ルカ21章・山に逃げる準備

「その時，ユダヤにいる者は山に逃げはじめなさい。都の中にいる者はそこを出なさい。・・・その日，妊娠している女と赤子に乳を飲ませている者にとっては災いになります！ その土地に非常な窮乏が，そしてこの民に憤りが臨むからです」」（ルカ21：21，23）

イエスは、クリスチャンに大患難が勃発する前に山に逃げるようにと助言されました。私たちは山に逃げる前に、どんな準備が賢明でしょうか。どうしても逃げなければならない時はまだ将来のことと思われますが、準備できることをいちおう考えてみます。

イエスは「その日，妊娠している女と赤子に乳を飲ませている者にとっては災いになります！ その土地に非常な窮乏が，そしてこの民に憤りが臨むからです」と予告されました。イエスは非常な窮乏を予告されました。確かに、戦争のために輸入がストップしたり食糧生産が困難になったりして食糧不足が起こるが予測できるでしょう。（ルカ21：23）

ですから、その時は、妊娠女性と乳児を抱えた母親にとっては、災いとなります。そういう食糧不足の時期はとりわけ、出産を避けて子供を持たない方が、より賢明でしょう。（マタイ24：19）

食糧不足にどのように対処できるでしょうか。農業の知識が助けになるでしょう。箴言28章19節には「自分の土地を耕している人はパンに満ち足り（る）」とあります。ですから、農業をするなら、飢えることを避けられるでしょう。（箴言24：27；28：19）

ですから、山に逃げる時、実際的な準備をして野菜や果実の種や苗、鎌やシャベルなどの農業器具を持参すると助けになるでしょう。食糧の援助を待つのではなく、山で勤勉に農業をして食料を自給するよう努力するほうがより良いでしょう。

非常に大勢の人が山に逃れる場合、食事の準備をしたり、暖をとったりするための燃料として周辺の樹木が伐採され過ぎてしまい環境が荒廃するということがありえます。そうすると洪水や雨が降らないことの原因になりかねません。

カナダのトロント・スター紙によれば，森林破壊が進んでおり、「状況のこうした悪化が，さらに多くの洪水，地すべり，飢きんにつながる」という国連報告の警告を伝えています。それで森林が破壊されるならば、洪水や干ばつが生じます。反対に森林が保全されるならば、気候に影響を与え雨が降ります。さらに雨が降っても森林があるならば水分は土壌の中に保たれるので、川に水がすべて流れ込んでしまい洪水が起こるということを妨げます。

それで、山に逃れた時に、早速マキに最適なナラ、クヌギ、カシなどの広葉樹を植林して環境に考慮する事ができます。

また、緑化や食糧確保、燃料の確保のために有用なサジーという植物があります。サジーは、日照り、干ばつ、激しい温度差、乾燥、砂嵐、土壌浸食、不毛地帯などの厳しい自然環境で生息します。また、サジーの葉・果肉・果皮・種の中には、ビタミン、アミノ酸、ミネラルなどの高い栄養価が含まれています。またサジー枝は硬くて木質のため良質の燃料になります。また、切った後の繁殖回復が早いのです。

山に逃げた時、サジーを植えておけば、緑化や、食糧確保、燃料の確保として大いに有用でしょう。サジーは、中国やモンゴルに生息しており、苗が輸出されています。

また、山や田舎で自給自足するためには、農業の知識だけでなく、薬草の知識や環境保全のための森林や樹木に関する知識も助けになるでしょう。卵や肉を食べたい人は牛や豚、ひよこその他を持って行けばいいでしょう。また、川が近くにあるならば、いけすを作って魚が食べられるようにすることができます。

さらに高山では、棚田や段々畑にする必要があります。耕地が斜めになっていると、土が流れてしまって環境破壊になりかねません。高地で農業をする知識を身に付けておくと助けになるでしょう。

山間部で、もし水道設備が無い場合、どのように水を手に入れる事ができるでしょうか。川や泉が近ければそこから水を引いてくる事ができるでしょう。他の方法としては地下水を手に入れるために数十メートルの井戸を掘る事ができます。ほかには雨水を貯めて濾すという方法があります。ドラム缶の中に石や砂や炭を入れて雨水を濾す事ができるそうです。雨水を濾して水を得るための器具も市販されているようです。これらの方法は前もって研究したり、準備したりする必要があります。

今回、山に逃れる際、食糧不足や水の確保について考えられることを述べてみました。また環境破壊に対処する方法も考えてみました。山に逃れるにあたって、前もってできる準備についてまた、次回、「続　山に逃げる準備」で述べたいと思います。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　サジー　　　　

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