連載 伝わる言葉で伝える福音 第2回「救い」とは?

聖書に出てくる用語、クリスチャンが使う用語を説明しています。 ヘブル的視点で解説されていますので、すでにクリスチャン歴が長い方にも新しい発見があるかもしれません。

青木保憲
1968年愛知県生まれ。小学校教員を経て牧師を志す。グレース宣教会牧師、同志社大学嘱託講師。映画と教会での説教をこよなく愛する、一男二女の父。

 

「青木先生、キリスト教って何がいいんですか?」
時々こういった質問を受けることがある。こんな質問を受けたとき、クリスチャンである皆さんは心の中で「キター!」と喜ぶのではないだろうか? 「さあ、いよいよ『伝道』のチャンスだ!」といった具合に。
しかしここで「イエス様の十字架がね……」とか「永遠のいのちが私たちには与えられていてね……」とやってしまうなら、相手は間違いなく引いてしまうだろう。「キリスト教業界用語」が満載だからだ。質問者は話題を変えるか、愛想笑いを浮かべながら気まずい時間をやり過ごすことになってしまう。
では、私の場合はどう回答するだろうか? まず、こうお答えすることにしている。
「私の場合は、海外旅行に行ったとき、必ず誰か知り合いのクリスチャンが空港までお迎えに来てくれますよ。そんな時、いつも『クリスチャンで良かった!』と思います。」
これは私の実感である。私は毎年、学生たちを連れてアメリカのナッシュビルにツアーに行くのだが、必ず「クリスチャンの友人」がお迎えに来てくれる。このように、相手にも分かるエピソードを一つ、必ず加えることにしている。これがまず第一段階。
続いて、「キリスト教の教えっていう観点から言うと……」(ここが質問者が本当に聞きたいことだろう。たとえ興味本位であっても……)と付け加えて、ずばっと「過去が変えられるってことかな?」と言うのである。
「過去が変わる」―この言葉に魅力を感じる方が、日本人には多くおられる。どうしてだろうか? 過去にやらかしてしまったり、「黒歴史」とでも言うべき恥ずかしい言動がトラウマになっていたりするからだ。多かれ少なかれ、人は「過去」に傷を負っているものである。そしてその傷を隠しながら、見て見ないふりをしながら必死で生きているのだ。
ただしここで間違ってはいけないのは、こちらが相手の傷を指摘することはご法度だということ。あくまでも相手自らが「意識すること」である(このことは、次回「罪」について語る時に、もう一度取り上げる)。

私たちはキリスト教の利点を「救い」と表現する。これが「十字架の贖い」とか「永遠のいのち」という表現に転化されることもある。しかしこれらの「業界用語」でとどまっていては、相手に伝わらない。
さらに問うてみたい。「十字架の贖い、永遠のいのちを受けた私は、その後どう生きられるのか?」と……。そして救われた私たちの生き方を、まだ救われていない相手に分かる言葉、要するに「相手の興味を引く言葉」に言い換えなければならないのだ。そうでないと「救い」の中身、「私たちが救われた」という実感が伝わらない。その時、私たちの救いの源泉とも言えるみことばに思いを向けてみよう。
「ですから、だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。」(Ⅱコリント5・17)
ここから「伝わる言葉で伝える福音」を実践するなら、「救い=過去が変わる」である。過去の出来事が変わるわけではない。そんなことはドラえもんのタイムマシンでもなければできない。絵空事だ。しかし過去の出来事が現在の私たちに与えるインパクト(トラウマ)を断ち切ることはできる。
キリストにあって「新しく造られた」私たちは、クリスチャンとなることで、この「救い」の感覚を、すなわち「過去が変わった」新しい気持ちを抱くことができるのである。
ぜひ皆さんも使ってみてほしい。「救い」とは「過去が変わること」である。

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