核実験や核兵器の使用をやめるべき理由・アメリカ
正しいか間違っているかは別として、私は最善を尽くしましたが、これらは私の意見を表明しているだけです。
Desert Rock Nuclear Tests 1951-1957 US Army Soldiers Observe Atomic Bomb Blasts
この映像は、アメリカのひとつの核実験の模様です。この映像では、大勢の兵士が軍の命令で核実験が行われた直後に爆風で戦車や車が倒れている至近距離に行って、実験の結果を観察しています。これらの映像の兵士は、高レベルの放射能を浴びたことでしょう。ネバダ実験場では、約1000~1500回以上の地下核実験を実施したというデータもあります。その際に軍は、軍人や民間人から数千人もの参加者を募りました。彼らは皆、核がどのようなものか事前に知らされていませんでした。実験が行われていた間に被爆したとされる兵士は『アトミック・ベテランズ』と呼ばれ、その人数はおよそ40万人以上ともいわれています。アメリカ“ネバダ核実験場”http://blog.goo.ne.jp/hardsix/e/c78aa7812f0cef3ee5e97d67e63496701946年から1962年まで西太平洋のビキニ環礁とエニウェトク環礁で、水爆実験が行われました。その際、多くの自国の艦船や他国の艦船、一般人が巻き込まれました。アラスカや太平洋を含めたアメリカの全実験は、軽く2000回を上回ると言われています。戦後にワシントン州・ハンフォードに核施設がありました。1950年代には、核施設の風下に広がる広大な砂漠の土地が政府プロジェクトとして格安のローンで分け与えられ、砂漠は広大な穀倉地帯になりました。1987年、政府はハンフォードに関する機密書類を公開しました。ハンフォードの原子炉が放出していた放射線は、スリーマイル島事故の10,000倍に及びました。しかも、放射性物質の放出は風下地区に向けて1940年代と50年代、秘密裏に“意図的”に行われていました。その結果、27万人にのぼる風下に住む住民は、長期にわたり大量の放射線に被ばくし、ガン、白血病、心臓疾患、奇形児の誕生の非常に高い発生率に苦しみました。政府文書によれば、ハンフォードで放射能が放出されたのは、放射線戦争の潜在的影響力を評定するためでした。アメリカ“ハンフォード核施設”また、核兵器製造のために、ウランを採掘する必要があります。ウラン鉱で、危険なレベル以上のラドンやその同位元素にさらされた結果、少なくとも数百人の鉱夫が肺がんで亡くなり、生存者も発がんの可能性が増大していることが知られています。政府は、ウラン鉱の鉱夫たちも人体実験の材料にしていたとされています。また、アメリカサンディア国立研究所は、2010年11月18日、3月31日、9月22日、11月16日、2012年5月17日、8月27日、10月3日、2012年の11月7日まで、核融合実験装置「Zマシン」を使った爆発を伴わない新しいタイプの核実験ポルックスを8回行なっています。サンディア国立研究所は、米国の核兵器備蓄性能維持計画(Stockpile Stewardship Program)一環として、政府から多額の資金供給を受けていますから、核実験は、政府主導で行われています。アメリカの核実験は進行中であることが分かります。 アメリカの過去の核実験は、直接的間接的に自国の人々の命を奪いました。そして、アメリカが核実験を行なうならば、自国だけでなく、全世界の人々の命や環境を長期間にわたって損なってしまいます。それは、放射能は、従来考えられているよりも、長期間に広範囲にわたって悪影響をもたらすからです。それは、温暖化がもたらす悪影響の比ではありません。 また、核実験や核兵器の使用は、全世界に及ぶ核戦争を引き起こし、敵味方にかかわらず、壊滅的な影響を及ぼし、人類の絶滅をもたらしかねません。こうした影響を考慮して、アメリカ政府の関係者に、核実験と核兵器の使用を完全に撤廃するようにお願いいたします。