自殺が世界的な問題となっています。日本の国立精神・神経医療研究センターによれば、自殺によって毎年全世界で約100万人が死亡しています。世界保健機関によると、世界では30秒に1回程度の自殺が起こっており、一日3000人ほどが自殺で死んでいます。
WHOが世界各国から収集整理している2011年の自殺率の統計の国際比較によると、リトアニア、韓国、ロシア、ベラルーシ、ガイアナ、カザフスタン、ハンガリー、日本の順で自殺率が高くなっています。韓国、日本、ガイアナ以外は、旧ソ連諸国と、その衛星国です。
韓国は、宗教的にみれば、20%以上がキリスト教徒であり、また、近年は急速な経済発展を遂げましたが、近年自殺者数が急増し、2009年以降は日本を抜いてOECD諸国最高の自殺率となっています。
日本では、警察庁のデータによると、2011年の自殺者数は3万513人で、1998年以降14年連続で3万人を超えました。また、自殺は、癌や心疾患などに次いで6番目に多い死因となっています。
中華人民共和国(総人口13億人)における自殺者数は、2005年は約29万人となっています。特に、15 - 34歳の若年層を中心とした年代では、自殺は死因のトップとなっています。中国では、女性の自殺率が男性よりも若干多く、日本を含む他のほとんどの国では男性の自殺者の方が多いのと対照的です。
アメリカ合衆国では、10代の拳銃などによる自殺が全体の49%と、ほぼ半数を占めています。 銃による自殺が多い理由にはその致死率の高さと手軽さが挙げられます。
しかし,統計は全貌を示しているわけではありません。多くの場合,遺族は自殺であったことを否定します。さらに,遂げられた自殺1件に対して,自殺未遂は10件から25件あると推定されています。
文化の違い
自殺率の違いの多くは、地域の文化の違いに起因するようです。自殺に対する人々の見方は非常に異なっています。それを罪とみなす人もいれば,弱い人間の現実逃避と見る人もいます。また,失態を償う名誉ある手段とみなす人もいます。主義主張を通すための高潔な手段と考える人さえいるのです。なぜこのように見方が異なるのでしょうか。大きな役割を果たしているのは,文化です。事実,「ハーバード大学精神衛生レター」(英語)が示すところによると,文化は「人々が自殺する可能性に影響を及ぼす」ことがあります。
日本では、自殺が伝統的に非とされてきませんでした。驚くべきことに,日本の2010年の自殺者数は同年の交通事故者数(4863人)の6.51倍に上っています。「英文日本大事典」(英語)は,「自殺を非としてこなかった日本の伝統文化は,高度に儀式化かつ制度化された形態の腹部切開(切腹あるいは腹切り)でよく知られている」と述べています。
旧ソ連地域では91年末のソ連崩壊以前の1980年代から自殺率が世界の上位にありました。旧ソ連地域では、アルコールが原因の自殺が多くなっています。
旧ソ連の衛星国であるハンガリーは、2011年に世界で第7番目の自殺率でした。ゾルタン・リーマー博士は,ハンガリーにおける高い自殺率を,この国の「悲しむべき『伝統』」と表現しています。ハンガリーの国立保健衛生研究所の所長ベーラ・ブーダは,ハンガリー人は事実上あらゆることを理由にして,あまりにも安易に自殺する,と述べました。ブーダによれば,「がんを患っている人は,その状況を終わらせる方法を知っている」というのが普通に見られる反応です。
自殺率が世界で5番目のガイアナは、ラテンアメリカですが、しかし、一般的には、ラテンアメリカでは自殺率は低くなっています。キリスト教世界では、長い間、自殺は罪とみなされていました。六,七世紀まで,ローマ・カトリック教会は,自殺した人を破門し,葬儀を執り行なうことを認めませんでした。ラテンアメリカで自殺率が低いのは、カトリックの影響もあるのかもしれません。
また、統計学的にみてもイスラム諸国における自殺率は国際的にみて著しく低い傾向がみられます。本来のイスラム教では、自殺も殺人も禁じられています。現代のイスラム世界においても、自殺を行って死んだ者は地獄に落ちると強く信じられる傾向があり、また自殺者に対する社会的な偏見も強いものがあります。しかし一方で聖戦(ジハード)の犠牲者は天国へ行くという概念があり、自殺を伴う攻撃が正当化されることがあります。
では、自殺は直面する問題に対する解決策なのでしょうか。それとも,生きつづけるべき確かな理由がありますか。これらの質問を考慮する前に,まず,人を自殺に至らせる事情について検討しましょう。次回は「自殺の問題(2)-なぜ自殺するのですか」を取り上げます。
以上はウィキペディアなどネットの情報や目ざめよ2001年10/22号を参考に再構成したものです。自殺の問題は(1)~(7)の予定です。
自殺は世界的な問題
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