新しい天と新しい地」

ここで引用される聖書の著作権は日本聖書協会に属します

 先週はひどい一週間だった。19日にバグダッドの国連現地本部が爆弾テロ攻撃を受け、特別代表デメロ氏を始め20人以上が死に、100人以上が重軽傷を負った。同じ日に、エルサレムの中心部では路線バス内で自爆テロによる大爆発が起き、20人近くの市民が死に、136人が負傷している。パレスチナ過激派「ハマスが犯行声明を出したのに応じて、二日後の21日にはイスラエル軍が仮借ない報復行動に出た。パレスチナ自治区ガザで、「ハマス最高幹部の一人アブシャナブ氏を4発のミサイルで乗用車もろとも爆殺したのである。「ハマスもこれに対抗し、6月末から曲がりなりにも守られていた「停戦の破棄を宣言した。新中東和平構想「ロードマップ(行程表)は事実上挫折したと言う他はない。

 何という世界だろう。平和を願う人々の祈りや、善意の人々の懸命の努力を踏み躙るようにして、憎しみと暴力の悪循環が際限なく繰り返される。理性的に考えれば、暴力によって問題は何一つ解決されず、むしろ事態は悪化するだけだということが分かり切っているのに、この悪循環をどうしても止めることができない。それは何故か? 深い所で絶望しているからではないか。

 使徒パウロは、ローマの信徒への手紙の中で、絶望的な情況の中でもなお希望を持つことについて語った。「見えるものに対する希望は希望ではありません。現に見ているものをだれがなお望むでしょうか。わたしたちは、目に見えないものを望んでいるなら、忍耐して待ち望むのです(8,24-25)。我々は今、切実な思いでこの言葉を噛みしめる。「目に見えないものを望むとは、人間の可能性を超えた神の可能性・十字架上で死んだイエスを甦らせた神の大能の力への信仰から来る希望のことである。

 5章でパウロは、この希望によって生きる人は「苦難をも誇ると言い、さらに「わたしたちは知っているのです。苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は(更なる)希望を生むということを。希望はわたしたちを欺くことがありません(ローマ 5,2-5) と続けている。これこそは、「いつか滅びへの隷属から解放されて、神の子供たちの栄光に輝く自由にあずかる(同8,21)希望なのである。我々の世界は、この希望を棄ててしまった。それが最大の問題なのではないか。

 希望を棄てた人は、より良き将来を期待することも、他者に対して善意を持ち続けることも、忍耐することもできなくなる。短絡的になり、自暴自棄になって直ぐに暴力に訴えようとする。暴力こそは絶望の徴だ。今の世界は正にこれではないか。絶望の泥沼! それは一体、いつまで続くのか? 世界はこれからどうなるのか? ヨハネ黙示録は、21章以下でこの重苦しい問いに答えているのである。

 先ず、「最初の天と最初の地は去って行き、もはや海もなくなった(1節後半)という言葉に注目したい。

 「最初の天と最初の地とは、古い世界、つまり、我々の現実世界のことである。忍耐をもって、そして何よりも、先ず自らの罪を告白することによって互いの関係を立て直すという努力を諦めたように見えるこの世界のことである。拳骨を振り上げて相手を脅すことが社会正義を実現する唯一の道であるかのように勘違いしている我々の世界のことである。武力(地雷・劣化ウラン弾・クラスター爆弾・ABC兵器)の使用が人類の将来にどれほど致命的な影響を残すかについて全く想像力を欠いた我々の貧困な世界のことであり、憎しみと報復の絶望的な悪循環をどうしても断ち切ることができない我々の無力な、哀れな世界のことである。だが、神が創り給うた世界は、いつまでもこの堕落した状態でいるわけではない。古い世界は「去って行く!

 そして、そこには「もはや海もなくなると言う。「海とは、黙示録13章では、悪によってこの世界を支配する「獣(悪しき支配者)が出てくる場所である。その海がなくなる。

 そして、天と地の一切が新しくされ、「聖なる都、新しいエルサレムが、夫のために着飾った花嫁のように用意を整えて、…天から下って来る(2)。エルサレムはもともと、神が人との間に結んだ契約を表す美しい都であった。その美しい都が、歴史の経過の中で、しばしば争いの場所・流血の町となった。アッシリヤ・バビロニヤ・シリヤ・ローマといった周辺諸大国はエルサレムを占領し破壊した。現在、ユダヤ教・イスラム教・キリスト教という三大宗教はエルサレムを「聖地と位置づけているが、正にその理由で争いの種になっている。だが、そういうこともなくなる。

 「見よ、神の幕屋が人の間にあって、神が人と共に住み、人は神の民となる(3)。「人とは、ギリシャ語のテキストでは複数である。そして、黙示録が「人々という場合、ほとんどは「神に従わない人々という意味で使われており、終末の裁きの対象である。だが、ここではそういう人々もまた神のものとなる。そのように読んではいけないだろうか?

 人種や宗教の違いによって生み出される争いは過去のものとなる。すべての人が、神の民となる。自爆テロもなくなる。「神は自ら人々と共にいて、その神となり、彼らの目の涙をことごとくぬぐい取ってくださる。もはや(早すぎる非業の)死はなく、もはや悲しみも嘆きも労苦もない(3-4)。

 このような新しい天と地が来る。「希望の革命(E・フロム)が起こる。その時が、必ず来る! それが我々の信仰である。

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Emmanuel

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