苦しみの効用
ラスベガス日本人教会 砂漠の地ラスベガスから乾いた心に命の水を
今日は、‘苦しみの効用’について考えてみました。“困らせてくれてありがとう”という本の中に、著者が高校時代にテニスの練習を始めたときの経験が記されていました。彼はフォアハンドといって、普通にボールを打つことが得意でした。逆にバックハンドといって反対からボールを打つのは苦手でした。そして、初めに彼の相手をしてくれた友人は彼がフォアハンドで気持ちよく打つことができるようなコースにボールを返してくれました。ですから、彼はテニスが楽しくて仕方がありませんでした。ところが、ある時、別の相手が彼のバックハンドの弱点を見抜き、彼とテニスをする時にはいつも、バックハンドで打たなければならないコースにばかり打ってきたのです。当然のことながら、彼はボールを相手に返すことができず、テニスをすることが少しずつつまらなくなってきました。しかし、彼はテニスを続けたかったので、それからはバックハンドを集中的に練習するようになり、やがてバックハンドも、フォアハンドと同じように得意になりました。それからしばらく経って、仲間の一人が今度は、彼がライン際のボールに対する処理の仕方が悪いことを見抜きました。それ以来、その仲間は彼とテニスをする時にはいつも、ライン際ばかりにボールを集めるので、彼はボールを返せなくなりました。そして、前の時と同じように、テニスが嫌いになりかけました。しかし、やはりテニスを続けたかった彼は、それからはライン際のボールの処理の練習ばかりをするようになりました。そうこうしている内に、ライン際のボールも上手に打ち返せるようになったのです。こうして、気がついたときには彼は優秀なテニスプレーヤーになっていました。まさに、彼の場合、仲間たちが困らせてくれたおかげで、そのような一流選手になることができたのです。人生には様々な試練や苦しみがあります。しかし、上記の事からも分かるように、豊かな人生を生きるための重要な要素は、試練や苦しみから逃れることではなく、それを乗り越えていくためにどういう態度でその試練に臨むかということではないでしょうか。あなたも、そんな心の姿勢で豊かな人生を生きてみませんか。今日の一言: 苦しみに会ったことは良いことであった平安鶴田健次ブログランキングに参加しています。クリックで応援してください。