啓示13章－最初の七つの頭のある野獣は何か(2)預言が成就するのはどの特定の時か

　啓示13章には、海から幾つかの野獣が合体した野獣が登場します。ヨハネが見たその幻は、イエスが王権をとる時代、また、ダニエル書に登場する北の王と南の王が抗争を繰り返す時代に成就します。

(1)海から出てきた野獣が登場するのは主の日の期間のどの時か

　では、この野獣が存在するのは「主の日」のどの特定の時でしょうか。啓示13章の後半には、別の野獣が登場します。この別の野獣は、野獣の像を作るように提唱します。(啓示13:14)この後半の野獣は、北の王だと思います。 

　なぜなら、ダニエル書で、「荒廃をもたらす嫌悪すべきもの」を設立するのは、北の王だからです。(ダニエル11:31)ですから、この時期がいつであるかというと、北の王が南の王に総攻撃をしかけて二度目に敗北した後になります。 

(2)ダニエル書は終わりの時にキリスト教の本拠地が荒廃することを預言している　

　この終わりの時とは、小さな角が登場して、南と飾りの地を攻撃する時のことです。神の民の側に「違反」があります。(ダニエル8:12)そのために、北の王により、エホバ神とイエスに対して捧げられる「常供のもの」は取り去られ、「飾りの地」が「小さい角」の攻撃のために「荒廃」することになります。(ダニエル8:9) 

APIダニエル書はキリスト教の本拠地が荒廃する時が到来することを預言している 

　ですから、終わりの時に、北と南が勢力争いを行なうようになり、キリスト教の本拠地が荒廃するという重大な事態が起こります。 

　ですから、啓示13章に登場する二頭の野獣は、それぞれ北か南を表わしている可能性もあります。それで、後半の野獣が北の王であれば、前半の野獣全体は、北の王、あるいは南の王の可能性があります。それでは、次の記事で、啓示13章に登場する最初の野獣が、北の王、あるいは南の王である可能性があるか検討してみます。【関連する記事】啓示13章ー最初の七つの頭のある野獣は何か(1)預言が成就するのはいつか啓示13章ー最初の七つの頭のある野獣は何か(2)北の王か南の王かを検討する啓示13章ー最初の七つの頭のある野獣は何か(3)ダニエル7章の四頭の野獣の複合である可能性を検討する啓示13章ー最初の七つの頭のある野獣は何か(4)致命的な打ち傷を受ける頭とは北の王北の王と共に南の王を攻撃することは神に罪を犯すことになる北の王と共に南の王を攻撃するのは正義の戦いですか啓示13章ー最初の七つの頭のある野獣は何か(5)北の王は全世界から崇拝を受けることになる