美しき人々”
ラスベガス日本人教会 砂漠の地ラスベガスから乾いた心に命の水を
今日は、
‘美しき人々’について考えてみました。 本物の
‘美しき人々’とは、人生においてさまざまな苦しみを味わった人々でありながら、俗に言う
‘敗者の仮病’を演じることを拒み、自分にできる精一杯の努力をしながら成功をおさめ、幸せを手に入れることができた人々であると言えるでしょうか。 周りを見渡すと、あらゆる人種、あらゆる宗教、あらゆる皮膚の色の人々の中に、このような人が存在します。教育程度もさまざまで、中には信じられないほどのハンディキャップがあったにもかかわらず、彼らの多くは、それを踏み台にして成功したのです。 20世紀の初め、ニュー・イングランドの精神病院に、リトル・アーニーと呼ばれていた女の子がいました。彼女は、何にも反応を示さない緊張型分裂症患者でベッドにうずくまり、一言も話さず、胎児のように丸まったまま動こうとはしませんでした。職員はあらゆることをして彼女を助けようとしましたが、ついに回復の見込み無しとされ、施設の地下にある独房に監禁されてしまいます。毎日、掃除婦がアーニーの独房の周辺を掃除するためにやってきました。その掃除婦は、神に創られたすべての者は愛と気配りと優しさが必要であると信じるクリスチャンでした。彼女は昼の時間をアーニーの部屋の前で過ごすことに決め、彼女のために聖書を読み、神が彼女を救ってくれるように祈りました。しかし、アーニーは何の反応も示しませんでした。彼女はまた、愛情のしるしとして、いつも何か食べる物を持って行き、その独房の扉の前に置くのですが、アーニーは決してそれを受け取ることはありませんでした。そんな事が長いあいだ続いたある日のことです。彼女が回収したお皿の中から一つのチョコレートケーキがなくなっていました。そして、その日からだんだんアーニーは自分の殻から抜け出し始め、その掃除婦と少しずつ話をするようにまでなったのです。こうして、アーニーは見放された地下室から連れて出され、もう一度治療を受けることができるようになりました。それから二年後、アーニーはまったく普通の生活が送れるまでに回復をしました。しかし、彼女はその精神病院を離れずに、そこにずっと残り続ける決心をします。その施設にとどまり、自分が受けた愛をもって、自分と同じ苦しみの中にいる人々を愛していくことにしたのです。それから時を経て、その精神病院の院長は、目も見えず、耳も聞こえず、口もきけないという、まったく見放された子供の世話してくれる人を紹介して欲しいという依頼を受けました。院長はこの施設で奇跡的に回復したアーニーを紹介することにしました。このアーニーこそ、ヘレン・ケラーを救ったあのアン・サリバンでした。 このような話はどんな話よりも美しく感動的です。こういう人たちは例外なく、「人は目標を達成できるように設計され、成功するように創造されていて、そのための偉大な可能性を備えている」ということを信じている人々です。つまり神は人をそのように造っておられるということです。この事実を信じることができれば、どんな問題があっても、それを他人や状況のせいにするという考えは起きないのです。言い換えれば、自分自身の中に自分を手伝ってくれる最高の助け人を見出すのです。 あなたの未来は、あなたが最も信頼すべき相手、いや最も信頼できる相手、つまりあなた自身に託されていることを心に刻みましょう。
今日の一言: 最も信頼すべき相手は自分自身である 平安鶴田健次