神のことばに「安息する」神の愛の語りかけに耳をすませる

聖書に出てくる用語、クリスチャンが使う用語を説明しています。 ヘブル的視点で解説されていますので、すでにクリスチャン歴が長い方にも新しい発見があるかもしれません。

日本基督教団・頌栄教会 教会員/翻訳家  中嶋典子

少し古い話になりますが、アメリカで、ある興味深いアンケート調査が行われました。「あなたがいちばん聞きたい言葉はなんですか?」と質問したところ、答えの三位は「ご飯よ!(Supper is ready!)」、二位が「ゆるしてあげる。(I will forgive you.)」、そして堂々の第一位は「あなたはとても大切。(I love you.)」(Max Lucado著『How Happiness Happens』より)。

三位はちょっと意外ですが、二位と一位は納得の結果ですね。時代や住む場所、年齢、性別にかかわらず、私たちがいちばん聞きたいのはきっと、心からの「I love you」の一言なのです。

ディボーションとはただシンプルに、「あなたはわたしにとって、かけがえのない大切な存在なのだよ」との神の愛の語りかけに耳をすませることなのだと私は思います。この世界は、愛のない辛辣な言葉にあふれており、それは四六時中聞こえてきて、私たちを傷つけます。そんな言葉に負けないために、私たちは毎日(そう、毎日!)、神の御声を聞く必要があるのです。

私たちの人生は、楽しくうれしいことばかりではありません。神を信じていても、理不尽な目に遭います。思い描いたとおりに物事が進まないことも、孤独に追い込まれることも、信仰者ゆえに背負わなくてはならない苦しみや悲しみもあるでしょう。どんな言葉を投げつけられても、災難がはてしなく続くように思えても、失望せずに前を向いて生きるためには、ディボーションの習慣を身につけ、自分は神の絶対的な愛の中にいるのだという確信を深めていくことが大切だと思います。

罪ゆるされ神の子どもとして愛されている安心感こそ、正しい歩みへと私たちを押し出してくれる力だからです。イエスが、「これはわたしの愛する子、わたしはこれを喜ぶ」との神のおことばに生涯支えられ、地上での使命を果たされたように。

ディボーションの大切さは理解できても、どう始めたらよいかわからない方は、親切なガイドブックがたくさんありますので、ご自分に合ったものを選んで手引きにしてはいかがでしょう。文章が難しいものは苦手であれば、思いきって子ども向けのディボーションブックを使うのもおすすめ!
私も二年前、マックス・ルケードが書いた子ども向けディボーションブック『Grace for the Moment:365 Devotions for Kids』を手引書として選びました。還暦近い私が子どものものなんて、とも思いましたが、ガイドブックの著者が、あの『たいせつなきみ』を著したマックス・ルケードであることに興味を引かれ、ためしに使ってみることにしたのです。すると思った以上に充実した内容で、私はこのガイドブックのおかげで、一年間、一日も欠かさず、楽しみながらディボーションを続けることができました。

朝起きてすぐ、まずはその日のページ冒頭に書かれた聖句を、ゆっくりと意味を考えながら読みます。次に、聖句についてわかりやすく書かれたショートメッセージを読みます。ルケードの温かい文章に心底慰められること、大切なことに気づかされ、深く心をさぐられること度々。そして最後に感謝と悔い改めの祈りをささげます。全体を通しほんの十数分ほどですが、思い煩いから解放され、明るい気持ちで一日をスタートさせるために、私にとってなくてはならない大切なひと時となりました。私は、一年間このガイドブックを用いてディボーションを続けたことで、自分は神に愛されているのだという思いがぐんと深まった気がします。

このたび、この本が『おはよう! 神さま 365日の子どもディボーション』というタイトルで邦訳出版されることになり、翻訳を担当させていただきました。本書は、対象となる小学校中高学年のお子さんはもちろん、年齢や信仰歴を問わず、どなたにも使っていただけるディボーションブックです。救われたばかりの子どもも、長く主に仕える信仰の勇者も、等しく人生の試練を経験しますし、神から受け取るべきメッセージは同じだからです。それは、十字架のあがないの意味、罪から離れきよく生きることの幸い、人をゆるし自分をゆるすことの大切さ、天国の希望の確かさ、そして何よりも、私たちをご自身の子とし、何があろうともけっして見捨てはしないと約束してくださった神の愛の深さ、大きさ……。

巻末には、聖書日課がふたつ(「イエスといっしょに歩む30日」、「聖書全体がわかる90日」)があります。本格的な通読を始める前に、イエスのご生涯や聖書全体をざっくりと把握するのに便利です。この本は、子どもが一人で読んでもわかるよう工夫されていますが、親子でディボーションに取り組むのに用いていただいてもよいでしょう。毎日お子さんと一緒に同じ聖句を味わい、ともに祈ることで、家庭での普段の会話の中に信仰的な話題が上るようになればいいですね。ショートメッセージの後にあるミニコラム「恵みのうちに成長しよう」では、学びを深めるためのヒントや簡単な工作、ゲームなども紹介しています。ぜひ親子で楽しんでみてください。

ディボーションは、まずは始めること、そして続けることが大事。そのためのツールとしてこの本をお役立ていただけたらうれしいかぎりです。

最後に、以前ツイッター上で、猫好きのあいだで話題になった四コマ漫画をご紹介します。地上の命を終えた一匹の猫ちゃんが天国の受付で名前を聞かれ、「オレの名前は、『かわいい』です」と答えると、その後ろで順番待ちをしていたほかの猫ちゃんたちが「ワタシも!」、「えっ? ボクも!」と騒ぎ出す……。どの猫ちゃんも生前、飼い主さんから毎日かわいい、かわいいと声をかけられながら暮らしていたという、なんともほほえましいオチ。やがて私たちが天国に迎え入れられるとき、同じ光景が見られたら素敵だと思いませんか。私たちも、この地上において、「あなたはわたしの大切な子だよ」との神の語りかけを毎日聞きながら過ごし、かの日に主から名前を聞かれたとき、「私の名前は、『神さまの愛する子』です!」と胸を張って答える者となれたら幸いですね。

皆さんのディボーションが、神の愛と恵みを知る、豊かで祝されたひと時となりますように!

好評発売中


『おはよう! 神さま』
マックス・ルケード 著/中嶋典子 訳
A5変型判 定価2,970円(税込)

『たいせつなきみ』のルケードによる、小学生のための365日のディボーションブック。みことばからのショートメッセージと、恵みによって成長するための励ましの言葉が添えられている。小学校中学年以上向け。大人や家庭のディボーションブックとしてもおすすめ。

ディボーション関連 新刊
1月発売予定


『弱さと闇を照らす光
 神はあなたを見捨てない』
中村穣 著
A6判 定価1,780円(税込)
本誌での連載「信じても苦しい人へ」も好評だった中村穣氏による、初の聖書日課。弱さと闇をもつ人間を愛してやまない神の息吹を感じる366のショートメッセージを収録した一冊。

 

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『主と祈り 主と生きる366日』
ニック・ハリソン 著/佐藤知津子 訳
四六判 定価4,180円(税込)
アウグスティヌス、ルター、カルヴァン、ウェスレー、バニヤン、パスカル、ニュートン、リンカーン、ミュラー、ムーディー、エリック・リデル……神との親しい関係を築いた180名の信仰者の言葉や逸話を紹介しながら、真の祈りについて学ぶ充実の聖書日課。

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