ヨブ31章・結婚関係に忠節なヨブ

「もし、わたしの心が女に誘われ， わたしがわたしの友の入り口で待ち伏せしていたなら，わたしの妻が他人のために[臼を]ひくことをし， 彼女の上にほかの人がかがみ込むように。」（ヨブ31：9，10）

ヨブは、三人の友から、邪悪なことを行なっているとして非難された時、自分が神の律法に固く付き従い、道徳的に廉直であると弁明しました。その弁明の中で、ヨブは、自分の結婚関係に忠誠であることを述べました。

ヨブは、冒頭の聖句にあるように、友の妻と姦淫を犯さないように気をつけていました。もし、友の家の入り口で友の妻を待ち伏せして、友の妻と姦淫を行なうことを企てたなら、自分の妻が他の人のために臼をひき、他の人と性関係を持つように、つまりヨブの結婚関係が終わり、妻が他の人の妻となるようにと言っていました。

もちろん、ヨブは自分の妻と離婚したり、妻が他の人と性関係を持ったりすることは望みませんでした。同じように、ヨブは、自分の友に対して、自分にして欲しいと望むように行動しました。（マタイ7：12）ヨブは、友の結婚関係に敬意を払いました。友が自分の結婚関係を保つ権利を守りたいと願って行動しました。

「結婚はすべての人の間で誉れあるものとされるべきです。また結婚の床は汚れのないものとすべきです。」と聖書は勧めています。（ヘブライ13：4）ヨブはこの言葉を行なっていました。

さらに、ヨブは、「契約をわたしは自分の目と結んだ。 それゆえ，どうしてわたしは自分が処女に対して注意深いことを示すことができようか。」と述べました。（ヨブ31：1）ヨブは若い女性に対して注意深くしないということを、決意していました。

これは、イエスの性道徳に関する助言と調和しています。イエスは、「『あなたは姦淫を犯してはならない』と言われたのをあなた方は聞きました。しかし，わたしはあなた方に言いますが，女を見つづけてこれに情欲を抱く者はみな，すでに心の中でその[女]と姦淫を犯したのです。」と助言されました。（マタイ5：27，28）

イエスは、女性を情欲を抱いて見るということを非とされました。ヨブが行なったことは、イエスの助言とも調和していて、若い処女を誤った性的欲望を持って見ることをしなかったということでしょう。姦淫の原因になるのは、異性を注意深く見る、つまり誤った性的欲望を抱いて見続けることであることをヨブは認識していました。それで、神に対して姦淫という罪を犯さないために、その原因となることを注意深く避けていました。

これは今日で言えば、ポルノを見ないということに相当するでしょう。既婚者でポルノを見る人は、自分の結婚関係に不忠実になっており、自分の結婚関係を危険にさらしていると言えます。

ヨブは、自分の妻との結婚を守りたいと願って姦淫やその原因となる心の態度に警戒していました。ヨブは自分の結婚に心から忠節を保ちました。ヨブは神を恐れて廉直に行動していました。ヨブは、大変模範的な夫でした。ヨブのように配偶者に忠実であり自分と他の人の結婚生活を守るようにしましょう。

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