福音派による讃美歌集を求めて 新讃美歌集発行を目指し『あたらしい歌』を発行(2)

聖書に出てくる用語、クリスチャンが使う用語を説明しています。 ヘブル的視点で解説されていますので、すでにクリスチャン歴が長い方にも新しい発見があるかもしれません。


高橋和義 氏

歌詞が古くて分からないと礼拝で歌われなくなる

― 『あたらしい歌』と同時に出された『福音讃美歌ジャーナル特別号』で、本歌集の目次案と収録希望曲リストも公表されましたが、この後の選定はどう行われていくのですか。

井上:本歌集の課題は、新しい歌と従来の歌のバランスです。『讃美歌21』の場合、親しまれてきた福音唱歌の多くが収録されませんでした。私たちも、五百曲のうち半分が新しい歌だとかなり違和感が出ると考えています。ですから、新しい歌はせいぜい百~二百かなと感じています。ただし、時間がかかるのは、新しい歌を吟味して開発するほうなので、この委員会が始まって二年間は、ほとんど新しい歌に費やしました。それだけ苦労しても、新曲は全体の三分の一から四分の一くらいの量であり、四分の三を占める従来の歌のどれを残すのかに現場の方々の関心は向くはずで、より重大な議論になるでしょう。

 ですから『あたらしい歌』のフィードバックとともに、収録希望曲リストについて「どうしてこの曲を入れないの」「あの曲を入れてほしい」という声を拾いたいと考えています。

― 従来の曲の選考基準は、どうなるのでしょうか。

植木:ある曲を載せる載せないだけでなく、載せる場合でも歌詞の見直しが必要か検討します。たとえば聖歌のなかに「歌わざらめや」という歌詞があって、僕が高校生のときに歌って、意味がよく分からなかったですね。やはり讃美歌は会衆みんなで歌いますから、言葉とか歌などで、一つ声で「アーメン」と歌える努力を教会が続けなければいけないと思います。ですから文化的、年齢的違いを超えて共に歌えるかどうかは、一つのポイントになるかと思います。

蔦田:イムマヌエルがこの働きに加わらせていただいた理由の一つには、自前の讃美歌集である『インマヌエル讃美歌』の言葉が古いというのが大きな問題で、古いために分からない、分からないから歌えないということが現実にあるわけです。それで、みんなが共通して歌える、歌って分かるための改訂を試みようとしましたが、一教団で七百もの曲を改訂することは、著作権の交渉などがあり、ほとんど無理だと判断しました。そのときに、福音讃美歌協会のお話を聞いて、私たちも協力させていただくし、こちらも得るものもあるだろうということでご一緒させていただいたわけです。

 この作業は、ただ分かる、分からない、簡単、難しいではなく、慣れ親しんだ言葉が実際信仰生活に結びついていますから、それを新しい歌になりましたと言われても、古い方々は悲しく思うでしょう。新しい讃美歌集が、礼拝経験の中でみなが共通して歌える讃美につながっていくかどうかということが大きな論点だと思いますね。

植木:歌詞については、訳詞の問題もあります。讃美歌の多数を占める外国曲の歌詞を、原語で読むと、日本語の訳詞より内容と深みがあったりします。翻訳という作業は、一度飲み込んでもう一回再生するような作業です。翻訳によってはバランスや強調点がずれていたり、違う意図が込められたりすることがあります。ですから、曲によっては、もう一回オリジナルにかえって見直す必要もありますね。

植木紀夫 氏

目次の項目に表れる福音讃美歌としての意思表示

― 目次の項目分けにも新しい試みがあるのですか。

植木:神学的にどういうテーマがどれくらい網羅されていて、どのテーマを重要視して多くの曲が入っているのかというバランスが、讃美歌集としての意思表示になると思います。たとえば礼拝の歌が五百曲のうち百曲か三十曲かで、礼拝をどう考えるのかという意思の差が表れますし、個々のテーマを扱う、扱わないということを私たちはどう考えるのか。これは、より神学的な課題になるので、讃美歌委員会と讃美歌協会全体で取り組むことかなと思っています。

井上:これまで出てきたことに加えて、新しいテーマを加えなければいけないという認識が讃美歌学の世界にはあります。たとえば、牧師の説教でいろいろなテーマがありますけれども、讃美歌であまり取りあげられていない分野がある。福音派ですと、降誕、十字架、復活、伝道の歌などはたくさんあるのですが、それ以外の、たとえば良きサマリヤ人の話など、違ったモチーフのものに関してやはりもっと必要ではないのか。

 教会の祈りと讃美歌は重なるという認識があります。祈りの言葉がたくさんあるように、讃美の歌もいろいろな場面で歌える内容の豊かさがあっていいのではないか。今の世の中で私たちが祈りの言葉として覚えるようなものを歌詞に入れなければいけないのではないか。従来の讃美歌の歌詞に少ないなら、やはり新しい歌詞を作っていかなければならないのではないか、というのが讃美歌学的反省ですね。

蔦田:今、変えるほうの話でしたが、変えないほうというか変えられない歌詞もあります。たとえば「もろびとこぞりて」という讃美歌がありますね。これは、幼稚園だろうがデパートだろうが、「もろびとこぞりて」として知られています。「いつくしみふかき」など、テレビの結婚式とかお葬式の場面で必ず流れるようなものに関しても、歌詞が多少難解でも、広く定着しているものを、どうするのか。そのあたりも流れの中でとらえなければいけないものですね。

The Cross Pendant

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Emmanuel

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