思いやり”
ラスベガス日本人教会 砂漠の地ラスベガスから乾いた心に命の水を
今日は、
”思いやり”ということを考えてみました。現代は激動の時代です。政治の世界も、経済の世界も、今までにないグローバル化が進んでいます。そんな目まぐるしい時代の移り変わりに人々の心は付いて行けず、自分の事で精一杯。他人のことなど考えるゆとりもない。そんなギスギスした人間関係の中で、私たちに必要なもの、それは他者への思いやりではないでしょうか。先日、こんな話を読みました。
入社4年目で初めての結婚記念日の日。社内でトラブルが発生した。下手したら全員会社に泊まりになるかも知れないという修羅場なのに、初めての結婚記念日なので帰らしてくださいとは絶対に言えなかった。5時を回った頃、T課長が私を呼びつけ、封筒を渡して、「これをK物産に届けろ」と言う。K物産は、隣の県にある得意先で、今から車で出ても8時までに着けるかどうかすら分からない。「届けたら直帰していいから」と言うが、直帰も何も、K物産に届けて家まで帰ったら、きっと11時は過ぎるだろう。文句を言いたかったが、「わかりました」と言って封筒を預かった。中身を見ようとすると「中身は車の中で見ろ。さっさと行け!」とつれないT課長。不満たらたらの声で「行ってきます」というと、課内の同情の目に送られて駐車場へ向かった。車に乗り込み、封筒を開けると、一枚の紙切れが。「結婚記念日おめでとう。今日はこのまま帰りなさい」と書かれていた。会社に入って初めて泣いた。下手すれば社員全員が会社に泊まってトラブルの処理をしなければならない状況で、自分だけ5時に帰るわけにもいかない。それが日本のサラリーマン事情でしょう。他の社員の手前、甘い事も言えないT課長は、こんな方法で入社4年目の部下が初めての結婚記念日を祝えるようにしてあげたのです。こういう
”思いやり”は、人を幸せにし、人の心から感謝の思いを引き出し、ギスギスした人間関係に潤いを与える特効薬です。また、マザーテレサの『やさしい言葉は、たとえ簡単な言葉でも、ずっとずっと心にこだまする』という言葉にもあるように、
”思いやり”は、周囲の人々に幸せと感謝と感動の波紋となって広がり、「私もそうありたい」という心を引き出してくれます。
悪いことばを、いっさい口から出してはいけません。ただ、必要なとき、人の徳を養うのに役立つことばを話し、聞く人に恵みを与えなさい。(エペソ書4:29)今日の一言: 思いやりの言葉を掛け合おう平安鶴田健次
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