今日の同盟軍は明日の敵(2)聖書の預言は今日世界強国の同盟軍が明日の敵になることを示す

 エゼキエル書には、諸国家の軍事同盟に関する描写があります。それによると、他の世界強国との軍事同盟は、神の目に売春です。そして、ユダが頼って軍事同盟となったアッシリアやバビロンは後になって敵となり軍事攻撃を加えてきました。　軍事同盟は神の目に売春であり、他の世界強国の軍事力に頼る国家は神の目に売春婦です。ですから、ですから、諸国家は世界強国の軍事力に頼ったり、軍事同盟を結んだりして、神を憤らせることをするべきではありません。(1)聖書のエゼキエルの預言は軍事同盟が神の不興を買い永続的でないことを示す 

　エゼキエルの象徴的な劇の預言の中では、南の二部族のユダ王国を表わすオホリバという名の女性がアッシリアやバビロンに恋心を抱き使者を遣わして、不倫な交わりを行ない続けたことが記されています。いわゆる世界強国とユダが同盟関係に入りました。ところが、それは、神の目に売春でした。 

ユダはエホバ神と結婚契約を結んでいた　他の世界強国の軍事力に頼ることが、神の目に淫行であり、売春であるというのは、昔のユダが霊的に神との結婚関係にあったからです。イザヤ書には、神がイスラエルに呼びかけている次のような言葉があります。「あなたの偉大な造り主はあなたの夫たる所有者，その名は万軍のエホバである。」(イザヤ54:5) 

シナイ山でエホバ神はイスラエル人と契約関係に入り霊的な結婚関係が始まった   イスラエルは、神からモーセの律法を与えられ、エホバの神殿での崇拝が中心に行われていました。そのために、エホバ神は夫、イスラエルの国家は妻という立場にありました。　それで、イスラエルが他の世界強国に頼って軍事同盟を結ぶことは、神の目に淫行であり、売春だったのです。(エゼキエル23:3,9,11)たとえば、ユダのアハズ王は、エホバ神への崇拝から背教していました。北のイスラエルとシリアの脅威に面して、アッシリアとの同盟のためにお金を払いました。(列王第二16:5,8) 

ユダのアハズ王はエホバの崇拝から背教していた  

ユダのアハズは神を捨ててアッシリアとの同盟と軍事力に頼った

　また、バビロンの脅威に面して、ユダのゼデキヤ王はエジプトに贈り物を持たせた使者を派遣し、エジプトの軍事力に頼りました。このように神の妻のような立場にあったユダは、神の目に売春婦になりました。

 

 

イスラエルとユダを表す二人の女性は神の目に売春婦になった   

　そのため、神はユダに嫌悪を抱き、またユダもそれらの世界強国を嫌悪するようになりました。そのため、その同盟関係は損なわれ、ユダは、 以前同盟関係にあった世界強国などの諸国家から総攻撃を受けることになりました。(エゼキエル23:22-24)ユダはバビロンから軍事攻撃を受けてバビロンに捕らわれになりました。 

ユダの売春の結果ユダはバビロンから攻撃を受け捕らわれとして連れて行かれた 

   ですから、軍事同盟は神の目から見て、神の目にとって神への不忠節であり、売春行為です。神はそのことに対して不興を覚えられるので、その国家に対する助けを差し控えられます。そのため、軍事同盟は国家にとって永続的な保護となることはありません。かえってそのかって同盟関係を結んだ諸国家から軍事攻撃を受けることになることをエゼキエル書は示しています。 

  ですから、エゼキエルの預言も　「今日の同盟軍は明日の敵」という言葉が当てはまります。