どのようにしたら幸福な結婚をして離婚を避けられますか(5)－感謝をする人か確認する

どのようにしたら幸福な結婚をして離婚を避けられますか(5)－感謝をする人か確認する

　世界的に離婚率は高くなっています。共に結婚生活を続けていこうとする気持ちがなくなってしまうことが原因のひとつです。

   離婚に至らないように抑制する特質として、感謝をするという特質が挙げられます。感謝をする人は問題があっても、忍耐して、相手との関係を続けようとします.また、感謝をされると、問題があっても、それを見過ごして、配偶者のために努力を払おうという気持ちになるでしょう。

　「ありがとう」の一言は、相手をほっとさせ報われた気持ちにさせます。感謝を表現するならば、生活の苦しさを乗り越えてなごやかにする助けになります。ですから、感謝をするという特質は大切です。この特質は経済力よりも大切な特質であるかもしれません。離婚は、裕福か貧しいかにかかわりなく起きているのです。

(1)感謝をすることは神に求められている

　感謝をする人でなければ共に生活するのが難しくなります。若い人は、自分が周囲から大いに支えられており、感謝をしなければならないことを認識しない場合も多いです。

　イエスは、十人のらい病人をいやされました。しかし、イエスがお礼を言われたのは、たった一人のサマリア人でした。それで、イエスは、「十人が清められたのではありませんでしたか。では，ほかの九人はどこにいるのですか。」と言われました。(ルカ17:15-17)そのようにイエスは、感謝を表すことの大切さを言われました。

10人のらい病人がイエスにいやしを求めた

10人がいやされたがイエスに感謝するためにもどったのは一人だったので

イエスは他の九人がどこにいるか尋ねられた

　家族が家族の成員にすること、妻が夫にすることなどは、当然のことと考えられて、感謝されず見過ごされがちかもしれません。

　妻は、自分が家事をすることに毎日一言も感謝の言葉がなければ、なごやかに生活し続けるのが難しくなります。また、聖書は「すべての事に感謝しなさい。」と言っています。(テサロニケ第一5:18)これは、基本的に創造者のエホバ神に対してですが、神への感謝の態度は、配偶者や家族のメンバーにも表れるはずです。

聖書はすべてのことを神に感謝するようにと言っている

感謝の気持ちは他の人々にも表されるべき

配偶者に愛と感謝を表現しますか

　また、聖書は舌に「愛ある親切の律法」があることを良い事だと推奨しています。(箴言31:26)感謝を表明するのも愛と親切の表れです。これは、とりわけ、妻に求められていることとは言え、良い配偶者として夫も持っているのが望ましい特質であるのは言うまでもありません。

　わたしたちは、自分がしていることはわずかなのに、神は当然のことですが、家族を含めて周囲の多くの人々に大いに支えられています。このことを認識し、感謝をする必要があります。とりわけ、家族が自分にしてくれていることには、当然だとみなしがちです。何でも、他の人がしてくれていることを当然のことだと考えずに、良い点を評価して、感謝する必要があります。

　もし、感謝をすれば、喜びの感情がわいてきて、日常生活で、健全な精神状態を保つ助けになります。(テサロニケ第一5:16,18)また、感謝をすれば他の人々から支えられていることを認識し、謙遜な心を保つ助けにもなります。人は、感謝をされると、その人から忍耐させられていても、その点を許そうという気持ちになります。

(2)なぜ家族生活では感謝を表すことが重要か

　いつも自分がすることに感謝を表してくれる親切な配偶者はありがたいものです。一緒に過ごしやすい配偶者と言えます。すべての夫にこれを求めることはできないかもしれませんが、ある結婚している男性は、結婚記念日ごとに、妻にバラなどの花を贈ると言っていました。それで、結婚する前に、相手が小さなことに感謝を表現するかどうかを確認できます。それとも、してもらうことは当然だと考えていますか。

　人によっては、人を判断する際、能力だけで判断します。会社では、人が持つ親切や謙遜さやまじめさ、感謝を示すという性格や習慣を評価しない場合があるかもしれません。会社で社員を評価する際は、お給料の査定のために、仕事の成果だけを評価することは、必要かもしれません。

　しかし、家族生活となると、単に経済力や能力があるだけでは十分ではありません。能力があって、家族を支える経済力がある夫であり、妻であるなら、その人に感謝する理由はあるとは言え、共に日常生活を送るためには、その人は配偶者の良い点を親切に評価して感謝するかどうかは重要になってきます。(箴言31:26)

結婚生活を維持する上で感謝を表明するのは重要

  以上のように、感謝を表現する人であるか親切な人であるかどうかは、結婚生活を続けていく上でも、大切なポイントです。家族生活で何らかの難しい問題があることは避けられませんが、そうした特質があるとその人とその配偶者は、その問題を忍耐して乗り越え、何とか、結婚生活を続けようと考えるでしょう。

　結局、自分が結婚生活をやめてしまおうと考えないことも大切なポイントですが、相手がそのような気持ちを示し続けるかも大切なポイントです。そして、感謝をする人は、問題があっても忍耐し続けることができる可能性が高いでしょう。

　それは、結婚している夫婦の双方に求められる特質です。結婚する前に、物事に感謝する人かどうかをよく確認しておくことが必要です。また、自分自身も小さなことでも感謝をするという特質を育みましょう。

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