物語としての福音書【書籍紹介】

聖書に出てくる用語、クリスチャンが使う用語を説明しています。 ヘブル的視点で解説されていますので、すでにクリスチャン歴が長い方にも新しい発見があるかもしれません。

聖書の物語的分析は、近年の聖書学の中でも重要な位置を占めるようになってきました。私の博士論文も、ルカ文書の物語的分析の手法を取り入れたものでした。

ところで、四福音書の物語分析に関して、新しい本が出ましたので紹介したいと思います。

これは Jeannine K. Brown, The Gospels as Stories: A Narrative Approach to Matthew, Mark, Luke, and John (Baker Academic, 2020) です。著者のジェニン・ブラウン博士はベテル神学校サンディエゴ校の新約学教授であり、広く使われている英訳聖書 New International Version (NIV) の翻訳者の一人でもあります。同時に、ブラウン先生は私がベテル神学校に留学した時に聖書学を教わった恩師でもあります。当時先生はミネソタ州のセント・ポール校で教えておられましたが、私はこの先生の聖書解釈学の授業で大きな感銘を受けたことがきっかけで、聖書学の道に進むことを決意しました。

さて、今回ベイカー社から依頼を受けて、本書の推薦文を書かせていただきました。恩師による、しかも個人的にも関心のある分野の著作に紹介文を書かせていただき、とても光栄でした。下に日本語訳を記します:

新約聖書の四福音書はさまざまな方法で読まれてきたが、必ずしもそれらが意図された方法で、すなわちナザレのイエスについての単一の物語として読まれてきたわけではない。本書は、単なる断片化された読み方を超えて福音書にアプローチする視点や戦略を読者が身につける助けとなるだろう。ブラウンは福音書のナラティヴ的解釈についての優れた入門書を提供してくれている。

本書の導入部では福音書のナラティヴ的解釈についての概観がなされ、その後四つの主題(プロット、登場人物、間テクスト性、ナラティヴ神学)についての各論が続きますが、各主題ごとに、四福音書から一つを選んでケーススタディがつけられ、最後に結論が置かれる、という構成になっています。

したがって、四福音書のすべてについて詳細なナラティヴ分析がなされているわけではありません(それはかなり膨大な量になるでしょう)が、本書を通読した読者は、福音書を物語として読むとはどういうことか、一通り概観できるしくみになっています。ブラウン先生の他の著書もそうですが、とても親しみやすい文章で書かれており、入門書としてたいへん優れていると思います。

英語ではありますが、特に牧師や神学生の方々にはおすすめです。興味のある方はぜひ読んでみてください。

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