライフ （1998年）パッション （2004年）サン・オブ・ゴッド （2014年）などがあります。  『偉大な生涯の物語』は、1965年にアメリカによって制作され、イエス・キリストの生涯を描いた映画です。配給はユナイテッド・アーティスツ、監督はジョージ・スティーブンス。 マックス・フォン・シドーがキリスト役でハリウッドデビューしました。

(jesusfilm3)映画「偉大な生涯の物語」

「イエス」は、ルカによる書によるイエスの生涯を忠実に描く努力が払われた映画です。細分化されているので、自分が見たい部分を短時間で見ることができます。

http://www.jesusfilm.org/film-and-media/watch-the-film

http://jesusfilmmedia.org/1_529-jf-0-0/　　「ナザレのイエス」もアカデミー賞を受賞しました。

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「ナザレのイエス」のポスター

『サン・オブ・ゴッド』は、米国で２０１３年に放送されたドラマ「ザ・バイブル」を元に、同ドラマの製作総指揮を務めたマーク・バーネットが、イエスの生涯にフォーカスを絞って再製作した映画です。ポルトガル出身の俳優ディオゴ・モルガドが、イエスを演じヒットしました。

ベンハーは、1959年制作のウィリアム・ワイラー監督によるアメリカ映画です。主人公ベン・ハーを演じたチャールトン・ヘストンの名声を一気に高めました同年アカデミー賞で演技部門の2つの受賞を含めて11部門を獲得しました。

Ben-Hur (1959)film poster.(ben-hur1)ベンハーはアカデミー賞を受賞しました

モーセの出エジプトを描いた「十戒」という映画があります。そこでは、紅海の海が分かれてその海底をイスラエル人が渡り、追いかけてきたエジプト人が溺れる様子が感動的に描かれています。

Movieposter of The TenCommandments.(tencommandments1)十戒はモーセに導かれたイスラエルのエジプト脱出を描いています

1966年のアメリカとイタリアの合作映画『天地創造』があります。創世記1章の天地創造から22章のイサクの犠牲までを描いています。

　1962年のイタリア・アメリカ合作の映画「ソドムとゴモラ」があります。同性愛の都市ソドムとゴモラの堕落から神の怒りによって滅亡するまでをロトを主人公に描いています。

「サムソンとデリラ」という題名の映画やオペラがあります。1949年アメリカのセシル・B・デミル監督は「サムソンとデリラ」という映画を作りました。この映画は一部聖書の物語と調和しています。

　私は、これらの映画が必ずしも、聖書と完全に調和しているとは思いません。例えば、多くの映画の中でイエスは長髪です。聖書は長い髪は男性にとって不名誉だと書かれており、イエスは神を短く整えていたと考えられます。(コリント第一11:14)また、聖書の原語からすると、十字架ではなく杭が正しいと思います。   しかし、それらの映画にある程度聖書に対する信仰が見られることは否定できません。

　聖書に関連した現代映画は少なくありません。このことは、現代でもキリスト教の文化が人々の生活に影響を与え、キリスト教の信仰が生きていることを示しています。　　これらは、世界の文化の一部として尊重されています。ですから、世界中の文化に影響を与えている聖書とキリスト教を退けるべきではありません。