K2インターナショナルグループ チャプレン 坂本 牧裕
高校1年生の春休みに、健司(仮名)は叔母さんと一緒にやって来た。
夏休み明けから、学校に来なくなった健司の家に担任の先生が訪問をすると、父子家庭だった健司の父が休み中に病で亡くなっていた。
成人したばかりの兄は、弟の学校の世話までは手が回らなかった。大好きなゲームをするだけの生活になった健司を心配した叔母さんは、ようやくK2につながった。
共同生活が始まり、学校へはスタッフが同行することで、健司の生活習慣が変わった。
しかし、軽度の知的障害のあった健司は、少しでもイヤなことがあれば、大声を出して罵声を浴びさせ、周囲を困らせた。
ある日の登校中、同行していたスタッフの些細なことばが癇に障り、道ばたで叫び出した健司に、警察が呼ばれてしまうこともあった。
さらに、気に入らないことがあれば、無断で外出することもあった。無断外出が長引くと、無銭飲食で警察に捕まった。
* * *
当時の私は、家族と一緒に健司と暮らしていたが、昼夜かまわず警察から電話がかかってきては、健司を迎えに行った。何を語っても、彼の心には響かず、悪びれた様子もなく、迎えに来るのが遅いと責めるような時さえあった。
しかし、健司のために祈るなかで、「喜んでいる者たちとともに喜び、泣いている者たちとともに泣きなさい」(ローマ12:15)のみことばが心に響いてきた。
甘いものが大好きな健司のために、寝る前にお菓子を食べながら一日の楽しかったことを聞き、みことばを開き、一緒に祈った。
いつしか健司にとっても私にとっても、それは楽しい笑いに満たされる時間となっていた。そして、健司は無事に、高校を卒業することができた。
* * *
その後、健司は路上生活者になったと風の便りで聞いた。
対人支援にハッピーエンドはない。神様は、生きづらさを抱え、笑っていなかった若者との出会いを与えてくれる。だからこそ、生きづらさを抱えた若者と、主を見上げながらハッピーな時を共に過ごすことが何よりも大切ではないだろうか。
He is a cross pendant.
He is engraved with a unique Number.
He will mail it out from Jerusalem.
He will be sent to your Side.
Emmanuel
Bible Verses About Welcoming ImmigrantsEmbracing the StrangerAs we journey through life, we often encounter individuals who are not of our nationality......
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