ブック・レビュー 『賛美の聖書的な理解を求めて』

聖書に出てくる用語、クリスチャンが使う用語を説明しています。 ヘブル的視点で解説されていますので、すでにクリスチャン歴が長い方にも新しい発見があるかもしれません。


井上義
日本同盟基督教団 等々力教会牧師

「賛美」の概念を考察する際、まず手にすべき一冊

 「礼拝」「聖餐」と続いた聖書宣教会の夏期講習「聖書的理解」シリーズの第三弾、「賛美」が出版されました。第一部はおもに実践神学系の教師らによる「現代の教会と賛美」、第二部が聖書神学系の教師による「賛美の聖書的な理解を求めて」、そして第三部が開会・閉会礼拝の説教を収めた「説教」です。

 第二部のタイトルが書籍のタイトルとなっていますから、本書の主眼は、四人の福音派聖書学者らによる、聖書に見られる賛美概念の考察でしょう。ここで取り上げられているのは、神殿礼拝(遠藤嘉信)、詩篇(津村)、「詩と賛美と霊の歌」(鞭木)、黙示録(遠藤勝信)です。いずれも、聖書信仰に則った優れた考察がされています。そして、そのアプローチはストイックとさえ思える注意深いものです。

 優れた書物であることは疑いのないものとした上で、残された課題について触れたいと思います。第一に、「まえがき」において津村氏も「賛美から賛美歌の検討へと進んでいくことが必要であろう」と述べておられる点です。ここで言う「賛美歌」とは、おそらく聖書神学的な「賛美」の概念ではなく、むしろ歴史神学や実践神学の視点に立脚した「賛美の作品や現実」のことでしょう。聖書はもちろん賛美の原点なのですが、二千年の教会の歴史を無視しては、賛美の現実を的確に評価することは困難です。そのような限界を踏まえて、本書が読まれると良いでしょう。

 第二の課題は「賛美の聖書神学」の「総括」です。つまり、本書においては個々の発言者が責任をもって与えられた課題に集中しているものの、聖書全体が一貫して語る賛美の神学はどのようなものか? という問いに対する答えが明らかにされていないように思います。

 しかしいずれにせよ、今後、私たちが「賛美」の概念について原理的考察を行おうとする場合、この書物は日本語でまず手にすべき一冊となることは間違いないでしょう。

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