書評Books 「旧約聖書の基本」から私たちの信仰の基本へ

聖書に出てくる用語、クリスチャンが使う用語を説明しています。 ヘブル的視点で解説されていますので、すでにクリスチャン歴が長い方にも新しい発見があるかもしれません。

『旧約聖書の基本
各書の内容・著者・時代・文学ジャンル・つながり』
トレンパー・ロングマン 著
老松望、楠望、竹田満 訳

B6判・定価2,750円(税込)
いのちのことば社

 

東京基督教大学教授 菊池 実

各教団教派、教会の「信仰告白」には旧新約六十六巻への信仰が表明されます。ただ現実には、捉え方も含め旧約聖書が苦手な人は少なくありません。本書は旧約聖書がキリスト者にかけがえのない意味を持つことを改めて提示し、「旧約聖書の基本」に向かわせる好著と言えます。
本書は旧約各書名が項目となり、①概要、②著者と著作年代、③文学類型、④キリストの福音とのつながり、⑤話し合いのテーマ、とコンパクトにまとめられ、どこからでも開くことが可能です。総じて、各書が身近になり、かつ神の救いの計画の一貫性を捉えることができて、私たちを旧約聖書に回帰させる書となります。
著者ロングマン博士は、福音主義の神学を土台に、批評学的立場とオリエント学にも精通する学者・教育者です。本書は神学校の「緒論」の授業で扱う②③にも切り込み、福音主義の神学と異なる視点の紹介とそれらの「根拠」にも触れて、時に第三の視点をも提供します。他方、捉え方の基本となる文学類型、ヘブル語詩文、著者と原読者の状況等、専門的見地から解説を深めて、教会や個人の学びとともに、学生や神学教育機関でのテキストとしても有意性を持ちます。その分、ことに著作年代や著者をめぐる議論に関して踏み込んでいる箇所、また、諸説が紹介される際、著者自身の立場とそうでない部分とを峻別して読む必要もあります。モーセ五書、イザヤ書、ダニエル書など、緒論に通じたリーダーがいると学びも深まるのではないでしょうか。
原書と共に本書を一読しました。専門性の高い部分で訳者が注意深さを傾注していることに敬意を表します。同時に、福音主義の神学が向き合う用語や視点(「判例法」「物語」「中央集権」「歴史の神学的記述」「保守的」「編集」等々)や訳出の方法は、今後とも学び合う課題としてあることを思わされます。
私たちの告白のとおり、聖書六十六巻を神の言葉とし、さまざまなレベルで学び合うことができれば、どんなにか幸いでしょう。

The Cross Pendant

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He will be sent to your Side.
Emmanuel

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