『永遠の手』著者インタビュー向日かおり

聖書に出てくる用語、クリスチャンが使う用語を説明しています。 ヘブル的視点で解説されていますので、すでにクリスチャン歴が長い方にも新しい発見があるかもしれません。

 ゴスペルシンガーの向日かおりさんは、かつて摂食障害や失声など苦難の道を歩き、差し出された愛を、どうしても受け取れずに苦しみました。そして自殺寸前で“神さまの御手”に止められ、「いのち」に出会います。
今春、その半生をまとめた本を出した向日さんに、お話しをお聞きしました。

-この本を出すきっかけは、どんなことだったのですか。

 コンサートの時に話しているトークが、いのちのことば社の方の目にとまったことがきっかけでした。はじめは自分の話が何かの役に立てるとは思えませんでしたが、心の癒しの必要な時代であると言われたことが心に迫り、誰かのためになるのなら恥も外聞も捨ててみようと思いました。

-執筆は順調でしたか。

 やはり詰まってしまいました。初め、家族のことなどには全く触れず、痛みを感じる部分はそっとしておいたほうがいいと思っていました。自分の独白みたいなものを書いたのです。でもそれでは伝わらないという鋭い指摘を受けました。配慮とはいえ、回避していては、いのちのあるものにならないことを学びました。それから再度格闘し、真に「乗り越えることができた」ものが、本当に形に現せるんだという深い体験をさせていただきました。

-この本には向日さんの半生が書かれていますが、摂食障害や自殺未遂へと至ってしまった、最初のきっかけは、いつ頃、どんな理由だったのですか。

 中学生の頃から兆候はありました。普通の、一見平穏に見える環境の中だったにもかかわらず、すり減って壊れていくものがあったんですね。本当に辛かったのは高校生の時です。最も必要だったのは、愛だったと思います。

-「愛」ですか。

 愛って見えないですよね。方法でも形でもない。でも、不思議に存在していて、人を生かすものだと思います。人はどこかで愛をやりとりしないと生きていけないんじゃないかなあ。

-苦しい日々を支えた「夢」が、音楽だったとか。具体的にはどんな夢だったのでしょうか。また、音楽が好きになったきっかけは何だったのでしょうか。

 音楽は幼い時から身近なものでした。音楽は自由、言葉を越えて分かり合える、そして自分を外の世界に連れていってくれると思ったのです。それがそのまま夢になりました。そのきっかけは、飾り気なく自由に演奏する同世代の子どもたちの笑顔を見たからでした。

-大学では声楽を学ばれたそうですが、このとき学んだ最大のことは何ですか。

 人間の魂って深いなあと。音楽だけでなく、人や友達の素晴らしさも学びました。

-大学時代に、死を願うようになったそうですが、その原因は何だったのでしょうか。

 やっぱり愛でしょうか。でも、一番絶望したのは、愛が巡ってこなかったからではありません。愛はちゃんとやってくるのです。自分のほうがそれを受け取る力がなかったということが絶望でした。自分自身の存在が絶望なのだと思いました。

-声が出なくなることもあったのでしょうか。

 ありました。話す声さえ出なくて。友達とは筆談でした。

-スイスの山中で自殺しようとしたときに起こったことを、お聞かせください。

 がけに最後の一歩を踏み出すところで、木の枝がリュックサックに引っかかったのです。木が行くなって言ってると思いました。次の瞬間に神さまが行くなと言ってると。真っ暗な山の中でひとり叫んだ時、本音が出ましたよ。本当は死にたくないです!と。生きている神さまと、そして「いのち」に出会いました。

-生家は、五代続くクリスチャンホームだそうですね。どんなお子さんだったのですか。神さまは、小さい頃、どんな存在だったのでしょうか。そして今は、どんな存在なのでしょう。

 私が子供の頃はほんとに元気で天真爛漫だったと思います。神さまは自然とすごく近くにいらっしゃると感じていました。難しいことを考えなくても神さまを信じていたように思います。今、やっぱり神さまはそばにいてくださる方です。神さまは天のお父様、そして私だけでなく皆のお父様です。

-現在、どんな活動をされているのか、教えてください。

 シンガーとして歌い、様々なところでコンサートを行っています。オリジナルの歌を弾き語りで賛美することが多いですが、元気で飛び跳ねるゴスペルも、クラシックや静かな聖歌も、深いワーシップも、どんなジャンルでも歌っています。また教えることも好きで、ワークショップやセミナーも開いています。

-いま、向日さんにとって音楽は、どんな存在ですか。

 音楽は、神さまを崇めるためのものにしか過ぎません。しいていえば、音楽は言葉でしょうか。神さまを崇めるために、その言葉がある感じです。今は音楽を奏でているのではなく、神さまを賛美する日々です。

-現在、絶望の淵に立っている方がいるとしたら、どんな言葉をかけますか。

 これは、人それぞれなので……。「言葉」より、「存在」かなあ。沈黙にも力がありますよね。いや、沈黙の方が力があったりする。
「存在」がそこにあるということの方が、人には大きいと思うのです。
 特に傷んだり苦しむ人には、言葉以上にそばにいてくれるその人の「存在」のほうが大切かと。
 だから賛美するのでしょうね。人が神さまの臨在に触れ、神さまが「存在」しているということを感じ、受け取ることができれば、それが最高の力になり、癒しになり、生きる希望になると、私は信じています。

著者Profile1964年、岡山県生まれ。大阪教育大学特設音楽課程で声楽を専攻。同校専攻科を終了。2001年、1stアルバム「PRESENCE」発売。クラシック、ポップス、ゴスペルなどの幅広い音楽性を合わせ持ち、日本だけでなく、米国、韓国でもコンサートツアーを展開。国際フェスティバルでのソリストやクワイヤーディレクターを務める。向日かおり『永遠の手』出版記念トーク&ライブ日時:2010年5月15日(土)13:30開場 14:00開演場所:大阪クリスチャンセンター(大阪市中央区玉造2-26-47)料金:無料(ただし要予約)お申し込み・お問い合わせ 大阪クリスチャンセンター TEL:06-6762-7701 オアシス梅田店 TEL:06-6344-3948主催:大阪クリスチャンセンター/いのちのことば社出版事業部

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