-
- 時代を見る眼261 いまを生きるみことば [3] 「低きに上れ」
在日大韓基督教会牧師社会福祉法人青丘社評議員金迅野ヨハネの福音書の13章には、イエスが弟子たちの足を洗うという有名な場面が記録されています。しかし弟子たちはその意味が分からず当惑したといいます。イエスの「洗足」に比するべくもありませんが、2級ヘルパーの介護実習のために人の足をお湯で洗ったことがあります。足を洗うためには、いすに座っている相手に対してこちらはひざまずき頭を垂れなければなりません。すると、それまで車いすに注いでいたわたしの目線が、誰かを見上げる目線へと逆転します。迂闊にも、そのときに及んで、わたしは、いつもこのように下から見あげられていたのか、ということに気づかされたのでした。* * *マッサージのおかげでたまった疲れが取れ、血液の流れがよくなったせいもあって
-
- しあわせな看取り―果樹園の丘の訪問看護ステーションから 第4回 今を生きる
岸本みくに惠泉マリア訪問看護ステーション所長札幌キリスト召団 余市教会員大阪、堺市生まれ。幼い時に父を交通事故で亡くし、母の、「手に職をつけ早く自立するように」との教育方針で、子どもは3人とも医療系に進んだ。卒後15年間大阪の淀川キリスト教病院に勤め、その後、地域医療や福祉、キリスト教の共同体などに関心を持ち、各地をうろうろ。2008年より現在の惠泉マリア訪問看護ステーションに勤務。現在同ステーション所長。北海道に住んで20年、大阪弁と北海道弁のバイリンガル。最期まで回復をあきらめないで抗がん剤治療をあくまでも続けるか、治療をやめて重荷を下ろすか、本人と旦那様の意見が一致せず、間をどう調整すればよいのかと非常に苦労したことがありました。当時七十三歳の藤原さん(仮名)は、四年前にすい臓がんと診
-
- ブック・レビュー 史料と研究に基づいて描かれた学習マンガ
菊池 実東京基督教大学 准教授原題は『聖書の歴史における諸帝国(複数)』である。その題のごとく、本書は旧約から新約時代にわたる時代史を諸帝国との関連で描き切った長編大作マンガといえる代物だ。本書の書評依頼があったとき、普段馴染みのないマンガの書評と聞いて戸惑ったが、いったん開いてみれば歴史教科書のような濃さであり、その驚きの意味でこれは「代物」である。一、史料に忠実。本書は、劇画風に仕立てられた歴史マンガではない。巻末に編集者が掲載した参考文献は大学の中間時代史の講座でも紹介する書であるが、本書はそれらの史料と研究に基づいて描かれた学習マンガである。もちろん、歴史を扱う書として本書独自の解釈はある。また、絵や登場人物の表情や訳にも刺激的表現はある。しかし、もとより信頼できる下地があるので相当
-
- 連載 ふり返る祈り 第16回 自分を捨てるって?
だれでもわたしについて来たいと思うなら、自分を捨て、日々自分の十字架を負い、そしてわたしについて来なさい。自分のいのちを救おうと思う者は、それを失い、わたしのために自分のいのちを失う者は、それを救うのです。ルカ9章23、24節イエス様、あなたは「自分を捨て、日々自分の十字架を負い、わたしについて来なさい」とおっしゃいます。自分を捨てるとはどういうことでしょうか?せっかく育てられてきた「自分」をそんなに簡単に捨ててよいものですか? けれども主よ、自分を守ることばかりにしがみつく自分がいます。自分ばかりに思いが集中して他のものを顧みなくなった私を戒めてください。私を不自由にしている自分からお救いください。御名によって祈ります。アーメン。私にとって自分を捨てることは大問題でした。捨ててもよい自分と
-
- 連載 しあわせな看取り 果樹園の丘の訪問介護ステーション 第18回 地域で暮らす
岸本みくに肺がんのAさんが四年間の闘病生活を終えてご自宅で亡くなられました。退院して六か月ほどの在宅生活でした。がんの診断を受けたきっかけは仕事中の転倒骨折でした。そのときのレントゲンで骨に転移が見つかり、原発は肺であることが分かりました。札幌の病院で化学療法や放射線治療を受けましたが、腹膜炎で人工肛門をつけることにもなり、何度か危険な状態を乗り切ってこられましたが、体力的にこれ以上の抗がん剤治療は難しいという状態になりました。*奥様は人工肛門をつけたAさんを自宅で看る自信はないと言っておられましたが、看護師である札幌の娘さんの協力が得られるということで、自宅での介護と看取りを決意されました。Aさんは余市で生まれ育った漁師です。先代からここに住んでおられたので、家には表札がありません。表札が
-
- 自然エネルギーが地球を救う 第10回 世界に広がるエネルギー利用
足利工業大学学長牛山 泉一九四五年、第二次大戦直後の世界の人口は、わずか二十三億人、その後七十年を経過して現在は七十億人を超え、今世紀中には百億人になろうとしている。人口は三倍に増加したというより、爆発したのだ。「わたしは、あなたの子孫を地のちりのようにならせる。……」(創世記13・16、あるいは15・5)という聖書のことばは見事に成就したが、この人口を支えるには食糧とエネルギーが不可欠である。現時点ではエネルギーは四十億人分しか供給できず、三十億人ものエネルギー難民が発生している。この開発途上国の三十億人もの人々は、原子力や大型火力など大規模集中型エネルギーシステムの恩恵に浴していないだけで、小規模分散型の自然エネルギーによるコミュニティー発電を進めれば救済できる人々なのだ。*人類は、将来
-
- 特集 スピリチュアル・ディレクションって? 神の働きを気づかせる霊的同伴
日々の忙しさのなかで、いつの間にか神様の存在を忘れてしまう。新しい環境の中で戸惑ったり、長く通らされている試練に心が曇ったり―そんなとき、神様はどこにいて、私たちに何を望んでおられるのだろうか。『修養する生活―スピリチュアル・ディレクションへの招き』スーザン・S・フィリップス 著、重松早基子 訳四六判 304頁 定価1,800円+税神の働きを気づかせる霊的同伴翻訳者/カナダ・バンクーバー市 テンス教会 重松早基子私が大学生のときですから、かなり昔の話ですが、野鳥好きの友人に誘われて探鳥会(バードウォッチング)に参加したことがあります。日本野鳥の会が主催するもので、場所は明治神宮。当日指定された場所に集合して小額の費用を払えば、確かだれでも参加することができたと思います。参加者は小グループに分
-
- 特集 平和とつくるもの 「敵を愛する」という現実的選択
『憎しみを越えて―宣教師ディシェイザー平和の使者になった真珠湾報復の爆撃手』ドナルド・M・ゴールドスタインキャロル・アイコ・ディシェイザー・ディクソン[共著]四六判 288頁定価1,800円+税「平和をつくる者は幸いです」「自分の敵を愛し、迫害する者のために祈りなさい」。山上の説教で主イエスが言われたこれらのことばは、しばしば非現実的な理想、あるいは単なる目標のように扱われてきた。だが、戦時中に日本軍の捕虜となり、ひどい扱いを受けて憎んでいた〝敵国〟に、戦後、宣教師となり戻って来たこの元アメリカ兵の伝記を読むと、それが現実の生き方の選択であることを実感する。*真珠湾攻撃の日、ジェイコブ・ディシェイザーは、他のアメリカ兵同様、卑劣な奇襲攻撃をした敵への憎しみに燃えた。そして、報復攻撃のために組
-
- 285 時代を見る眼 いのちをみつめて [3] 真の豊かさ
マナ助産院 院長 永原郁子マナ助産院では17年前に性教育グループ「いのち語り隊」を立ち上げ、いのちと性の大切さを伝える講演活動をしています。昨年度は150か所で語らせていただきました。現代の性教育は性行動の決定権は自身にあるとする「性の自己決定」という考えが主流ですが、いのち語り隊の性教育は「性の神決定」というべき、聖書の言葉を基盤としています。* * *「あなたは大切な一人」「あなたが生まれてきたのには意味がある」。子どもたちがそのようなメッセージに触れることによって、自他の「いのちと性」を大切にした生き方ができます。また聖書には婚姻関係の性は祝福ですが、婚外交渉は罪であることが書かれており、結婚するまでNO SEXで過ごすことが幸せに人生を築くことだと子どもたちに伝え
-
- 自然エネルギーが地球を救う 第21回 水の利用|これからの可能性〈その2〉
足利工業大学理事長 牛山 泉日本はこれから人口減の時代に入っていく。人口が減れば国力が落ちる。いずれも牧師の娘であるメルケル首相のドイツと、メイ首相の英国では取り組みが異なっているが、欧州諸国ではこれを移民によって補ってきた国も多い。日本は歴史的な観点からも移民は増加せず、人口漸減が続き二〇五〇年には一億人を切って九七〇〇万人ほどになると予想される。しかし、これから再生可能エネルギーが中心の時代になると、人口減はむしろ歓迎すべきなのかもしれない。現在、日本のエネルギーは化石燃料を中心としているが、埋蔵量の枯渇が必然的に訪れる。原子力発電は安全性も放射性廃棄物も課題が山積である。一方、地球温暖化の国際会議を見ても、特に二〇一五年末の国連気候変動枠組条約21回締約国会議(COP21)で結ばれたパ
-
- 世界の宗教を学ぶ意義 宗教社会学からの提案
渡辺 聡氏東京バプテスト教会ミニストリー牧師 今日、宗教をめぐって、日本人だけでなく世界中の人々が大きな困惑を感じています。日本では1995年に起きたオウム真理教の地下鉄サリン事件が衝撃的でした。世界に目を向けても、1978年の人民寺院、1993年のブランチ・ダビディアン、1994年の太陽寺院、1997年のヘブンズゲートなどが極端な教理のゆえに信者の集団自殺を引き起こし、大きな社会問題となりました。そのような状況の中で、自分が無宗教だと考えている多くの日本人は、宗教は危険なもの、恐ろしいものという否定的な感情を持つようになっています。 21世紀に入ると、世界情勢は宗教がらみでますます混迷化しています。2001年9月11日の「同時多発テロ」以降、イスラム過激派テロに対する米国を中心とした多国籍
-
- 連載 ふり返る祈り 第15回 そもそも自分は……
あなたの行く所どこにおいても、主を認めよ。そうすれば、主はあなたの道をまっすぐにされる。箴言3章6節斉藤 善樹(さいとう・よしき)自分は本物のクリスチャンではないのではないかといつも悩んできた三代目の牧師。最近ようやく祈りの大切さが分かってきた未熟者。なのに東京聖書学院教授、同学院教会、下山口キリスト教会牧師。神様、私たちが判断に迷った時は、私たちの思いを原点へと戻してください。そもそも自分はここで何をやっているのか、何のためにしているのか、何に向かっているのか、もう一度思い出させてください。そして、あなたの御前に立つ時にあなたに喜んでいただけるのはどのような私の行動であるか、考えさせてください。そうすれば、主よ、私の今すべきことが見えてきます。主イエスの御名によって祈ります。アーメン。もう
-
- 書評Books 本当に福音を知り、その福音に生きるために
日本長老教会 蓮沼キリスト教会 牧師 遠藤 潔『五つの“ソラ”から ―「宗教改革」後を生きる』吉田 隆 著B6変判 1,100 円+税いのちのことば社「ただ信仰のみ(Sola fide)」「ただ聖書のみ(Sola Scrip-tura)」「ただ恩恵のみ(Sola Gratia)」「ただキリストのみ(Solo Christo)」「ただ神の栄光のみ(Soli Deo Gloria)」。本書は、「Sola」(ラテン語の「ただ~のみ」)を冠した、宗教改革の信仰を表す五つの標語を取り扱いながら、宗教改革の基本原理が何を意味するのか、私たちが拠って立つ「福音信仰」とは何かを説き明かします。著者は一貫して聖書に根差し、ルターの言葉に導かれ、教会史・教理史をふまえながら、自身の体験も随所にまじえて、福音の
-
- 書評Books すべてに意味があり、神が最善に導かれることへの希望
福音歌手 森祐理『廻り道をしたけれど』宮田まいみ 著四六変判 1,200円+税フォレストブックス「万座の湯は癒やしの湯……」。百五十年近い歴史をもつ万座温泉日進舘。その老舗旅館の長女として生を受けた著者が、心の葛藤をありのままに綴った半生記は、普通の女将奮闘記とはまったく違う作品です。旅館の業務で忙しい母の愛を求める心、多くの人々に囲まれる中での孤独、それらが驚くほど素直な言葉で表されているのです。大学生となり、東京に出てきて発症した鬱病、自殺未遂……つらい出来事さえも柔らかな表現で綴られていて、読み進んでいくうちに、この苦しみが、何かの希望へと繋がっていくことを予感させます。その後、心の病から立ち上がるきっかけとなるのが、なんとロックとの出会いだったのです。ロックシンガーとして活躍する中
-
- ブック・レビュー 聖書通読の懇切丁寧なコーチ
廣瀬 薫東京キリスト教学園理事長一度めの聖書通読を果たして頂くことをひたすら目指した手引書です。内容は初めから終わりまで、懇切丁寧な励ましに満ちています。著者は今までも、信仰の入門者や奉仕の初心者に向けて、祈りや教理や伝道や牧会をテーマに、万人に分かりやすくまとめた本を出してきました。信仰生活に大切なことは、誰にでも分かるように伝えようとする姿勢が著者には一貫しています。本書は聖書通読の全行程を分かりやすくまとめて、初めての聖書通読へのチャレンジを支える内容で、初心者に親切な著者の姿勢が遺憾なく表れています。私は、キリスト教を扱う講座などで、教会へ行ったことのない方々や、聖書を読んだことのない方々に、お話しする場を持ち続けています。そこでは必ず「聖書を読みましょう」「一度通読しましょう」と勧
-
- ミニ特集『信仰にもとづく抵抗権』を読んで
『信仰にもとづく抵抗権』渡辺信夫 著A5判 110頁定価1,300円+税日本基督教団 学生キリスト教友愛会―SCF― 主事 牧師野田 沢「年齢からいって、最後の著作になると見られるであろうし、自分でもそのように思うが……自らの証しを立てたものにすぎない。」本書は、著者の懺悔から始まる。主キリストに出会わされておきながら、その信仰的無自覚さゆえに、また暴力的な社会の風潮の中で鈍ってゆく自らの感覚、そして迎合。……今、この日本に立たされている私たちキリスト者一人一人が、この瞬間に出合っておきたい書物である。*筆者は宗教改革者カルヴァン研究で著名な神学者である渡辺信夫師。その晩年の、最後にもなろうかという覚悟の下に書かれた本書が、このように熱量を持った半自叙伝となっていることが驚きである。いや、だ
-
- しあわせな看取り―果樹園の丘の訪問看護ステーションから 第12回 虹の家
岸本みくにやす子さん(仮名)は八十八歳のおばあさん。大の医者嫌い。食欲が減り、衰弱し、歩行もおぼつかなくなり、ご家族のワゴン車に布団を敷いて、まるで屋根を剥がしてイエス様のところに運ばれた中風の人のように皆に担がれて、やす子さんはレストハウスに入居されました。ご家族の皆さんはお看取りの覚悟です。いざというときのために、近所の診療所に訪問診療、そして私たちのところに訪問看護を申し込まれました。ところが医者嫌いのやす子さんは血圧も測らせてくださいません。最初は着替えや、義歯の手入れもさせていただけませんでした。ご家族からは決して無理をしないでほしいと言われていましたので、部屋にこもっての日常生活を見守ることになりました。食事以外は布団に寝てばかりでしたが、次第に命を吹き返し、少しずつ歩けるように
-
- 時代を見る眼 280 新しい季節をどう生きるべきか [1] 神の前に心を探っていただく
宣教師キャロリン愛子ホーランド昨年60歳になった私はよく、「還暦ですね!」と言われました。意味はわかっていても私にとってはあまりピンと来ませんでした。しかし、意外と節目の年になったのは不思議です。10年ほど前から一人二人と、家を出て行った子どもも、末の子が自立し、34年ぶりに夫婦二人の生活になったことも影響したでしょう。少しずつ家の片づけやささやかな模様替えもしています。変化が人生に訪れるとき、私たちは新しい季節をどう生きるべきか考えます。新しい年を迎えるのも同じでしょう。新しい始まりや人生の変化は捉え方でまったく違う始まり方、また継続があるように思います。* * *日々の生活が一新した最も有名な人物は何と言ってもイエスの母マリアでしょう。彼女は私たちが変化にどう対応すべ
-
- 試聴CD 何度も聴きたくなる一枚
東北中央教会 牧師拡大宣教学院 学院長永井信義「SHIFT」ナイトdeライト全11曲 2,230円+税制作・販売元 ライフ・クリエイションTEL.03-5341-6927(48828)<収録曲>1/1 /人生ロデオ /Spare me!! /撚り糸 /キシカイセイ /白彗 /プレゼント /Separate /Let Every Nation /ポラリス /僕らのページナイトdeライトの四枚目のアルバム『SHIFT』が手元にある。普段からさまざまなジャンルの、いろいろな楽曲にふれているが、一枚のCDを聴いて、何度も聴きたくなるものは多くない。すでにこの新盤は、数少ない何度も聴く(いわゆる、ヘビーローテーションの)一枚となっている。音楽はシンプルに楽しみたいし、個人的な好みもあるので、あまり分析
-
- 豊かな信仰を目ざして 第一回 今「神さまイメージ理論」がおもしろい―福音への問いかけ
河村従彦札幌で生まれ、東京で育つ。慶應義塾大学文学部卒業、フランス文学専攻。インマヌエル聖宣神学院卒業、牧師として配属される。アズベリー・セオロジカル・セミナリー修了、神学、宣教学専攻。牧会しながら、ルーテル学院大学大学院総合人間学研究科臨床心理学専攻修士課程修了。東洋英和女学院大学大学院人間科学研究科人間科学専攻博士後期課程単位取得後退学。博士(人間科学)。現在はイムマヌエル聖宣神学院院長。牧師・臨床心理士。私にとって神さまってどういう方なのだろう? このことをテーマにするのが「神さまイメージ理論」です。キリスト者が神さまをどのようなイメージで心の中に取り込んでいるか、これが「神さまイメージ」です。「神さまは一言で『神さま』ではないの?神さまのイメージなど考えたこともなかった」。そうかもし

- The Cross Pendant
He is a cross pendant.
He is engraved with a unique Number.
He will mail it out from Jerusalem.
He will be sent to your Side.
Emmanuel
Bible Verses About Welcoming ImmigrantsEmbracing the StrangerAs we journey through life, we often encounter individuals who are not of our nationality......
