エホバの証人の児童虐待に関する立場－日本支部からの長老団宛ての手紙

児童虐待に関する長老団宛の手紙

　上記の手紙は、アメブロのバンザイムさんのブログに掲載されたエホバの証人による長老団宛ての手紙です。バンザイムさんはアメブロのネオさんのブログから転載されたそうです。http://profile.ameba.jp/neoblood2013/　ネオさんのブログの記事

　バンザイムさんの記事の方がまとめて載っているので、参照しやすいと思います。

　これは、2013年2月11日付けの長老団宛ての支部の手紙です。この手紙を受け取った当時エホバの証人の長老がそれは支部からの手紙だと言っています。私は、最初この手紙は、エホバの証人の統治体からの手紙ではないかと思ったのですが、そうではないようです。

User:TokyoWatcher

　この手紙は長いのですが、かいつまんで言うと、もし長老たちが会衆内の人の児童虐待の問題について当局に報告する必要がある場合、まず支部の奉仕部門に電話をするようにという指示です。

　支部は、当局に報告をしないようにと指示するわけではありません。なぜなら、「児童に対する性的虐待を憎悪し,そうした忌まわしい行為のどんな加害者をもその甚だしい罪の結果から守ることはしません。」と記述されているからです。

　そして、その指示は、長老たちが、「子どもたちを性的虐待から守ることを怠っている,と会衆が訴えられてしまうことのないように」するようにという指示なので、私は聖書的にも正しい指示を送っているのではないかと思います。エホバの証人は、児童虐待者を、エホバの証人であるからといって、守るということはしません。

　また、手紙は、もし、ふたりの証人がいる場合、「甚だしい罪を悔い改めないなら,排斥の処置が妥当でしょう。戒めることに決定した場合は,戒めについて発表すべきです。」とも指示を与えています。これも聖書的に正しい指示ではないかと思います。

　さらに、「児童に性的虐待をしたことのある人には会衆での奉仕の特権を得る資格が絶対にないと,どんな場合でも言えるわけではありません。」

 しかし,「奉仕の特権を決して性急に差し伸べるべきではありません。児童に性的虐待をしたことのある人を推薦することは,あるとしても,必ずかなりの期間が経過した後であるべきです。」ということになっています。

　ですから、児童虐待をしたことをある人を会衆での奉仕の特権を得る立場に差し伸べることには慎重であるべきだという指示です。これも、正しい指示なのではないかと思います。

 児童虐待の問題を支部が全部把握しなければならないというのは、大きな仕事を支部は負うことになります。しかし、この手紙が支部からのものだとすると、エホバの証人の統治体は、この問題にどんな立場をとっているのかが疑問視されます。

　しかしながら、日本支部に関しては、この問題を重大に受け取り、聖書的に正しく対処しようとする姿勢が見られるのではないかと思います。私は、少なくともエホバの証人の日本支部は、神の律法を後ろに投げ捨てていませんし、守ろうとする努力を払っていると思います。

　そうすると、エホバの是認がエホバの証人から完全に離れ去るということはないのではないかと思います。

　私は聖書の預言の解釈という点で、エホバの証人と異なる理解と立場を持っています。しかし、私は聖書の預言の解釈はとても難しいと思います。

　　私は、自分の預言の解釈に大筋しっかりとした確信を持っていますが、エホバの証人の預言の解釈が間違っているとしても、エホバ神はすぐにエホバの証人を捨て去られることはないと思います。

 時間が経てばどの解釈が正しかったかは明らかになっていくと思います。でも、エホバ神にとっては、単に聖書の預言の解釈の点で正しいという点でだけでなく、その組織が神の律法に従っているかどうかという点も重要なことです。この点で、少なくともエホバの証人の日本支部は良い努力を払っていると思います。

　私は、この児童虐待の問題について、エホバの証人の統治体がどのような立場をとっているのかについてさらに調べていきたいと思います。