時代を見る目 118 中高生に語る(3) コンテキストを考える

聖書に出てくる用語、クリスチャンが使う用語を説明しています。 ヘブル的視点で解説されていますので、すでにクリスチャン歴が長い方にも新しい発見があるかもしれません。

田代 泰成
日本同盟基督教団 横須賀中央教会 協力教師
横浜女学院 聖書科教師

 「ただ信じれば救われる」という命題は、聞く者が、このままでは魂が滅びるという深刻な危機意識があって、はじめて救いの福音として意味を持ちます。

 私が聖書を教えている中高生たちには、このような魂の運命についての理解がまったくありません。その一方、彼らは、宗教が不合理であやしいものと思っています。キリスト教もその一つであり、真理ではないから広がらなくて当然であると思っています。このような生徒たちに、私たちがどんなに熱心に語っても、自分たちには無関係のものとして流されてしまうのです。

 そのような前提を持っている彼らに救いの話をする前に、私は多神教の風土をもち、あいまいさをよしとするなど、日本文化が持つ特有のコンテキスト(状況)によって、キリスト教が広がらない理由を話します。すると生徒たちは、日本人の方がむしろ国際社会の中で特異であり、今まで当然だと思っていたキリスト教についての理解が勝手な思いこみであったというようなことに気づき、もう一度理解をしなおそうという思いになるわけです。

 まさにユダヤ人にはユダヤ人のように、ギリシャ人にはギリシャ人のように、という原則はここでも生きくるのです。ユダヤ人に語られた説教と、アテネの異邦人に語られた説教とその出だしが異なるように、私たちがどのような語り方をするのかが大きな課題になってくるのです。コミュニケーション論ではコンテキストに注目した文化人類学者のマリノフスキーや言語学者のJ・Rファース、M・A・K・ハリデーなどが「語る」場面での「状況コンテキスト」や「文化のコンテキスト」などの研究を行っており、伝道への手掛かりを与えてくれます。

 語る「内容」についての探求がこれまでの中心であったとしたら、語った際、相手へどう伝わり理解されるか、という領域の探求がこれからの宣教の大きな課題となるでしょう。そしてこの領域が明らかにされるならば、なぜ日本という国で実を結ばないのかという一つの理由が明らかになり、二十一世紀の宣教において教会が取り組むべき方向性をつかむことができるのでしょう。

 宣教学では、すでにこうした分野での取り組みがなされていると思われますが、今後、こうした研究の成果が教会にもたらされ、中高生への伝道に用いられることを心から願うものです。

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Emmanuel

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