書評Books 政治についての聖書の読み方を学ぶ

聖書に出てくる用語、クリスチャンが使う用語を説明しています。 ヘブル的視点で解説されていますので、すでにクリスチャン歴が長い方にも新しい発見があるかもしれません。

日本福音キリスト教会連合 春日井聖書教会 協力牧師 水谷 潔

『聖書と政治―社会で福音をどう読むか』
リチャード・ボウカム 著、岡山英雄 訳
四六判 2,000円+税
いのちのことば社

以前、神学教育に携わる友人に尋ねた。「初代教会は政治的活動をしなかったのだから、今日の教会もすべきでないという見解をどう思う?」彼は「聖書の読み方がスタティック(静的)過ぎると思う」と答えた後、政治的に無力であった時代の記述を一定の政治的影響力を獲得した現代の教会に単純に適用するのでなく、聖書が差し示す方向性に(ダイナミックに)政治的みこころを読み取るべきとの趣旨を語ってくれた。
まさに本著はダイナミックだ。著者のボウカムは神の国の完成というゴールへの方向性の中で、聖書が示す政治的みこころを見極める。
原題はThe Bible in Politicsである。本著の目的は、政治的教理を示すことではなく、政治をテーマとするメッセージを聖書から読み取るための「方法論」をその「実例」とともに示すことだ。
一章が方法論で、二章以下が実例なのだが、個人的には訳者による「あとがき」を最初に読むことをお勧めする。それは、読者に必要な基本知識を与え、明確な道しるべとなる。次には、権力者、被抑圧者、奴隷制、核問題など具体的課題を扱う二章以降を読むのがいいだろう。著者の言葉どおり、読者は「聖書の言葉と現代の課題の創造的な出会い」に驚きと感動を覚える。そのうえで、一章を読むなら、実例を生み出したち密な方法論に納得し、政治についての聖書の読み方を学ぶことができる。
本著は、芸術のように読む者を魅了する。それは、聖書を読み解く「ダイナミズム」、課題を扱う際の「創造性」、方法論の「確かさ」の三つに由来するように思う。
本著がもたらすのは「福音派内社会派」でも「福音派のリベラル化」でもない。むしろ、聖書信仰に立つクリスチャン市民として、政治という現実的な分野において、聖書をどう読み、みこころを知り、みことばに生きるかを模索する者を助ける。教会内での政治的議論が活発化している今こそ、本著に学び、聖書に向き合いたいと願う。

The Cross Pendant

He is a cross pendant.
He is engraved with a unique Number.
He will mail it out from Jerusalem.
He will be sent to your Side.
Emmanuel

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