CD Review ◆ CD評 大切なあなたへ

聖書に出てくる用語、クリスチャンが使う用語を説明しています。 ヘブル的視点で解説されていますので、すでにクリスチャン歴が長い方にも新しい発見があるかもしれません。


平田葉子
ソプラノ歌手

西由起子さんの歌声に出会ったのは、二〇〇九年に発売された五人の女性アーティストによるオムニバスCD「クリスマスキャロル」に収録されている「きよしこのよる」でした。この賛美歌は、幾度となく歌い聴いていましたが、西さんの賛美を聴いて胸がハッとするような感動をしたのを覚えています。
西さんの奏でる日本語は他に類を見ない美しさで、きっと聴く人の心に触れるでしょう。めまぐるしく変化してゆく時代とともに、ことばさえも雑然としたものと化し、本来の「伝える」役割から大きくかけ離れてしまっている現代社会、いつの間にか忘れてしまっていた本来あるべく言語の素朴さを思い出させてくれます。
今回のアルバム「まもなくかなたの」は、今は亡き最愛のお父様への思いと、お父様を大切に思ってくださった方々、祈ってくださった方々への感謝の気持ちを込めて歌っておられます。お父様は、クラシックには全く興味がなかった方だったそうですが、娘の演奏会のチケット売りには頭を下げ歩き、初リサイタルの日にはバスをチャーターしてお仲間を連れて行かれたというエピソードもあります。微笑ましい親子の絆を感じます。お父様はある日、賛美歌「いつくしみ深き」の歌詞に心打たれ、この賛美歌を歌う娘の映像を繰り返し見ては涙を流しておられたそうです。つづられている様々なエピソードから、お父様のお人柄を察することができます。
収録曲は、現代歌曲四曲と賛美歌二曲でどれも心温まる、またどこか懐かしさも感じられ、いつまでもいつまでも聴いていたい、そんな一枚です。
ピアノ伴奏のなかにしあかねさんは作曲家で、この「まもなくかなたの」でも、「沈丁花によせて」と「木の葉」の二曲を作曲されています。全く異なるタイプの歌詞なのですが、なんと詩が生きるメロディーでしょうか。西さんの透明感のある歌声と合わさって心に染み渡ります。
震災に遭われた方、心に重荷を持っておられる方、聴く方々の心に平安が訪れることでしょう。

「まもなくかなたの」
西 由起子

西 由紀子(ソプラノ)
なかにしあかね(ピアノ)
全6曲 1,500円 (48677)

発売元 ライフ・クリエイション
TEL.03-5341-6927

<収録曲> 1.ほほえみ 2. 沈丁花によせて 3. 木の葉 4. 小さな空 5. まもなくかなたの 6. いつしみ深き

The Cross Pendant

He is a cross pendant.
He is engraved with a unique Number.
He will mail it out from Jerusalem.
He will be sent to your Side.
Emmanuel

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