啓示15・16章－七人のみ使いが七つの災厄を注ぎ出す(5)七人のみ使いが歌う子羊の歌とは?

　最後の者たちである七人のみ使いは神の奴隷モーセの歌と子羊の歌を歌います。彼らは、昔のモーセのように大いなるバビロンから神の民を解放するのに貢献します。また、彼らは、どのように子羊の歌を歌うでしょうか。 

(1)イエスはご自分の贖いにより人々を買い取り神の王国の王また祭司を産み出す 

 　聖霊で油そそがれたクリスチャンは完全ではないので、さまざまな至らないところがあります。しかし、彼らの罪や至らない点は、キリストの贖いの犠牲によって覆われます。 み子の贖いは聖霊で油そそがれたクリスチャンの罪を覆い彼らが首尾よく神の王国に入るよう助けます。 

　啓示5章には、二十四人の長老が新しい歌を歌っているさまが描写されています。彼らは、み子イエス・キリストに感謝と賛美を捧げています。

    彼らは、イエス・キリストに対して、「あなたはほふられ，自分の血をもって，あらゆる部族と国語と民と国民の中から神のために人々を買い取ったからです。そして，彼らをわたしたちの神に対して王国また祭司とし，彼らは地に対し王として支配するのです」と言います。(啓示5:9,10)　 

　それで、キリストの贖いの犠牲により、人類から買い取られ、地に対し、王となり祭司となる職が与えられます。また、彼らは、自分たちの「義の行為」により、白い輝く「亜麻布」をまとうことを許されたと記されてもいます。(啓示19:8)

　神の王国に入る希望を持つ聖霊で油そそがれたクリスチャンたち神の目に白くて長い衣を着ているとみなされます。(啓示4:4)それで、彼らは首尾よく死に至るまで忠実を保ち、冠を保って、霊者として復活させられ、神の王国に入ることになります。(啓示2:10;3:11)

  そのため、彼らは神の子羊イエス・キリストを彼が首尾よく贖いの犠牲を備えて下さったことを感謝して、言わば、子羊の歌を歌います。(啓示

5:9,10) 

24人の長老は御子が贖いの犠牲により人々を買い取り王また祭司としてくださったことを感謝する歌を歌う

 

(2)キリストの贖い大群衆が数えきれないほど大患難を生き残るのに貢献する 

　啓示7章によると、大患難を生き残る人々は数えきれないほど多い数になります。あらゆる国籍と民族と言語からなる人々です。(啓示7:9,10)それらの人々は、神の律法や神の基準を完全に守っていないかもしれません。それで、本来神の保護を得る立場にありません。しかし、啓示7章によると、数えきれない大群衆が白くて長い衣を身に着けて大患難から出てきます。(啓示7:14) 

大群衆もキリストの贖いの犠牲のゆえに大患難を通過できる  

　そして、大群衆は、子羊の血によって「自分の長い衣を子羊の血で洗って白く」します。「それゆえに神のみ座の前に」いることができます。(啓示7:14,15)このことは、キリストの贖いの犠牲の恩恵を聖霊で油そそがれたクリスチャンだけでなく、数えきれない大群衆が受けられることを示しています。(ヨハネ第一2:2) 

　そして、大群衆が神の目に義なる者と映っているゆえに、神の保護を受けて大患難を通過したことを示しています。ヨハネ第一の手紙にも、キリストの犠牲について、「彼はわたしたちの罪のためのなだめの犠牲です。ただし，わたしたちの[罪]のためだけではなく，全世界の[罪]のためでもあります。」とあります。(ヨハネ第一2:2) 

(3)キリストの贖いの犠牲が人々が大患難を生き残るのに直接貢献する可能性 

　エゼキエル書によると、エホバの崇拝者であるということが直接、軍事攻撃を生き残ることに貢献するという預言があります。書記官のインク入れを帯びた人は、エルサレムで起きていることを嘆いてうめいている人の額に印をつけます。(エゼキエル9:4)そして、六人の打ち砕く武器を持った人が、額に印のない人を皆殺しにしてしまいます。(エゼキエル9:2,5,6)つまり、エホバの崇拝者の命は容赦されます。 

　この預言は、バビロンによって南のユダ王国のエルサレムが攻撃された時には、成就しませんでした。ですから、この預言は、大患難の時に成就することになるのかもしれません。 

　この六人の打ち砕く武器を持った人とは、霊的に堕落したエルサレム、すなわち、堕落したキリスト教の人々を裁くために行動する者たちを意味するのかもしれません。それで、将来、大患難が起こる時に、キリストの贖いの犠牲がエホバの崇拝者の命が保護されることに直接貢献することになるのかもしれません。 

　このことは、大いなるバビロンで捕らわれになっているエホバの崇拝者が解放されることにも貢献するのかもしれません。(イザヤ42:7;43:14;49:9,25)それで、中立の立場のクリスチャンたちに関して何らかの合意が聖霊で油そそがれたクリスチャンと北の王との間で存在することになり、エホバの崇拝者たちが保護されるという結果になるのかもしれません。 

　しかし、このことは、南の王の地域に住むエホバの崇拝者たちの命が守られることにもキリストの贖いが貢献することを意味します。ですから、キリストの犠牲は、聖霊で油そそがれたクリスチャンと一般社会のキリストに信仰を持つクリスチャンの罪の両方を覆います。 

　ですから、大群衆は、キリストに感謝をして、奉仕を行なう事により、賛美の歌を歌います。しかし、七人のみ使いは、神の子羊イエス・キリストの贖いに誰よりも感謝するべき理由があります。 

(4)2018年3月31日(土)のイエス・キリストの死の記念式に出席しましょう 

　以上のように、七人のみ使いは、神の奴隷モーセの歌と子羊イエス・キリストに感謝する歌を歌うことになるのではないかと思います。今年2018年は、エホバの証人は、3月31日(土)に王国会館やその他の施設で、キリストの贖いの犠牲に感謝して、イエス・キリストの死の記念式を祝います。 

 Jaggeryエホバの証人の王国会館で2018年3月31日土曜日日没後にイエスキリストの贖いの犠牲に感謝するイエスの死の記念式が執り行われます 

　キリストの贖いの犠牲は、将来直接的に大患難でわたしたちの命を保護することになるのでしょう。また、キリストの贖いの犠牲はわたしたちを永遠の命に導きます。(ヨハネ3:16。ローマ6:23)エホバ神とイエス・キリストの備えに感謝している人々は、記念式に出席して、神とキリストに感謝を表しましょう。