軍備に資金を費やして最新の武器を開発するなら、自国を守り、相手国との戦争に勝利することが必ずできるのでしょうか。また、それによって国家は経済的に繁栄することができるのでしょうか。
聖書は確かに、通常は軍事力の勝った国家が戦争において勝利を収めることを認めています。なぜなら、聖書は兵隊の数で劣る場合、相手の国と和平を求めるようにと勧めているからです。一般的には、軍事力で劣る場合、戦争に勝利することを望めません。 (ルカ14:31,32)
通常軍事力で劣る国家は強大なアメリカに勝利を得ることはできません
では、兵隊の数が多かったり、武器が強力だったりするならば、必ず戦争に勝利するのでしょうか。聖書は、軍勢が多いことや馬が強力であることは、必ずしも戦いに生き残ることを保証しないと述べています。「軍勢が多いことによって救われる王はいない。・・・馬は救いのためには欺まんであり,その活力が大いなることによって逃れ[の道]を備えるのではない。」(詩編33:16,17)
馬というのは、古代の戦争において戦うために使われた装備でした。馬は今日のミサイルや戦車などの戦争のための装備に例えられるかもしれません。歴史上で行なわれた戦争の場合も、その国家の軍事力が必ずしも勝利の決め手とはならなかった事例がありました。兵士の数が少ない国家が、それよりも多くの兵士を持つ国の軍隊を破ったり、少なくとも引き分けに持ち込むということは何度もありました。
しかし、そのような場合、その戦争の結果、軍事力のより少ない国家は、より一層打撃や損害を受けるというのは、避けられません。例えば、ベトナム戦争 (1960-1975)の例があります。一方は北ベトナムとソ連と北朝鮮、そしてもう一方は、南ベトナムとアメリカ、韓国その他の国家でした。兵力としては、南ベトナムの側の方が北ベトナムの側よりも勝っていました。しかし、アメリカは1973年にベトナム戦争から撤退しました。
ベトナム戦争はベトナムに非常に大きな打撃をもたらした
しかし、より多くの戦死者が出たのは北ベトナムの側でした。統計によると、北の側がおそよ478万人、南の側が336万人でした。戦争は、両方の陣営に甚大な被害をもたらしました。
北ベトナムは、戦争によってある意味アメリカと引き分けに持ち込みましたが、国土は荒廃し、破壊されたインフラを再整備するために長い年月が必要でした。現在ベトナムの一人当たりのGDPは、世界で140位ですから、戦争によってもたらされたダメージは、戦後の経済成長の妨げとなったことが明らかです。
それで、軍事力の強大なアメリカと国際社会と戦うならば、万が一、引き分けに持ち込こむことができたとしても、国家に甚大な打撃をもたらし、その後の経済発展は長期間妨げられるでしょう。
しかし、近年、アメリカと戦う国家は、短期間で敗北している場合が多いです。例えば、イラク戦争で、アメリカはハイテク兵器を用いたので、2003年3月20日に始まり、大規模な戦闘は、5月に終わりました。短期間でイラクの政権は倒れてしまいました。
イラク戦争でイラク政権は短期間で倒れた
基本的にエホバ神は、戦いを望まれない「平和の神」ですから、諸国民の間で行なわれる戦争と関わりを持っておられません。(コリント第一14:33) 地上に戦争が起こることを望んではおられません。 「[神]は,戦いを喜びとするもろもろの民を散らされました。」と聖書にあります。(詩編68:30)エホバ神は、戦いを喜ぶ国民を支援しません。エホバ神は諸国家が戦争をしてそのダメージを受けるままにされます。
戦争を避ける方が、国家は順調に経済発展することができます。例えば、スウェーデンは、第一次世界大戦も第二次世界大戦もおおむね参戦しませんでした。その結果、現在、一人当たりのGDP は、世界第8位です。アイルランドは、第二次世界大戦に参戦せず、中立政策をとっています。その結果、統計上、アイルランド は、ヨーロッパ諸国の中で最も凶悪犯罪が少なく、治安のよい国です。そして、一人当たりのGDPは、世界で16位です。ですから、おおむね戦争に巻き込まれなかった国家の方が、現在国内の治安も良く、経済的に繁栄しています。
軍国主義を追い求めて戦争をするならば、多くの場合、敗北して大勢の国民が命を失い国家の経済に大きな打撃を受け、経済的発展を阻まれるというのが現実です。そして、聖書は、「柔和な者たちは地を所有し,豊かな平和にまさに無上の喜びを見いだすであろう。」と述べています。(詩編37:11)ですから、国家が戦争をしないで、平和である方が国民の生活に喜びをもたらします。
ですから、国家の繁栄を保ち、国民が喜びある生活を続けるためには、軍事力を増強して、アメリカやその他の軍事強国と戦争をするのではなく、外交と対話により戦争を避けるという方法が賢明です。
Stockholm, August 2008 by Mispahn
スウェーデンの首都ストックホルム 二度の世界大戦に参加せずGDP世界第8位
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