夢”
ラスベガス日本人教会 砂漠の地ラスベガスから乾いた心に命の水を
今日は、アメリカの独立記念日ですので、アメリカに独立をもたらした人々のことを思い浮かべながら、
‘夢’ということについて考えてみました。 聖書は、神の霊が注がれるとき、「若者たちは幻を見、老人たちは夢を見る」と言っていますが、この「幻(VISION)」と「夢(DREAM)」という言葉は、非常にエキサイティングな言葉ですね。 さて、旧約聖書のヨシュア記14章10-11節に、カレブという人のこんな言葉が記されています。
主がこの言葉をモーセに語られた時からこのかた、イスラエルが荒野に歩んだ45年の間、主は言われたように、わたしを生きながらえさせてくださいました。わたしは今日すでに85歳ですが、今もなお、モーセがわたしをつかわした日のように、健やかです。わたしの今の力は、あの時の力に劣らず、どんな働きにも、戦いにも堪えることができます。(ヨシュア14:10-11) 普通ならば、85歳といえば、生きていても隠居生活をしている歳です。元気な人は、85歳でも、自分で買い物に行き、自分で食事を作って食べるという生活をしておられます。しかし、85歳で何か新しい事にチャレンジをするという人は極めて稀です。 85歳になったカレブは、「私の今の力は、あの時の力に劣らず、どんな働きにも、戦いにも堪えることができます」と言いました。しかし、そうは言っても85歳ですから、たとえ気力はあっても、肉体は45年前と同じという訳にはいきません。では、彼の言葉は年寄りの強がりだったのでしょうか。そうではありません。彼はその次の12節でこう言っています。「主が私とともにいてくだされば、私は彼らを追い払うことができる」。 つまり、カレブは、神が共にいて下さるので何でもできると言っているのです。全能の神が共におられるなら、自分が年老いていることなど問題にならないということです。 「1+無限大」も、「1万+無限大」も、その答えは同じであるように、無限大の力を持たれた神が一緒なら、1の力でも、1万の力でも、結果は同じです。これが神を信じる者の力です。 その意味において、カレブの言葉は私たちに、「あなたはいくつになっても夢を見ることができる」というメッセージを与えてくれます。「いくつになっても」ということは、高齢になってもというだけでなく、若くても、年老いても、さらには健康でも、病気でも、ということです。年齢に制限されず、健康に制限されず、あらゆる違いに制限されず、誰もが夢を見ることができるということです。あなたは、これを信じますか? 東京に聖路加国際病院という病院があります。この病院に『聖ルカ病院』という名前がついているのは、『ルカの福音書』を書いたルカが医者であったからだそうですが、この病院は、医師であり宣教師であったルドルフ・トイスラーによって開設されました。ドクター・トイスラーは、この病院にこういう夢を託しました。「この病院は、クリスチャンの愛が人の苦しみを救うために働くとき、人を変える力となるということを、だれもが確信するようになるための、生きた器官である」。 この創立の精神は今もしっかり引き継がれ、日本で最も進んだ病院として脚光をあびています。この病院をさらに有名にしたのは、日野原重明という人です。日野原先生は1911年生まれですから、今年100歳になられますが、今もお元気で、『人生は75歳から』という持論を持ちながら、この病院にかかげられた夢の実現のために頑張っておられます。 この『人生は75歳から』というのは、おそらく旧約聖書のアブラハムからきていると思いますが、「信仰の父」と言われるアブラハムは75歳になってから、人類を救う神の計画の担い手として、新しい出発を始めました。 モーセがエジプトの奴隷となっていたイスラエルを救うために立ち上がったのは、彼が80歳の時です。それから彼は、120歳で死ぬまでの40年間、イスラエルを約束の地に導くという夢の実現のためにく生きました。 ヨシュアがモーセの後継者となって、約束の地カナンを征服するために歩み出したのは彼が95歳の時です。それから彼は、110歳で死ぬまでの15年間、カナン征服の夢を持ち続けながら、夢の実現に向かって進んで行ったのです。 数年前、世界で大成功を収めた200人の人々に関する研究発表がなされました。その中で、この200人全員に共通するものがありました。それは、彼ら全員が大きな夢を持ち、明確な目標を定め、その目標達成のために歩むことを止めなかったということです。 人は年を重ねるにつれて過去を見、うしろを向きがちになります。しかし聖書は、神の霊が注がれると、「若者は幻を見、老人は夢を見る」と言います。皆さんも聖霊の注ぎを祈り求めて下さい。そして、幻を見、夢を見て、祝福を受け取る人生を生きてください。
今日の一言: 夢をもって生きよう 平安鶴田健次