ブック・レビュー 『まんがキリスト教の歴史 前篇』

聖書に出てくる用語、クリスチャンが使う用語を説明しています。 ヘブル的視点で解説されていますので、すでにクリスチャン歴が長い方にも新しい発見があるかもしれません。


水草 修治
日本同盟基督教団 小海キリスト教会 牧師

神を切実に求めた登場人物への著者の感銘が伝わってくる

 「信仰とは神と私の関係、いわば垂直の関係だ」。多くの人はそう意識しているであろう。けれども、ユダ書に「聖徒にひとたび伝えられた信仰」(三節)とあるように、信仰には、過去から現在まで教会をとおして伝承されてきたという、もうひとつの側面がある。キリスト教史を学ぶならば、信仰をこのもうひとつの側面から豊かに育てることができる。

 本書の特色のひとつは、多くの「キリスト教史」が初代教会から説き起こしているのに対して信仰の父アブラハムからスタートしていることである。聖書の啓示自体が歴史的なのだという著者の認識の現れであろう。

 そして、大胆にも初代教会から宗教改革の先駆者ヤン・フスの殉教にいたる千五百年間をわずか二四○ページに詰め込んでしまった。当然すべてが、まんが化できるわけはない。事件・人物がピックアップされて描かれ、ほかの出来事は文章で解説されている。まんがのほうが生き生きとしており、文章はいささか教科書的であるのはやむをえまい。

 そのまんがだが、著者が「あとがき」で、「私の視点は学問的にではなく、あくまで人物の行動を追っていました」と言うとおり、登場する殉教者ポリュカルポス、アウグスティヌス、フランチェスコたちは、我々と等身大の人間でありながら、神を切実に求めた人々としてなかなか魅力的である。定番の伝記の単なる引き写しとしてのまんが化ではなく、著者の人物に対する感銘が伝わってくるからだろう。そこに意外性もあって、興味深い。

 反面、本書はキリスト教史であって教会史ではないので、教会にかんする一貫した歴史的視点というものが今ひとつ見えてこないのは、少々残念ではある。とはいえ、まず二千年間のキリスト教史に現れた先輩たちに興味を持ち、さらに深く教会史を学びんでいくためのとっかかりとして有益な一書であることは間違いない。

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