詩篇119：７1の黙想

詩篇１１９：７１の黙想

苦しみにあったことは　私にとって幸せでした。それにより　私はあなたのおきてを学びました。（詩篇119：71）

詩篇119篇71節は、詩篇の中でもよく知られている御言葉の一つですが、試練と苦難が私たちの霊的成長に寄与するという考えを示しています。

ここでは、詩人が苦難を通じて神の教えをより深く理解し、その結果として霊的に成長したことを認めています。苦しみや試練は一見否定的に見えるかも知れませんが、これらが神の定めを学び、内面を鍛える機会となることを示しています。

　この考えは、ローマ人への手紙5章3-4節の「・・・苦難さえも喜んでいます。それは、苦難が忍耐を生み出し、忍耐が練られた品性を生み出し、練られた品性が希望を生み出す」という言葉にも反映されています。ここでは、苦難が忍耐を生み出し、それが練られた品性へとつながり、最終的には希望をもたらすと述べています。これは、苦難を経験することが最終的には良い結果をもたらし、そのプロセスが神への信頼と希望を深める手段となるのだと言われているのです。

　神が許された試練と苦難は、神の大きな計画の一部であり、それを通じて私たちは耐え忍ぶ力、精神的な成熟、そして最終的には希望を育むことができるのです。

　また、私たちが直面する困難や挑戦は、信仰を深め、神の定めに従うことを学ぶ機会でもあります。したがって、私たちは試練の中にあっても、それが私たちを形成し、私たちを霊的に育てるための神の道具であるという視点を持つことが大切なのです。

今日の一言：　神よ、試練の只中でも、あなたを信頼します。

鶴田健次