啓示5-7章－子羊が第一から第六の封印を開く(1)イエスはユダ族のライオン・ダビデの根

(1)神からの啓示を受け取る資格のあるユダ族の者であるライオン・ダビデの根 

　エホバ神が持っておられる将来に関する知識をシェアすることのできる十分資格ある方はイエス・キリストです。 

　イエス・キリストは、創造の初めからエホバ神に忠節を保ってこられただけでなく、地上に来られて試練のもとで完全な忠誠を保たれたので、巻き物を受け取って七つの封印を解くという特権をエホバ神から与えられます。(啓示5:5)それで、子羊イエス・キリストは、エホバ神のもとに行って、その右手からその巻き物を受け取りました。 

  ちなみに「ユダ族の者であるライオン、ダビデの根」とはイエス・キリストを意味しています。(啓示5:5)イエス・キリストの系図によると、彼の先祖にユダとダビデがいます。(ルカ3:30,32) 

ユダ族のライオンとはイエス・キリスト

 

　ヤコブのユダに関する預言によると、ユダがライオンの子であり、ユダ族の子孫から、笏と指令者の杖をとる「シロ」が来ることになっていました。(創世記49:9,10)「シロ」は、「笏」と「指令者の杖」を最終的に自分のものにするのですから、ユダに与えられた王として指導する権利を永久に自分のものにする者です。 

　それで、王権は、ユダ族に属することになっていました。そして、「シロ」である永久相続者のイエスはユダ族にゆだねられた「笏」と「指令者の杖」すなわち王権を自分のものとすることになっています。

　なぜなら、マリアは、自分の子イエスについて、「エホバ神はその父ダビデの座を彼に与え，彼は王としてヤコブの家を永久に支配するのです。そして，彼の王国に終わりはありません」と告げられました。(ルカ1:31-33) 

イエスはユダ族の王として将来王権をエホバ神から与えられることになっている

(2)イエスはダビデの根また子孫 

　また、イエスご自身が「わたしはダビデの根また子孫」であると言われました。(啓示22:16)イエスはダビデの子孫ですが、首尾よく贖いの犠牲を備えることに成功され、征服を遂げられました。(ヨハネ16:33) 

　征服するとは、信仰の力によって悪魔サタンや世の加える試練にめげずに、神に忠実を保つことです。(ヨハネ第一5:4)また、征服するとは、証しの業を行ない続け、死に面しても自分の魂よりも神を愛することを証明することを意味します。(啓示12:11) 

　イエスは死に至るまで神に忠誠を保たれたので、神により不滅の霊者として復活させられ、ダビデを復活させる天の大祭司になることができました。(ヘブライ3:1)それゆえに、イエスはダビデに命を与えるダビデの根になります。　

　一世紀の末に、ヨハネがパトモス島で啓示を受けました。彼が受けた啓示は、イエス・キリストを通して与えられたものであることがはっきり記されています。(啓示1:1)

　それで、イエスは死に至るまで忠実を保たれたので、エホバ神から、将来に起きる預言などの啓示を与えられることを許され、さらに、ご自分の弟子たちのために、エホバ神から与えられた啓示を開示することができました。 

　さらに、ヨハネも、「霊感」によって「主の日」に来ていました。(啓示1:10)ですから、「主の日」になって初めて、イエスは神からの巻き物を受け取ることができました。「主の日」とは、イエスが天で王になる時を意味しています。ダニエル書にも、人の子イエス・キリストが、「日を経た方」エホバ神から「支配権と尊厳と王国」などの全権を受け取る時が到来することが預言されていました。(ダニエル7:13,14) 

　それで、イエスはまだ、王権を委ねられてはいません。しかし、天での王権を受け取る時は、近づいています。ゆえに、イエスを通して、神からの巻き物の啓示が開示される時がきていると思われます。わたしたちは、イエス・キリストを通して明らかにされている啓示を感謝して、研究し、神に忠実を保つためにその情報を利用したいと思います。 

啓示は終わりの時になって徐々に

明らかになることになっていた

イエスが王になられる時が近づいているので啓示の意味が徐々に明らかになっている

 

  啓示の1章～4章までは以前に解釈をトライしたことがありますので、わたしのヨハネのブログの中を調べてみてください。