私は、ダニエ11章32節までは、時系列で述べられていますが、32節から39節までは、北の王に関わる状況を詳しく説明していると思います。そして、40節から45節まで再び、物事を時系列に述べ、また12章1節から3節まで、また状況を掘り下げて述べていると思います。
ダニエル11章32節によると、北の王は、新しい契約に不忠実になっている者たちを「背教に導き入れ」ます。けれども、北の王と南の王が抗争を続けている間、忠実な神の民は、「優勢になり、効果的に行動する」ことができます。そして、多くの者に、聖書の「理解を分かつ」ことができます。(ダニエル11:33)
ですから、北の王が登場して南の王と押し合いをしている時期に、聖書の預言が解明されて聖書の知識と理解が増えるのでしょう。
ところが、33節によると、「洞察力のある者たち」が「剣と炎により、捕らわれと強奪とによって幾日かのあいだ必ずつまずきに渡され」ます。
新しい契約に入っているクリスチャンはどの王によって「剣と炎」を経験するのでしょうか。彼らは、北の王からも南の王からも軍事攻撃を受ける可能性があります。まず、ダニエル8章によると、北の王である小さな角は、「南」と「日の出」だけでなく、「飾りとなる所」に向かうことが預言されています。(ダニエル8:9)
ダニエル書に「飾りの地」や「飾りとなる所」という言葉が出てきます。(ダニエル8:9;11:41)それは神の民のいる土地です。なぜなら、エゼキエル書に神が神の民に与えられた土地である「乳と蜜の流れる地」は「すべての地の飾り」と述べられているからです。(出エジプト3:8。エゼキエル20:6)
しかし、飾りの地はひとつの国家に限定されるはずがありません。なぜなら、一世紀にユダヤは神の選ばれた国民でなくなったからです。それ以降、神の民は、全世界のあらゆる国籍でなるクリスチャンとなっているからです。(ローマ3:29;9:24;10:12)
ですから、飾りとなる所もあらゆる国家に存在する土地でしょう。ですから、どこかの国の新しい契約に入っているクリスチャンは捕らわれと強奪を経験させられるようです。それは、日本かもしれず、またその他の国かもしれません。
新しい契約に入っているクリスチャン、つまり「洞察力のある者たち」の中にも、「滑らかさ」によって北の王によって背教させられ、つまずかされる者がいます。(ダニエル11:35)
おそらく、北の王、また北の王が設立する「荒廃をもたらす嫌悪すべきもの」に対して、崇拝行為、すなわち盲目的な従順を示してしまうのでしょう。北の王の甘言に乗せられないように気をつけなければならないことが分かります。
剣と炎というような災いが天的希望を持つクリスチャンに起こるのは、それは、「精錬」と「清め」と「白くすること」が必要だからです。(ダニエル11:35)天的希望を持つクリスチャンが北の王により背教させられて「違反」があるため、彼らが試練を受けることをエホバは許されるのでしょう。(ダニエル8:12)
北の王や北の王の設立する国際組織に敬意を払うとしても、盲目的に従順を示すことは崇拝になりますから、そうした違反に陥らないように心を整える必要があります。
北の王は、大患難の前に、南の王に総攻撃を二度加えますが、その時、「聖なる契約に逆らう」とも、「聖なる契約をひぼう」するとも預言されています。(ダニエル11:28,30)ですから、北の王が南の王を攻撃した時に、北の王は同時に新しい契約に入っているクリスチャンに悪口を言ったり侮辱したりすることが預言されています。
また、啓示11章には、底知れぬ深みから上る野獣が二人の預言者を征服して殺し、霊的な意味でソドムまたエジプトと呼ばれる大いなる都市の大通りにその死体を置くことが預言されています。(啓示11:8)底知れぬ深みから上る野獣とは、「緋色の野獣」であり、「荒廃をもたらす嫌悪すべきもの」です。(啓示17:3,8)
また、霊的な意味でソドムまたエジプトと呼ばれる「大いなる都市」とは、アメリカです。なぜなら「大いなる都市」は「大いなるバビロン」だからです。(啓示16:19)また、アメリカは同性愛者の多いところで、霊的な意味でソドムと言えるからです。それで、天的希望を持つクリスチャンの中には、どこかの時点で北の王と荒廃をもたらす嫌悪すべきものに攻撃されて、大いなるバビロンアメリカに捕らわれとなる人たちがいるようです。
啓示11章11節によると、大いなるバビロンに捕らわれたしばらく後、神からの霊が彼らに入り彼らは自分の足で立ち上がります。これは、ダニエル11章34節にある「多少の助け」を意味しているのかもしれません。ダニエル10章13節にも、「主立った君のひとりミカエル」の「助け」について述べられています。物事の霊的な理解が得られるという形で、キリストからの助けがあるのかもしれませんし、また事態が天的希望を持つクリスチャンのために有利に進展するように助けがあるのかもしれません。
ダニエル11章36節によると、北の王は、「自分を高め、自分を大いなるものとしてあらゆる神の上に高める」ことが預言されています。北の王は、イスラム教の影響力が大変強いイスラム圏の国ですが、北の王の国では、イスラム教、キリスト教その他の宗教よりも政治権力の力が強くなるようです。
シリアのバッシャール・アサド大統領
エジプトの首都カイロはアフリカ、アラブ世界で最も人口の多い都市でアラブ連盟の本部所在地
トルコは順調な経済成長を遂げていくと見られています(turky1)
イランの宗教的中心テヘランにはモスク・キリスト教の教会・ユダヤ教のシナゴーグもみられます
住民の大多数はシーア派イスラム教徒
どこが北の王になっていくかイスラム圏を観察していく必要があります
また、北の王は、「神々の神たるものに向かって驚くべきことを語」ります。
「神々の神」とはエホバ神のことです。(ダニエル2:47)神の「驚くべきみ業」や、神が「驚くべきことを行っておられる」という言い回しが聖書にあります。(詩編75:1;86:10)ですから、「驚くべき」とは聖書の中で普通神に関連して用いられる言葉です。ですから、北の王は、あたかもエホバ神に対してごう慢にも神のように語るということを意味するのでしょう。
しかし、北の王は、「糾弾がなし終えられるまでは必ず成功を収め」ます。(ダニエル11:36)
「糾弾」とは何を意味するのでしょうか。ゼパニヤ書によると、エホバが「諸国民を集め」、「その上にわたしの糾弾を、わたしの燃える怒りをことごとく注ぐ」時が来ます。(ゼパニヤ3:8)ですから、エホバの糾弾の時とは、エホバが怒りを表明される時であり、エホバの民は奇跡的な仕方で保護されるこの事物の体制の終わりです。(ゼパニヤ2:3)
ですから、北の王は、この事物の体制の終わりに神によって滅ぼされるまで、「成功を収め」るのでしょう。「決定された事柄」の中には、大いなるバビロンに裁きを下すという神の「司法上の決定」も含まれているでしょう。 (啓示16:7)
今回は、ダニエル11章32節から36節までの解釈を試みました。私たちは、北の王によって背教させられないように、また北の王や彼によって設立される国際組織を崇拝して、盲目的な従順を示さないように気をつける必要があることが分かります。次回は、ダニエル11章37節以降の解釈に取り組みたいと思います。
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