上沼 昌雄
聖書と神学のミニストリー 代表
結婚して二十六年になるが、そのうち二十年近くは妻と真正面から向き合うことを避けてきたように思う。そして解決のないまま同じ問題にぶつかり、それを繰り返していた。たしかに問題は解決したわけではないが、避けずに互いに話し合う分だけ、 だらだらと後々まで引きずることは少なくなったようだ。向き合うことを避けていたときには、気持ちの面で、お互いに納得ができなかったのかもしれない。
妻は私と心の会話をするために、同じ土俵に何度も私を引き出そうとした。妻は決してあきらめなかった。そして最後には「夫婦とはなんなのか」と真剣な問いをぶつけてきた。
このように私が妻と向き合うことができるようになったのは、とりもなおさず自分に向き合うことができるようになってからである。自分の心の内側を少しでも見つめることができるようになってから、妻に言われてきたことが、自分の内側で向き合いたくないことであったことに気付いたのである。だから妻にそれを指摘されることに抵抗を感じていたのだろう。
男性のための集会をこの数年行いながら、その延長で夫婦のことを考えながら感じたことは、多くの妻たちは自分たち夫婦の問題をとてもよく見て理解しているということ、しかし一方で、男性はそれを避けているということだった。
私は、奥さんたちに決してあきらめないでくださいと言いたい。私のように国際結婚をし、妻がアメリカ人なので、物事をはっきり言うからではないかと思われるかもしれない。けれども実際はアメリカ人でも日本人でもそれは同じことである。つまり結婚は文化の問題ではなくて、男と女の問題なのである。そしてこの男女の違いは決して乗り越えることもできないようである。だから自分が思い、そして感じているように相手も感じる必要はないのではないだろうか。
次のみことばは、自らの内側と、そして妻と向き合うことについて重要な示唆を与えてくれた。 「しかし、人が主に向くなら、そのおおいは取り除かれるのです。主は御霊です。そして、主の御霊のあるところには自由があります。」(IIコリント三・一六―一七)
すなわち、自分自身に向き合うことができるのは、主と向き合えるからである。つまり主の前にあって自分自身から逃げなくてよいのである。そしてその時に、妻とも向き合うことができるのである。それは自分自身に対しても自由になっているからである。夫婦にとって最も大切なのは、愛でも信頼でもなく自由だというのはよく分かる。だから妻が、自分とは全く違った人格であることを認め、その妻の思いを聞き取っていくことが大切なのではないだろうか。そして自分の心を受けとめられるようになったとき、妻の心も受けとめることができるようになったのである。
そして自分の内側を見つめることができるのは、御霊の助けによることも忘れてはならない。だからこそ夫婦のコミュニケーションは霊的なことなのである。すなわち主との交わりの深さと妻とのコミュニケーションの深さは結びついているのである。
ところで私は、妻と向き合うようになって、妻が持つ心の問題とも向き合うことができるようになったのだ。彼女の心を少しでも理解し、受けとめ、対応することができるようになったのかもしれない。それまでは責めてしまうことが多かったのだが、妻も自分と同じように課題を抱えながら生きている存在であると納得できるようになった。そしていったい問題はどこから生じてくるのか冷静に受けとめることもできるようになった。
しかし、結局のところ問題がなくなることはなさそうである。夫婦とは、お互いに弱さを持ちながらも助け合っていく存在なのだと思う。
そして、子どもたちは、こうした妻との心の交流をすべて感じとり、それを聞き取っている。私たち夫婦が避けてきたことも、そして今向き合おうとしていることも、感じ取りながら成長してきたのである。これは隠すことのできない事実である。そして夫婦が向き合って語り合い、心で交流していることは、霊の響きとなって子どもたちに伝わっていくのである。
この霊の響きは「霊の歌」(エペソ五・一九)とも言えるのではないだろうか。すなわち、夫婦が奏でる霊の歌である。花嫁と花婿が奏でる雅歌である。神様が雅歌を聖書におかれているのも深い意味があるように思えてならない。
He is a cross pendant.
He is engraved with a unique Number.
He will mail it out from Jerusalem.
He will be sent to your Side.
Emmanuel
Bible Verses About Welcoming ImmigrantsEmbracing the StrangerAs we journey through life, we often encounter individuals who are not of our nationality......
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