時代を見る眼287 経済から福音を考える [2] 富者への警告

聖書に出てくる用語、クリスチャンが使う用語を説明しています。 ヘブル的視点で解説されていますので、すでにクリスチャン歴が長い方にも新しい発見があるかもしれません。

日本メノナイトブレザレン教団
福音聖書神学校 教務
石橋キリスト教会 副牧師
南野浩則

ヤコブの手紙5章1節には富者への警告が「金持ちたちよ、よく聞きなさい。迫り来る自分たちの不幸を思って、泣き叫びなさい」と記されています。富者は他の人よりも貪欲だから厳しい言葉が述べられているのでしょうか。人は誰だって欲深いものです。
富者への叱責を聖書の経済ビジョン「分配」から考えてみましょう。日常生活に苦しむ人々が存在するのは、その分配が実現していないことを意味します。富者が存在するのは、彼らが分配を怠り、貧しい人々が受けるべき収入や物資を間接的に奪っているという理解になります。富者は神の意志を無視して、その富が貧しい人々の犠牲の上に成り立っているからこそ、厳しい警告が記されているのです。
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福音書にもその「分配」の意味が述べられています。ルカの福音書16章の「ラザロと金持ちの物語」で、両者の命運を分けた理由として、生きている間に金持ちは良いものを受け、ラザロは悪いものを受けていたとされています。ルカ19章の「ザアカイとイエスとの出会いの物語」では、ザアカイは自らの持っている物を分配することでイエスの救いの招きに応えようとします。ラザロの救いは、誰からの助けも分配も期待できない貧しい者は神からの救いを必要としたからです。ザアカイの分配の決意は、イエスの真意を悟り、それに従おうとした結果です。
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日本社会で大多数の人々は富者とは言えません。経済格差は広がるばかりで、いわゆる相対的貧困層が増え続けています。その一方で、日本社会が他国の貧しさの上に経済的繁栄を築きあげている現実を認めなければなりません。自分の生活が苦しいのに、その生活さえ実は他者に犠牲を強いている、そんな矛盾は耐え難いものです。ここに経済を考える難しさがあります。
加えて、聖書が示す分配の思想は私たちの生活にとって危なっかしく感じられます。神に従い自分の収入・富を分けた結果、仮に自分の生活物資が不足しても、資本主義社会では誰かがそれを補ってくれる保証はまったくありません。食べていかねばならない現実と本音が、理想とは別にあります。だからこそ教会で福音の経済的意味を学び、それを話し合い、神のみこころの実現を追い求めなければならないのです。

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