北の王と共に南の王に敵して戦うことにより神の是認を失う(2)

　聖書的な観点からすると、殺人者たちを神として崇拝するのは、神の目に正しい事ではありません。

　もちろん、戦争に兵士として戦いに行くならば、命を落とす可能性が高いです。また、それは、誉れあることではなく、神の怒りのぶどう酒を飲むと啓示の書の中で描写されています。兵士として戦うことは、たとえ国家のためであっても、神の怒りを買うことです。殺人は、神の目に尊ぶべきことではなく、残酷で悪い事だからです。

国家に服従して剣をとって戦うことにより神の怒りのぶどう酒を飲むことになる 

 

From top to bottom; Japanese soldiers shooting blindfolded Sikh prisoners before bayonetting them. This set of four photographs were found among Japanese records when British troops entered Singapore.戦時中日本人兵士が一般人を殺害したことは殺人でありそうした戦争を遂行するよう命じたとすれば殺人の片棒をかついでいます 

　そして、その正確な数は、分かりませんが、太平洋戦争中、中国で、中国側の発表によると、六百万人から三千万人の死者が出ました。中国は、ふたつの中国の間で戦い合っているので、その中国人の死者はすべてが決して日本人兵士によって殺されたとは言えません。 

　しかし、その数は分からなくても、日本人兵士が非常に多くの中国人やアジア人を殺害したことは事実でしょう。そして、日本人兵士が他の人間の命を奪った後、敵によって命を落としたとしても、それは神の目から見て、当然の報いを受けたことになります。他の人間の命を奪い殺人をしたからです。エホバ神は命を奪った場合、基本的に殺人者の命を求められるからです。(創世9:5,6)

 

 

Dead soldiers from the Japanese 2nd Division cover the battlefield after the attacks on 25–26 October太平洋戦争中の日本人兵士の大量の死体もちろん戦闘で命を失ったことは気の毒ですがもしそれまでに一般人を殺害していれば神の目からは正当な報いを受けたと言える

神の怒りのぶどう酒を飲んだことになる…

 

　人はどこの国の人であっても、神の像に造られていて、神の特性を与えられているので、その命は尊重するべきだからです。

　いずれにせよ、クリスチャンに対してエホバ神は剣をとって戦い、殺人をすることは許していません。ですから、国家間で問題が生じた場合、その政治家がキリスト教の信仰を持っているというのであれば、できる限り、平和的な交渉によって問題の解決を図ることが必要になります。 

　そして、前述しましたが、とりわけ、他国と戦争が生じそうな状況で、敵国の軍事力が大きい場合はとりわけ、国家は大使を遣わして和平交渉をするようにと聖書は勧めています。(ルカ14:31,32)その方が、国民が殺人という罪を犯すという事態を極力避けることができます。 

　ただ、私たちは、真の神について知らずに罪を犯してしまった場合、キリストの贖いの犠牲に基づいて神の許しを願うことはできます。(ヨハネ第一2:1,2)