啓示8・9章-七人のみ使いが第一から第六のラッパを吹く(22イスラム教とはどのような宗教か

正しいか間違っているかは別として、私は最善を尽くしましたが、これらは私の意見を表明しているだけです。

    第三のみ使いがラッパを吹くと、ともしびのように燃える大きな星が天から川と泉に落ちます。その大きな星は、そもそも苦よもぎと呼ばれています。(啓示8:10)  

 わたしは大きな星の実体の解釈を変更しました。わたしは以前に、この大きな星は、大いなるバビロンではなく、キリスト教の大きな会衆、とりわけカトリック教会ではないかと考えました。しかし、啓示の預言とダニエルの預言の整合性を考えて、解釈を変更します。この大きな星とは、北の王の率いるイスラム教の宗教グループを意味しているのではないかと考えます。 

 今回の記事では、イスラム教とはどんな宗教なのかを調べて説明してみます。 

(1)イスラム教とは唯一絶対の神を信仰し最後の預言者ムハンマドに従う宗教 

 イスラム教は、創造者であり唯一絶対の神を信仰しています。アラビア語でアッラーフ(アッラー)と言います。そして、最後の預言者ムハンマド(マホメット)が最後でもっとも重要で最大の預言者であるとみなします。そして、アッラーから天使ジブリール(ガブリエル)によってムハンマドに下された神の言葉とされるアル=クルア-ン(コーラン)の教えを信じ、従っています。 

  イスラム教では、ムハンマドの生地で、イスラム教の勃興地でもあるメッカを聖地としており、イスラム教徒(ムスリム)たちは一年のうち決められた期間にメッカに巡礼することを、経済的・体力的に可能であればという条件付きでの義務として推奨されています。 

 イスラム教は、7世紀の初め、アラビアのメッカで成立し、アラビア半島全域に広がり、ムハンマドの後継者たちの政権は、7世紀の終わりには中東から中央アジア、北アフリカ、イベリア半島にまで広がる大帝国となりました。この地域を核として次第に中国方面やインド、東南アジア、アフリカ東部や西部に拡大しました。 

(2)イスラム教の普及している地域 

 16億人の信徒があると推定されていて、キリスト教に次いで世界で2番目に多くの信者を持つ宗教です。ムスリムが居住する地域は現在ではほぼ世界中に広がっていますが、特にイスラム教圏の伝統的な中心である西アジア・中東諸国では国民の大多数がムスリムです。 さらに西アジア・北アフリカ・中央アジア・南アジア・東南アジアが最もムスリムの多い地域とされます。 

 

(3)クルアーンとハディース  

 イスラム教の第一聖典としてムスリムが認めるのは、アル=クルアーン(コーラン)です。 クルアーンは、アダム・ノア・アブラハム・モーセ・イエスなどの預言者たちが説いた教えを、最後の預言者であるムハンマドが完全な形にしたとしています。 

ナスフ体によるクルアーンの章句。(写本は18世紀のもの)

アラビア語各単語とそれに対応する朱字のナスタアリーク体によるペルシア語の訳文 

 

 ハディースは、第二聖典とされます。ハディースはムハンマド自身が日常生活の中で語った言葉やその行動についての証言がムハンマドおよび後継者の代によって編集され、書物となったものです。 

 ハディースの内容は預言者ムハンマドや教友たちなどの日常生活や信仰に関わる様々なことについて体験したことが述べられており、礼拝方法から用便の所作、戦争にいたるまでムスリムの信仰生活について広範な規範・遵守すべき慣行(スンナ)を提示しています。 

(4)スンニ派とシーア派 

 スンニ派はイスラム教の多数派です。スンニ派とは、預言者ムハンマドに由来する慣行(スンナ)と同じく、イスラム共同体における合意を重視する派です。 スンニ派の国としては、サウジアラビア、トルコ、エジプト、アラブ首長国連邦、シリア、エジプトなどです。その他、中央アジア、東南アジア、東アフリカ、東ヨーロッパでスンニ派が多数派となっています。 

 シーア派とは、ムハンマドの娘婿であるアリーとその子孫のみが後継者の権利を持つと主張したアリーの党派、すなわちシーア・アリーです。 

 

国ごとのイスラム教の分布。緑系はスンニ派、赤紫系はシーア派、青はイバード派

Baba66, NordNordWest  

 

 21世紀初頭において、シーア派が政治的・人口的に圧倒的に優位に立っているのはイラン1国のみです。イランの人口の90%から95%がシーア派を信仰しているとされ、全世界のシーア派人口の内でもほぼ4割を占めています。またイランでは、シーア派の高位聖職者がイランの最高指導者として国家元首となっています。 

 イランに次いでシーア派の割合が高い国はイラク、アゼルバイジャン、バーレーンの3か国で、それぞれ6割から7割の国民がシーア派を信仰しています。イラクではフセイン政権の崩壊で多数派のシーア派が政権を握りました。 

(5)クルアーンと聖書 

  イスラム教では唯一神アッラーフから諸預言者に与えられた啓典として、ムハンマドに与えられたクルアーン以外にも、モーセ五書、詩篇、福音書を認めています。現にアル=クルアーンには、聖書を確証するためにアル=クルアーンがあるという節があります。 

 しかし現実には、ムスリムとユダヤ教徒やキリスト教徒との敵対関係、続くイスラームによる両教徒の制圧と従属民化に伴い、ムスリムの間では聖書は改竄と捏造を繰り返されたもので、聖典としての価値を失っているとみなす教義を発達させています。 

 そのため、ムスリムにとっては、それらの聖書は神の言葉ではなく、ムスリムが聖書を読むことは、宗教知識人などを除けばほとんどないということです。 

(6)イスラム教の礼拝 

 イスラム教では、一日に五回メッカの方向へ向かって礼拝することになっています。イスラム教の五行のひとつです。各礼拝の大体の時間帯は、1回目は夜明け、2回目は夜明け以降、3回目はお昼、4回目は日没から日がなくなるまで、最後は夜となっています。 

(7)モスクで行われる礼拝 

 普段は家庭などで個人で礼拝を行ってもいいのですが、イスラムの祝日である金曜日には、5回のうち、1回のお昼の礼拝は、モスクに集まってみんなで行うことが奨励されています。 

 クルアーンの中では、アッラーの命令によって偶像崇拝は禁止されています。アッラーは唯一の存在であり人類には知覚し切れない絶対的かつ永遠の存在であり、図像・彫像にして崇拝すべき存在ではないとされています。 

 そのため、ムスリムが礼拝をおこなうモスク内部には宗教シンボルや聖像など偶像になりうる可能性が存在するあらゆるものがありません。ただ、広い空間に絨毯やござが敷き詰められているだけで、人びとはそこでメッカの方角をむいて祈ります。モスクには、メッカの方角の壁にアーチ状のくぼみがあり、ムスリムはそれによってメッカの方向を知ります。 

イスラム教のモスクの内部には偶像がない

 

 礼拝が始まる時間は人によって告げられますが、これをアザーンといいます。昔はモスクの尖塔に上りその上からアザーンが行われましたが、現在はスピーカーで行っているそうです。 

(8)五行と喜捨の制度 

  イスラム教では、教義の根幹として五行が掲げられています。五行とは、ムスリムに義務として課せられた5つの行為で、5つともクルアーン中でたびたび取り上げられています。

①信仰告白「アッラーの他に神は無い。ムハンマドは神の使徒である。」と証言すること。②礼拝一日五回、神に祈ること。③喜捨(ザカート)収入の一部を困窮者に施すこと。④断食ラマダーン月の日中、飲食や性行為を慎むこと。⑤巡礼経済的・肉体的に可能であれば、ヒジュラ暦第十二月である巡礼月の8日から10日の時期を中心に、メッカのカアバ神殿に巡礼すること。  また、ザカートなどの喜捨の制度によって社会的弱者を救済することは、現世の罪を浄化し、最後の審判の後によりよい来世を迎えるために望ましい行為とされ、イスラーム社会を支える相互扶助のシステムとなっています。一夫多妻制のシステムも、建前の上では母子家庭の救済策であったとされています。  (9)イスラム教の六信  六信とは、ムスリムが信じなければならない6つの信仰箇条です①唯一全能の神②天使の存在③啓典(神の啓示、キターブ)④使徒・預言者⑤来世の存在⑥定命(カダル):カダルとは、すべての人間(あるいは万物)の運命が神アッラーによって定められていること。 ムスリムにとってアッラーとは、永遠に自存する絶対的、唯一無二の超越的存在で、世界の創造者であり、人間や全ての事物の運命を決定する存在とされています。(10)イスラム教の社会理念 イスラム教は社会運営についても、クルアーンやムハンマドの言行に基づいた理念や規定が設けられています。そのため、貧者や孤児、寡婦などの社会的な弱者は近親者や縁故者なども含めて社会全体で、保護、支援すべきであるとしています。 また、イスラム教は、ムハンマドによる創建当初から宗教共同体は、政治的共同体であったことから、宗教指導者や政治指導者は宗教的理念に基づいた公正な政治を行なうべき責任があるとする理念があります。また、創建当時からムハンマド自身やメッカの人々は多くがアラビア半島内外への交易によって生活を立てていたために、経済活動を重視しています。 また、富んだ人はアッラーの恩恵によって経済的に豊かになれているため、貧者に施しをすることによって社会還元すべきとする理念を持っています。

(11)ハラール(許可)とハラーム(禁止) 

 クルアーンでは、ヒツジや牛、ラクダなどの屠殺された肉がハラールとされており、屠殺する際には、「アッラーのみ名において」という文句を唱えて血抜きをしなければなりません。クルアーンで食べることが禁止されているハラームは、所定の文句を唱えず屠殺された肉、豚やイノシシなどです。 

(12)酒についての規定 

 クルアーンでは、飲酒は酩酊によって理性が覆われてしまうので、益より害が大きいとして禁止すべき行為となっています。製造や販売も禁じられています。しかし、中東では飲酒は忌避すべきとしながらも実際には葡萄酒やビールなどの様々な種類の酒が古くから愛好され飲まれ続けていました。  現代では酩酊を引き起こす酒類全般の禁止を唱える法学者たちや運動家の活動によって飲酒を忌む風潮が一般的となっています。トルコやエジプト等の西欧をモデルとした政教分離型の国家は程度の差はあれ酒類は販売されていますが、サウジアラビアやイランなどのイスラーム政権の国家は基本的に酒類の製造や販売、所持については厳しい罰則が設けられています。 

(13)アブラハムとイエスとアダムとエバについて 

アブラハムの扱い

 古代のアブラハム(イブラーヒーム)をユダヤ教、キリスト教、イスラム教の祖と仰いでいます。そして、アラブの始祖をアブラハムの息子イシュマエルとし、古いアラブの伝承に基づいて、メッカのカアバ神殿はアブラハムとイシュマエルが建設したとしています。また、イスラームの信仰の根本はアブラハムの宗教に立ち返ったものであるとみなしています。 

イエスの扱い

 イエス・キリスト(マスィーフ・イーサー)をマリアの子にして救世主とは認めるものの、「神の子」であることは否定しています。またイエスは十字架にかかっていたと見えたのは、誤認で、実際は神により天に引き上げられた、とされています。アダムとイブの扱い

人類の始祖アダムとその妻ハウワー(エヴァ)は悪魔の虚言にだまされて禁断の果実を食した罰として楽園から地上へ追放されたが、長い放浪の末それを深く悔悟したしたことから罪を赦され、両者は最終的には天国への居住を許可されているとされています。そのため、原罪の概念は存在していません。 

(14)聖書預言通り発展する見込みのあるイスラム圏の国々 

 聖書は、ダニエル書の中で、北の王が「小さな国民によって強大な者となる」ことを預言しています。(ダニエル11:23)そのことと調和してイスラム教圏の人口も経済力も拡大を続けることが予測されています。 

 イスラム教徒の人口は2030年に20億人を超え、世界人口の26%に、2050年に30億人、世界の3人に1人がイスラム教徒になることが予測されています。 

 また、投資会社ゴールドマンサックスはBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)の次に成長してくる新興国11カ国を「ネクストイレブン」と述べました。11カ国とは、ベトナム、フィリピン、メキシコ、韓国の4か国と、パキスタン、バングラデシュ、イラン、ナイジェリア、エジプト、トルコ、インドネシアの7つのイスラム教国です。 それらのイスラム教国は、人口の増加と共に、経済的にも発展してくるでしょう。 

 今回の記事は、イスラム教について簡単にまとめてみました。最近では、イスラム教を本来の姿に戻そうとするイスラム教の復古主義が見られますが、そうした動きが反米、反帝国主義と結びついて、イスラム過激派を産み出しているという情報もネットに見られました。

The Cross Pendant

He is a cross pendant.
He is engraved with a unique Number.
He will mail it out from Jerusalem.
He will be sent to your Side.
Emmanuel

Buy Now

bible verses about welcoming immigrants

Bible Verses About Welcoming ImmigrantsEmbracing the StrangerAs we journey through life, we often encounter individuals who are not of our nationality......

Blog
About Us
Message
Site Map

Who We AreWhat We EelieveWhat We Do

Terms of UsePrivacy Notice

2025 by iamachristian.org,Inc All rights reserved.

Home
Gospel
Question
Blog
Help