栗原加代美
NPO法人 女性・人権支援センターステップ代表
DV加害者更生プログラム ファシリテーター
「DV加害者更正プログラム」を始めて3年になる。相談に来るDV被害者の妻たちの半数以上が、抑うつ状態にある。自傷行為をくり返し、自殺を考える人も多い。愛を誓い合い、子どもまでもうけた夫から叩かれ、無視され、「おまえは能なしだ、妻失格だ、母親失格だ、死ね」と怒鳴られ、自分も夫も信じられなくなる。自分が悪いから夫になぐられるのだと自分を責める。夫におびえ、自分の意見が言えなくなり、離婚を決断して逃げる妻も多い。これが夫からDVを振るわれた妻たちの実態である。
このような妻たちが、夫に変わってほしい、自分にできることはあるのかと、悲痛な叫びとともに「加害者更生プログラム」に訪れる。そして夫が変わることを忍耐してひたすら待つ。
その中のある妻は、DVを受けたストレスを虐待という形で子どもにぶつける。虐待された子どもは、学校で友人にいじめという形であたる。では、大元のDVを振るう夫たちはどこでDVを学んでくるのだろうか。
DVの本質は暴力行為そのものでなく「日常化した力と支配の主従関係」にある。妻を「奴隷化」させることである。さらに、相手が言うことをきかなければ叩いていいという「暴力容認意識」。この歪んだ価値観は社会のそこかしこにある。父親と母親、親と子ども、上司と部下、教師と生徒、部活の先輩と後輩など……。そう考えると、DV加害者も社会の被害者であるかもしれない。しかし加害行為は、複数の選択肢から選んだ彼らの責任である。
* * *
この連鎖を断ち切るためには、DVを個人の問題でなく、社会全体の問題としてとらえたい。
中学三年生の男子生徒が、ステップの「加害者プログラム」で連鎖を絶ち切りたい、と訪れたケースを紹介する。彼の家庭では父親が母親にDVをふるい、母親が彼を虐待し、彼が妹に虐待をしていた。さらに彼は学校でもいじめのリーダーとなっていた。父親がプログラムに参加してDVが改善し、家族に笑顔が戻ったので、彼もどうしたら虐待やいじめをやめられるのかと通い始め、4か月ほどでそれらから解放された。連鎖を断ち切りたいと気づき、行動に移した彼に拍手を送りたい。
このケースに見られるように、DVの連鎖を断ち切るには、DVだと気づいた夫が支配をやめ、「互いを尊重する関係」の素晴らしさを身を持って子どもに伝えること。それが、DV根絶の大きな力になると信じている。
He is a cross pendant.
He is engraved with a unique Number.
He will mail it out from Jerusalem.
He will be sent to your Side.
Emmanuel
Bible Verses About Welcoming ImmigrantsEmbracing the StrangerAs we journey through life, we often encounter individuals who are not of our nationality......
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