書評Books 疑い抜いたから出会えた神

聖書に出てくる用語、クリスチャンが使う用語を説明しています。 ヘブル的視点で解説されていますので、すでにクリスチャン歴が長い方にも新しい発見があるかもしれません。

あおぞら書房代表 御立英史

『グレイスノート 366日』
フィリップ・ヤンシー 著
山下章子 訳
A5判・定価3,630円(税込)
いのちのことば社

日本でもファンが多いフィリップ・ヤンシー。長い作家生活で紡ぎ出した膨大な文章から、自身の編集眼でエッセンスを抽出した本書は読み応え満点だ。

ヤンシーが育った米国南部のファンダメンタルな教会は、礼拝に黒人が入り込むのを避けるために執事が見張るような教会だった。「人種差別主義、共産主義の黙示的恐怖、米国第一の愛国主義」が教えられ、疑問をもつことは許されず、教えから踏み出た者は罰を受けた。

そんな教えにつまずいたヤンシーが健全な疑問をもったきっかけはC・S・ルイスの著作との出会いだった。ルイスは「無神論者で、信仰に疑念をもっていた」が、格闘の末に「想像していた神とは全く異な」る神と出会い、「さんざん抵抗し、叫び声をあげながら神の国に入っていった」。

ルイスを「影のメンター」と呼ぶヤンシーは、自らをルイスに重ね合わせるように神を疑い、神と格闘し、幸いにも、人種差別主義者ではない神、疑いを許す神、苦しむ者のために涙する神と出会い、真の教会に帰ることができた。「私が今日もクリスチャンであり続けているのは、疑いのおかげ」、「だれでも、疑いに寄り添ってくれる信頼の置ける人間が必要」と考えるヤンシーは、自分と同じように疑いをもつ読者に寄り添う文章を書き続けている。

366の断章はどれも深みがあるが、私が選んだベスト10は以下のとおり。「どんな人々も」(3月2日)、「召使いの長」(4月8日)、「健全なスタート地点」(4月12日)、「美しさのテスト」(5月7日)、「不適切な祈り」(8月23日)、「正義を超えて」(8月26日)、「分極化の政治」(9月2日)、「意外なチャンピオン」(10月2日)、「変わり者の集まり」(11月11日)、「行動の動機」(11月25日)。

「ベスト10」などという読み方はこの本の意図するところではないかもしれないが、親しい友だちと「ベスト10」比べなどしながら語り合うのも楽しいかもしれない。

今回はこのレビューのために数日で通読したが、深くうなずかされる視点が満載で、本が傍線だらけになった。次は自分の心を見つめながら、ゆっくりと再読したい。

 

The Cross Pendant

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He will be sent to your Side.
Emmanuel

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