ビジョンに向かって”
ラスベガス日本人教会 砂漠の地ラスベガスから乾いた心に命の水を
今日は今年最後の‘牧師室より’のメッセージです。一年を振り返り、またこれまでの58年の人生を振り返りながら、しばらく考えてきたことを皆さんにお分かちしたいと思います。 ①敬老ホームのこと敬老ホームを作ることは、ラスベガスの教会開拓を始めたときからの夢であり目標であり、祈り続けてきたことでした。その理由は、ラスベガスには引退した日本人が多く、死をすべてのものの終わりと考えて不安と恐れと諦めと孤独の中で寂しく生きておられ、この方々にそうではない世界に目を向けていただくには、それを伝えるにふさわしい環境を作り、そこで実体験の伴う導きが必要だと考えたからです。 聖書が教える世界観に基づけば、死は地上の人生の終わりであるとともに、罪が贖われた者にとっては天上における永遠の人生の始まりです。つまり、その世界を自分のものにできれば、年老いていくということは、すべてのものの終わりに近づくことではなく、新しい終わりのない本物の世界の始まりに近づくことであり、また自分では諦める以外にどうにもならない死の不安と恐れを感じながら生きる時ではなく、永遠に続く至福の世界を希望と期待をもって待ち望む時なのです。 ですから、本当は、お年寄りは一番天国に近い人たちです。これは一番死に近いという意味ではなく、永遠に一番近いところにいる人たちということです。しかし、すべての人間にとって、その世界が自分のものになるには罪の贖いが絶対必要条件ですから、それを教え、導きながら、老いていくことの本当の意味を知り、それを実感し、その約束された至福の世界に近づく日々を胸をときめかせながら過ごす、そういう敬老ホームを実現させようと思うのです。 ②教会堂建設教会堂の建設も、開拓を始めたときからの夢です。もちろん、これは教会員全員の夢でもあります。そして、神からいただいた夢は必ず成るのです(ピリピ2:13)。将来の働きを考慮した、それにふさわしい教会堂。考えるだけで胸がわくわくします。そのために必要な財政が整っているわけではありませんが、千の丘の家畜を所有しておられる神(詩篇50:10)がすべての必要を備えて下さるので心配ありません。 ③将来の働き将来、私は神が私を必要としておられるところに身を置こうと思います。それがどこであるかは分かりません。それは時が来れば必ず神が示して下さるでしょう。神はいつも最善の時に最善の事を導かれますから、その導きに従うことが一番重要なことだと思っています。 ですから、来年は少し教会に改革が必要だと思います。その改革とは、もっと聖書の教えに忠実になろうという意味での改革です。そして、すべての働きを見直す必要があります。この超多忙な社会に生きる私たちは、時間の管理を上手にし、必要なものと不必要なものを明らかにし、スリムになって、一番大事なことに力を集中しなければと思います。その意味では、私も今の働きの半分以上を手放す必要があることを実感しています。そして、それによって与えられる時間をある事のために集中的に使い、ひとつの事を具体化し、実現させようと思っています。 当面、私はラスベガス教会の霊的リーダーとして、以下の4点を念頭に置きながら、神と皆さんのお役に立てればと願っています。 ① 引き続き信徒訓練に力を入れる② 教会のビジョンをもっと明確にし、そのビジョンを教会員全員と共有する③ 教会の働きをもっとスリムにして、集中力を生み出す④ 牧師主体ではなく、教会員主体の教会をめざす
以上、思いつくままに書いてみました。実際には、もっと色んな事を考えていますが、まとめるとこうなります。来年は、今年以上に皆さんの働きが大きく用いられることを祈っています。 今日の一言: もっとスリムになろう 平安鶴田健次