破壊的カルトから身を守るために 記事1

聖書に出てくる用語、クリスチャンが使う用語を説明しています。 ヘブル的視点で解説されていますので、すでにクリスチャン歴が長い方にも新しい発見があるかもしれません。

パスカル・ズィヴィー
マインド・コントロール研究所所長

 私はこれまで十五年にわたって破壊的カルトの研究をしています。今、社会の中には様々なグループがあります。そのうちどのグループが破壊的カルトなのかを見分けるのは、なかなか難しいことです。

 破壊的カルトとは何か。どのように破壊的カルトかを見分けるのか。破壊的カルトはどのように、いつ人を誘うのか。そして破壊的カルトから自分を守るために何をしたらよいか。これらの観点から、破壊的カルトについて考えていきたいと思います。

「カルト」──危険な言葉

 「カルト」(cult)という言葉ですが、これはアメリカ英語から来ています。その語源はラテン語のcultus──colere(耕す)です。これはculture(文化)という言葉の語源でもあります。ローマ人にとっては神々の崇拝がcultusです。英語のreligionの語源になっているラテン語のreligioは「宗教」という抽象名詞ですが、その宗教の具体的「営み」を、ローマ人はcultusと言っていました。これがそのまま欧米の言葉に入ってきたのです。ドイツ語のkult、フランス語のculte、それからイギリス英語のcultというのは、このラテン語の意味と今でもほとんど変わっていません(注1)。

 ところが、近年の社会的現象として「新しいカルト(新新宗教)」が出現したことにより、「カルト」の意味に、変化が生まれました。日常の会話やメディア、世論などにおいて、次第に「カルト」という言葉が悪い意味を持つようになり、ほとんど危険な破壊的カルトのみを指すようになってきました。この言葉は、裁判所、内閣などでも、同じような意味で使われています。

 しかし、歴史的に見ると、「カルト」という言葉は歴史学者や神学者、社会学者が宗教的観念や教義などを基準に使用していました。

 つまり、自由に自分たちの指導者の思想に従うグループや、自分たちの理想やリーダーの判断に従った生きかたをするグループ、あるいは自分たちの主張を唱えるグループ、あるいはまた、主たる宗教的グループから離脱したグループのことを「カルト」と呼んでいたのです。そしてそれらの中には、宗教ではないカルトもあれば、カルトではない宗教や新宗教もあり、言葉の意味を混同して使われてしまうことがあります。

 一九七一年プチ・ラルース(仏仏辞典)によれば、カルトは「同じ教義を持つ人間全体」あるいは「一つの宗派から離れた人間のグループ」のことをいいます。

 このように、カルトについての様々な定義は一つの教義や教義的意味に従って定められたものであり、元来そこには悪いものを暗示するような意味はまったく含まれていません。したがって研究者たちはこの悪いものを暗示するようなグループのことを「カルト」とは呼ばず、「破壊的カルト」と表現したほうがいいと考えています。

破壊的カルトを見分けるために

 一般の人たちは、破壊的カルトは宗教的なグループだけだと思っていますが、現実は違います。実は、さまざまなジャンルの破壊的カルトがあるのです。そして、それを見分けるために、四つに分類することができると思います。

 a、破壊的な宗教カルト
 b、破壊的な政治カルト
 c、破壊的な心理療法または教育カルト(自己啓発セミナー)
 d、破壊的な商業カルト

 「破壊的カルト」かどうかを見分けるためには、彼らの信じるものや教義を十分に見極めなければなりません。その中でも人間の尊厳や自由、そして人権を著しく侵害する策略や行動があるかどうかを観察するべきです。具体的には、次のような特徴があるかどうか調べるのです。破壊的カルトはマインド・コントロールを使います(表1参照)。それによって人々のアイデンティティー(自己観)をコントロールしながら、グループとリーダーの個人的な目的と望みのために、メンバーを働かせるようにします。そしてメンバーは、そのグループの奴隷になります。リーダーは自分自身を崇拝させ、特別な使命をもっていると教えます。リーダーは自分と教義に対してメンバーに絶対的な服従を求めます。リーダーは大きな権力を持ち、しばしばカリスマ的であります。それによってメンバーたちに魅力を感じさせながら彼らの行動を管理します。破壊的カルトは、リーダーを盲目的に信じている人々によって成り立っています。メンバーたちを経済的、政治的な分野にも進出させます。この点で破壊的カルトの多くは、普通の宗教と違っています。破壊的カルトは宗教のイデオロギー(教え)を利用し、メンバーたちの経済的、政治的活動を宗教的な活動と混同させてしまいます。さらにはそのような経済的、政治的活動が宗教的イデオロギーにとって変わったりすることがあります。破壊的カルトはグループの本当の目的を隠しています。破壊的カルトは人の善意を利用します。破壊的カルトに入る多くの人々は、平和な社会を作りだし、すべての人類が幸せになることを願っている純粋でまじめな人たちです。破壊的カルトはその思いを利用し、人々を勧誘するために次のように教えています。「私たちのグループに参加すれば、恵まれない子どもたちや飢えている人々や世界の平和のために働くことができる」と。メンバーたちはいろいろな活動を通して一心にお金を集めています。しかしこのお金は決してその目的のためには使われていません。リーダーのもとに集められるか、組織の拡大のために使われています。もちろんこの現実はメンバーたちに知らされません。破壊的カルトは、メンバーたちに自分は特別なのだと感じさせるように仕向けます。結果的に彼らは一般の人たちよりも優れた存在なのだと信じ込み、家族、友人等、メンバー以外の人たちから離れていきます。破壊的カルトは人間の持つ五つの基本的欲求を満たしているように感じさせます。
 a、個人の身の安全への欲求
 b、所属の欲求
 c、社会的欲求
 d、精神性の欲求(宗教欲求)
 e、依存の欲求

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