ブック・レビュー 黙示録の今日的意味

聖書に出てくる用語、クリスチャンが使う用語を説明しています。 ヘブル的視点で解説されていますので、すでにクリスチャン歴が長い方にも新しい発見があるかもしれません。


小林高徳
東京基督教大学学長

「黙示録の幻は、何よりもまず当時の教会を慰め励ますためのものである」(八七頁)。「紀元1世紀末自らを『神』また『主』と呼ぶことを求める皇帝ドミティアヌス帝のもとで、教会は苦難の道を歩んでいた。ローマ帝国の圧倒的な力と富の中で、神の民は少数者として困難に直面していたが、黙示録は誰が真の王であるのかを示す」(七八頁)。この視点に立って、黙示録の今日的意味が探られています。
著者は、R・ボウカムとG・K・ビールという、今日のヨハネの黙示録研究における福音的な碩学の下で学ばれました。長年にわたる、みことばへの取り組みと講解説教の成果が本書です。序論では、七つの鍵が提示されます。①小羊キリストの啓示、②旧約預言の成就、③書簡としての統一性、④恵みの書、⑤天と地の対比、⑥来臨前と来臨後の対比(3年半と千年)、⑦3つの視点(過去・現在・未来)。これらは、黙示録の性質を包括的によくとらえています。特に③では、七つの教会宛の手紙と、四章以下との関連が指摘されていて重要です。
ほかに、直訳調の私訳では、ギリシア語テキストの語順や特徴を垣間見ることができます。注解部分は黙示録のテキストに続き、聖書引用文のオンパレード。黙示録の本質的メッセージは、預言書、福音書、パウロ書簡と深く響き合っており、黙示録はより絵画的にそれを表現しているという著者の洞察を反映するものでしょう。七つのラッパ・封印・鉢などの幻についての図表や、エゼキエル書をはじめとする、旧約の預言書と関連ある表現についての対照表も便利です。著者は〝千年期前再臨説〟に立って二十章以下を理解します。キリストとともに「千年間」治める者は、「殉教者とすべての聖徒」との解釈です。しかし、斬首された人々、獣の刻印を受けなかった人々とは、紀元一世紀末期ローマ帝国の状況を反映した表現ですので、そこから教理を導き出すためにはひと工夫必要かもしれません。
本書は黙示録の意義を、聖書全体と諸教会の置かれた状況との関連で捉えています。説教準備はもとより、個人やグループでの本格的な学びやデボーションにおすすめです。

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