ブック・レビュー 『きょうも猫晴れ』

塩谷達也
ゴスペル・シンガー
日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団・中央福音教会会員

猫のトホホと神様の素敵さがいっぱい

　「私たちって、猫を見た瞬間に癒やされるじゃないですか」

　そんなことを、以前、猫好きの友人に言われたことがありました。ちなみに彼女は家で猫が飼えずに、猫に飢えている人です（笑）。僕はそんなことを言うのは今さらちょっと恥ずかしいほど、もう長いこと猫と暮らしてきましたが、振り返れば彼らにどれだけ癒やされてきたかわかりません。

　猫というものは、ご存じのとおり、普段はろくなことをしません。勝手なことばかりしております。良くいえば自由気ままです。うちのオス猫は、僕におしりをポンポンとたたいてもらうのを生き甲斐としていますし、メス猫のほうは、おしゃべりで、よく独りごとをブツブツ言いながら歩いています。

　僕ら人間は、大人になると働いて生きていかなければなりません。当たり前のことです。言うのは簡単。でも日々はストレスとブルースでいっぱいです。自由になりたい。のびのびしたい。自分らしくありたい。現代人はそんなことばかり考えてしまいますよね。イエスを信じてこころ解放された私たちでも、この世界の中で押しつぶされてしまいそうになる時もあります。

　猫はトホホです。寝てる姿ひとつとっても自由。どうしてこんな格好になるのかというクリエイティブな寝姿を時に見せてくれます。うちの猫たちは兄弟で仲が良く、いつも互いの体をなめ合ったり、重なり合って寝たりしています。そんな姿を見た瞬間、つらいことがフッと軽くなったりするんです。時に、神様が聖書を通して教えてくれていることを、とっても自然に僕らに語ってくれるのです。

　「愛は寛容であり、親切です」。

　「主はあなたに、恵みとあわれみとの冠をかぶらせ、あなたの一生を良いもので満たされる」。

　猫を通してさえ、僕らに大切なことを思い起こさせてくれる、神様は素敵です。

　この写真集には、そんな猫のトホホと神様の素敵さがいっぱい詰まっています。ぜひ、今すぐ癒やされることをお薦めいたします！