ブック・レビュー 具体的な生活のあり方を問うヤコブ書の講解書

聖書に出てくる用語、クリスチャンが使う用語を説明しています。 ヘブル的視点で解説されていますので、すでにクリスチャン歴が長い方にも新しい発見があるかもしれません。


石黒則年
大阪キリスト教短期大学教授

本書の著者は、聖書神学舎の教師として広く知られるようになった新約学者である。ここに第四冊目の邦文単行本として本書が出版された。「あとがき」によれば、軽井沢で催された「いのちのことば社のスタッフ研修会」での講演が土台となっているとのことである。
ヤコブ書一章一二節から二五節を中心軸として、著者の専門分野である新約聖書の中から、重要なテキストにオリジナルな本文理解を散りばめながら、聖書的な霊性の理解について洞察が深められるように語られている。キリスト教倫理学への導入を含んだ講解が、多方面の現実に光を当てながら展開されている。ヤコブ書の講解書として心から推薦したい良書である。本書の鍵となる文章は少なくないが、一つは次のことばであろう。「『キリスト教の霊性』とは、一言でいえば、『みことばの原則に基づき、神を真に見上げ、クリスチャン・ライフを豊かに、生き生きと、生きること』と定義することができます。そこに加えられた、『真に』とか、『豊かに』、『生き生きと』というところに、『キリスト教霊性』の本質があると言えます」(九四頁)本書は、すべてのクリスチャンに具体的な生活(信仰と実践)のあり方を問うている。著者は、イギリスの教会がゲームセンターのような娯楽施設になっているのを見かけたと述懐しておられるが、評者は留学中にアメリカのユダヤ人会堂前に大きくビンゴ大会の宣伝が張り出されていたのを思い出す。物質的な豊かさの中で霊性が損なわれている現実は深刻な課題である。
また、「『福音主義』というイズムについて」(一一二頁~)の項では、「福音主義」の思想と用語のニュアンスと用法について歴史的な変遷がまとめられており、入門記事として読みやすく、有益である。なお、ヘブル語の印字について付言すれば、一〇一頁に二か所出てくる「ダーヴァール」は、一〇三頁と同じようにそれぞれ「ドゥヴァル」と音写し、「神の息」(一三二頁)は「いのちの息」と訳すべき単語である。

『みことばを生きる
―聖書的霊性の理解―』
遠藤勝信 著
B6判 1,260 円
いのちのことば社

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Emmanuel

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