親の言葉による虐待(1)-親がののしる理由

正しいか間違っているかは別として、私は最善を尽くしましたが、これらは私の意見を表明しているだけです。

「口汚い言葉でけなされると,自分はだめな人間だという気持ちになって,その言葉が何日も,時には何週間も気になりました。そういう言葉が原因で精神的に傷つきました。」―ケン。

「生きていても仕方がないと思いました」-マルリーン

ケンとマルリーンはどうしてこのように思ったのでしょうか。ケンとマルリーンは、他の多くの十代の若者たちと同様、言葉による虐待の犠牲者でした。親から絶えず口汚い言葉でけなされたからといって、骨折したり、打撲傷を負ったりすることはありませんが、中にはそれをきわめて破壊的な形態の児童虐待とみなす人もいます。

もちろん,一部の若者が虐待と呼ぶものが、親からのしつけにすぎないことも少なくありません。聖書も、「確かに,どんな懲らしめも当座は喜ばしいものに思えず、かえってつらいことに思えます。」と述べてどんな懲らしめであってもつらいものであると述べています。(エフェソス 6:4。ヘブライ12:11)そうした訓練は、不愉快な仕方で与えられるとしても益となり得ます。(箴言 4:13)

さらに親も、やはり「何度もつまずくのです。言葉の点でつまずかない人がいれば、それは完全な人」です。(ヤコブ 3:2)それで、模範的な親でもかっとなると、後悔するような事柄を口にすることがあるのです。

しかし、厳しくて残酷な言葉がいつものこと、すなわち絶えず繰り返される破壊的な行動様式になった場合、それは由々しい感情的虐待と言えるかもしれません。米国児童虐待防止委員会の白書は、「感情的虐待とは,親の否定的な行動様式の日常化を特徴とし,単に単発的な出来事や親の感情の正常な起伏を特徴とするものではない、という点に注目することは大切である」と述べています。

ばかとか、役立たずとか繰り返し言われたり、落伍者のように思わされ、「お前がいるといつも気が滅入る!」と絶えず言われたり、「みんなお前のせいだ!」と絶えず責められたりする若者の間では、自尊心の欠如は珍しいことではありません。

聖書は「剣で突き刺すかのように無思慮に話す者がいる。」と述べ、有害な言葉の影響を「剣で突き刺す」ことになぞらえています。(箴言 12:18)また、聖書が述べているように、親の手厳しい扱い方は、子供たちを「いらいらさせて気落ちさせる」ことになります。(コロサイ 3:21)

キャスリーン・マッコイ博士は,「子供の人格に関してレッテルを貼ったり、けなしたり、批判したりすると……十代になってから、自尊心の欠如やうつ病、コミュニケーションの喪失の要因となる場合がある」と指摘しています。また専門家は親子関係にゆゆしい欠陥があると自殺を図ることにつながる場合があるとも述べています。

さらに、言葉による虐待に起因する好ましくない影響として、精神面あるいは感情面での成長の遅れや破壊的あるいは内向的な行動を指摘する人もいます。そうした若者は周囲と仲良くやっていくのが下手かもしれません。

そういう状態で若者には何ができるでしょうか。最初に、親がののしる理由を理解することにしましょう。

親がののしる理由

聖書の預言には、今日の家庭がいっそう多くの問題を抱えることを予示していました。それによると、非常に多くの人が「自然の情愛」を持たなくなります。(テモテ第二 3:3)今日の親たちの多くも自分自身、「自然の情愛」がほとんど、あるいはまったくない家庭で成長しました。

自然の情愛は家族を結び合わせるものです。多くの人が今日、家族生活において衝撃的な崩壊が生じていることを認めざるを得ないでしょう。世界中で離婚率が急上昇しています。それで、親が成長した家庭は、姦淫や離婚で分裂した家庭、冷淡さと憎しみに損なわれた家庭であり、もしかすると言葉による虐待、感情面での虐待、身体的虐待、あるいは性的虐待が日常的に行なわれていた家庭でさえあったかもしれません。

そうした家庭で成長すると、子供の時だけでなく、大人になってからも害を受けかねません。統計によると、子供のころに虐待を受けた人は親になってから自分の子供を虐待する可能性が高いのです。

子供をののしる親を対象にブレアー・ジャスティスとリタ・ジャスティスが行なった調査によって明らかになったところによると、そういう親の85%は、子供のころに実際の身体的虐待は受けなかったにしても、愛情の欠如を経験していました。つまり子供をののしる親の85%は、子供のころにののしられていました。

聖書も神が人間を愛する模範があるおかげで人間は愛を学べると述べています。(ヨハネ第一 4:19)同様に、親から愛を示されなかった子供は、親になって子供に愛を示すのに困難を感じるでしょう。

「健全な子育て」という本はこう注解しています。「自分の親とは違った振る舞いをするための措置を意図的に講じない限り、望もうと望むまいと、子供時代のパターンが繰り返される。」

また、今は「対処しにくい危機の時代」なので、生計を立てたり子供を養育したりすることの難しさは相当な圧力になる場合があることも覚えておく必要があります。また親は、親自身の問題のためにストレスを感じているかもしれません。(テモテ第二 3:1)とりわけ、独り親にのしかかる経済的圧迫は大きなものがあるでしょう。中には、そうした圧力に負けて、息子や娘の反抗のしるしと思えるものに過度の反応を示す親もいるのです。聖書も「単なる虐げ[または,「圧迫」]が賢い者に気違いじみた行動を取らせることがあ(る)」と述べています。(伝道の書 7:7)

言葉による攻撃は、親が生計を立てるストレスや心配に苦しんでいたり、心痛や憂うつ、自尊心の欠如に苦しんでいる証拠かもしれません。さらに、結婚生活で心痛を味わっているとか、アルコール依存症といった問題を抱えていることを表わしているのかもしれません。

子供は、ののしる親が多くの問題に煩わされており、厳しい圧力のもとにあるのかもしれないということに洞察力を働かせることができます。そうすると、傷つくことを言われても事態を大局的に見ることができます。そういう洞察力を持っていれば、ののしられた時に「怒りを遅くする」こともできるでしょう。(箴言 19:11)

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次回は、「親の言葉による虐待(2)―ののしりに対処する」をアップしたいと思います。

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