永原郁子
マナ助産院院長
先日、ネットの書き込みで、「子どもに蜂蜜をあげる姑」について、「有り得ない!」「それはひどい」と非難がされていました。蜂蜜以外にも、赤ちゃんにあげてはいけないものがあるのでしょうか。また、友人が、姑と育児に関する違い(お菓子をひかえるとか、食事のときにテレビを見せないとか)で意見が合わないと言っていました。母親の意見が優先されるべきかとは思うのですが、赤ちゃんにとってなにがよいのかということや、姑の存在がよくわかりません。永原先生はいくつもの夫婦を見ていると思うのですが、義父母との関係にはどんなアドバイスをされていますか。(東京都N)
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蜂蜜は一歳未満の子どもに与えてはいけない 一世代前の育児と現代の育児では、考え方や方法が変わってきたことがいくつかあり、世代間の調整の必要性を常々感じています。ご質問の蜂蜜に関しては、二十五年前の一九八七年に、一歳未満の乳児には蜂蜜を与えないようにという勧告が出されました。蜂蜜にはボツリヌス菌が含まれていることがあり、腸内細菌が整っていない一歳までの子どもに与えると腸内で菌が繁殖し、乳児ボツリヌス症を発症することがあるからです。ボツリヌス菌の毒素は中枢神経を侵すので、元気に育っていた乳児が原因不明で筋力が衰えてぐったりした状態になり、重症になると呼吸筋麻痺をおこすこともあります。蜂蜜はやわらかさや手軽さから離乳食として利用できると思いがちですが、絶対に乳児の口に入れてはいけません。生野菜ジュースやシロップ類も同様です。
母乳とミルク 現代では母乳栄養の良さは浸透していますが、今から四十年ほど前の一九七〇年代前半にはミルクのほうが母乳より赤ちゃんにとって良いと言われ、母乳率が三〇%ほどに低下しました。一九七四年に国連・WHOが提唱した母乳育児推進の勧告を受けて、日本でも翌年から母乳推進運動が始まりました。しかし、なかなか母乳率は上がらないのが現状です。そのような中、母乳で育てようと思っているママが「ミルクを足したら」ということばに悲しい思いをしたり、母乳が出ずにミルクを足しているママが「母乳のほうがいいのよね」ということばに心が傷ついたりと、赤ちゃんの哺乳をめぐるトラブルをよく耳にします。母乳はとても大切ですが、育児をしているママのストレスを高めるようなアドバイスは結局は逆効果。ママが選択したことを温かく見守ってあげてほしいと思います。
湯ざまし、早期離乳食 ミルク栄養が日本に普及し始めた頃は、お風呂上がりに湯ざましを飲ませる必要がありましたが、今ではミルクで育つ子も母乳で育つ子も湯ざましは必要ありません。また二か月からの果汁や、三か月からの野菜スープなど離乳食の準備も必要ありません。
断乳の方法 十か月で断乳する方法や、歩けるようになったら断乳の日を決める方法、また本人が母乳はもういらないと言うまで飲ませてもいいという自然卒乳などの方法があります。十か月で断乳するのは早すぎます。もし日を決めて断乳するのであれば、大好きなおっぱいが突然、嫌なもの、異質なものに代わるという経験は避けたいものです。たとえばからしを乳首にぬったり、へのへのもへじをおっぱいに描いたりはしたくないと私は思います。聖書の中にはサムエルの乳離れのことが書かれていますが、おそらく三~四歳の頃だったと思います。
抱き癖 子どもは泣いて要求をします。「お腹がすいた」「オムツがぬれて気持ち悪いよ」「眠れないよ」。その要求に対して、癖がつくからといって無視すると、ほとんどの子どもは要求しなくなります。抱き癖を心配せずに、要求には応えていいのです。家事などの用事があるときは、「待っててね」と言って用事をすませてから、「待っていてくれてありがとう」と抱いてあげてください。そのうち「待っててね」がわかるようになります。「泣くことは運動」「癖になるから、抱いたらだめ」と思わなくていいのです。
けがの消毒 以前は、けがをすると赤チンやヨーチンを塗っていましたが、周囲のよい細胞にもダメージを与えるという理由で、今は消毒薬を使いません。きれいに創部を洗って、湿潤させておくことで治します。
その他 「うつぶせ寝」は乳幼児突然死症候群、「高い高い」は揺さぶられっ子症候群(脳内出血)の危険のため、「おしゃぶり」は?み合わせへの影響のため、それぞれもてはやされた時期がありましたが、今はしてはいけません。
母船から新しい舟に乗りこみ、大海原に漕ぎだすことを結婚にたとえると、母船(実家)と良い関係を保つことは大切ですが、若い二人の舟を転覆させるほど母船が介入してきたときは、自分たちの舟が無事航海することに集中することです。また母船は、若い夫婦の舟を大揺れさせるような介入は慎まなければならないと思います。
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