エホバの証人の児童虐待に対する問題を改めるために断固とした処置をとる必要

　昔、裁き人の時代に大祭司エリは息子たちが淫行をしていたにもかかわらず、祭司職をやめさせませんでした。また、息子たちはエホバへの捧げ物を奪ってもいました。そのエリの神の律法に対する生ぬるさは、エホバの裁きの言葉を招きました。エリの家系の男子が死ぬことになりました。

　そして、そのエホバの言葉は、エリの子孫の大祭司アヒメレクのその従属の祭司たちとその家族が命を失うことによって成就しました。このことは、エホバの証人を始め現代のキリスト教の組織に警告になります。

(1)エホバの証人の児童虐待に対する態度を改める必要

　エホバの証人は、一部の会衆の中で、長老や奉仕の僕たちが児童虐待の罪を犯しても、長年その立場にとどめていました。その点で、一部の会衆の長老たちは生ぬるい態度をとりました。

  そして、統治体も淫行を禁ずる神の律法を守る点で、断固とした処置をとりませんでした。正確に言えば、もちろん、統治体は児童虐待などの淫行を認めていません。そのことを出版物の中でも口頭でも言明しています。

　しかし、大祭司エリも息子たちの行なった淫行に関して、「良くない」と言ったのです。(サムエル第一2:24-25)しかし、エリは断固たる処置を取らず、息子たちをその職にとどめておいたのです。

  同じように、統治体は、罪を犯した長老や奉仕の僕がそのまま職にとどまるという事態をそのままに放置していました。そのため、エホバの証人の間で、児童虐待の問題が続きました。

エホバの証人のある会衆では児童虐待の問題が長年放置されました

 罪を犯した人が、長老や奉仕の僕という責任の重い立場にある場合は、とりわけ、断固として処置する必要があります。悔い改めが見られない場合は当然排斥するべきでしょう。

　そして、エゼキエル書によるとエホバの目に重大な罪のひとつは淫行です。(エゼキエル6:9;43:7,9)それで、会衆内で淫行がはびこらないように、その人が油そそがれたクリスチャンであるというのであればなおのこと断固とした処置をとるべきです。です。しかし、ネットには油そそがれたクリスチャンの淫行がエホバの証人のある会衆でそのままにしておかれたという情報がありました。

　もし、エホバの証人が、大祭司のエリのような態度をとるならば、エリの子孫の祭司たちに起きたと同じことがエホバの証人の組織の中で起きえるでしょう。将来、エホバの証人の天的な希望を持つクリスチャンが大勢当局によって命を奪われるということも起こり得ます。

(2)エホバの証人の現状

　しかしながら、私は、エホバの証人の中で、淫行をそのままにするということが普通ではないという事を知っています。私は、エホバの証人の中で淫行のために排斥されたクリスチャンを数多く知っています。

　ある奉仕の僕で正規開拓者の兄弟は、結婚を考えている姉妹と淫行に陥り排斥されました。とても誠実な二世の兄弟でした。彼は自分がそのようなことをするとは考えていなかったと思います。また、別の兄弟姉妹も結婚前日くらいだったと思いましたが淫行に陥り排斥されました。また、別の二世の兄弟も淫行に陥り排斥されました。その兄弟は、たばこも吸っていて霊的に弱っていたのでしょう。でも、後で復帰して姉妹と結婚されたようです。

　別のおとなしい二世の兄弟は、相手の女性から抱きつかれて淫行に陥ったようです。相手の人は信者でない人でした。その兄弟も排斥されたと思いますが。他にも、別の若い姉妹は、二度目に淫行に陥った時、自分から長老の所に告白に行って排斥されました。他にも淫行で排斥された人を私は何人も知っています。

　ですから、通常は、エホバの証人が会衆内で児童虐待のような意図的な邪悪な行いをそのまま放置しているのは考えられません。少なくとも日本のエホバの証人の会衆ではそうです。またエホバの証人の出版物の中で、排斥される理由のもっとも大きな理由は、淫行であるという報告も見たことがあります。

証人の会衆の中では通常淫行を認めない立場を保っています

　それで、エホバの証人は神の律法を守るように妥当な努力は払っています。しかし、エホバ神の是認を保つために、淫行や偶像崇拝、また、国家に対する崇拝に関してエホバの証人がいっそう断固とした処置をとることをお勧めします。

　そのようにして、エリの子孫の大祭司アヒメレクと従属する祭司たちとその家族に起きたような悲惨な事が起きないように、エホバ神の保護をとどめておけると思います。

(3)エホバの証人が神の律法に違反しない国の法律に従うよう努力を払う必要

　エホバの証人が国の法律の中で、警察や当局に報告する義務があっても、その務めを行なわなかったことが報告されています。国によっては、その義務がありません。しかし、米国ではその義務があるようです。そうであればその法律に従うべきだったでしょう。

　そして、思うに、警察や当局に報告するべきなのは長老ではなく、被害を受けた当事者ではないかと思います。長老は事情を十分知らないでしょうし、一番状況がわかっているのは当の被害者だと思います。

　また、クリスチャンは神の律法に違反しない限り、政府の要求に応じるようできる限り、努力を払う必要があります。(ローマ13:1)実際、そうすることが容易でないこともあると思いますが、そういう方向に沿って努力を払うべきです。とりわけ、政府の要求が神の律法に調和している場合は、政府の要求に沿うよう努力をするべきだと思います。

　このことを考えると、ある国で、児童虐待する人を当局に報告する法律的な義務があるのであれば、それを行なうべきでしょう。

(4)政府や警察の扱いと会衆内の扱いは異なる　

　もし、警察に届けたら、確かに、その証人は外部での評判が悪くなります。そうであれば、もし、何かの立場、長老や奉仕の僕に二度目に任命されるのは難しくなるかもしれません。それは、その国の法律のもとでは仕方がないということになるのではないかと思います。

　しかし、警察のリストに載っていても、会衆内で兄弟、姉妹としてその人を歓迎できるのではないでしょうか。

(5)キリスト教会の同性愛に対する態度を改める必要

　また、この点では、同性愛者の牧師を任命しているカトリック教会やプロテスタント教会も同様でしょう。同性愛者の牧師を排斥しないで教会内にとどめておくならば、祭司エリとその子孫の祭司たちに起きたと同じことが神に不忠実な立場をとったカトリック教会やプロテスタント教会に起きえるでしょう。

もし同性愛者を会衆内で何らかの職にとどめておくならば祭司エリの子孫の虐殺に似たことが起きる可能性があるでしょう

カトリック教会の法王は同性愛が罪ではないと言明しているようですー聖書から背教しています

エリの子孫に起きたことを心にとめましょう

 その時、権威を振るっている支配者たちに対する妥協が自らの組織の保護をもたらすわけではありません。イスラエルが、神の崇拝と律法をなおざりにした時に、神からの災いを現実に何度も経験していることを認める必要があります。

(6)ロシアでエホバの証人が禁令下に置かれる可能性

　ロシアでエホバの証人が禁令下に置かれる可能性があるということが報道されています。もちろん、聖書はクリスチャンが神に忠実である時にも当局からの迫害が起きえることを認めています。(マタイ10:17,18)ですから、クリスチャンは当局からの迫害を予期しなければなりません。そうした迫害があっても、エホバ神に忠節を示さなければなりません。

　しかしながら、それがエホバ神の不興によるものでないことを確実にする必要があると思います。エホバ神からの保護をとどめるために、神からの災いを経験しないように改善する必要はあります。

  エゼキエル44章の預言は、偶像崇拝と淫行を退けるように組織としても個人としても、断固とした努力が求められることを示しています。

   とりわけ、キリスト教の組織の中で、祭司のような中心的な役割を果たしている人は、神への崇拝に対する熱心さと神の律法を断固として擁護する態度が神により求められています。エホバからの是認と保護を確実なものにするには、淫行と偶像崇拝を禁ずる神の律法に断固として従う必要があります。