先回、「親の言葉による虐待(1)-親がののしる理由 」をアップしました。今回はののしりに対処するための聖書の助言を示したいと思います。
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ののしりに対処する
米国では、毎年100万人を超える十代の若者が家出をしますが、多いのは身体的また性的虐待また感情的虐待など耐え難い家庭問題を逃れるための家出です。また、単に親と衝突して家出をする若者も多くいます。
家出をしないで、親からの言葉による虐待に対処するために何ができるでしょうか。多くの場合、親にののしられている状況を耐えやすいものにするために子供にできる事柄があります。
(1)言い争いに加わらない
「愚鈍な者の唇は言い争いに加わり、その口はむち打たれることを呼び求める。」と箴言は述べています。(箴言18:6)親に口答えしたり、さらに悪いことに、どなり散らしたりするなら、親からの叱責の言葉を増し加え、神の不興を買い、大抵、争いをエスカレートさせるだけでしょう。
(2)言い争いの場を離れる
不必要な対立を避けることができます。箴言は、「言い争いが突然始まってしまう前にそこを去れ」と助言しています。(箴 17:14)その場にいたら、言い争いが始まる、もしくは激しくなると思ったら、とにかくその場を離れるように聖書は勧めています。
(3)怒りを抑える
「激怒する人は口論をかき立て、怒ることに遅い者は言い争いを静める。」と箴言は述べています。(箴言15:18)怒りを抑えて、言い争いに対処するなら、親との衝突は少なくなることでしょう。
(4)親に敬意を払い従う
親に口答えしたり、親を軽べつするような態度をとるなら、家庭内の雰囲気は悪化するだけでしょう。大切なことは、エホバ神が、親を敬い親に従うよう若者たちに命じておられるということです。それは、親が従うことを難しくしている場合も変わりません。(エフェソス 6:2)
神が子供に、「あなたの父と母を敬いなさい」と命じ、「それはあなたにとって物事が良く運び、あなたが地上で生き永らえるためである」と付け加えておられることを心に銘記しているのは良いことです。親に従うことによって子供は神に対して敬意と従順を示しています。また、そうすることは多くの場合、物事が順調に運ぶ結果になります。(エフェソス 6:1‐3。ヨハネ第一 5:3)したがって、少々嫌でも子供のほうが折れる、つまり親と親の要求に従うことです。
ある若者は,「いま思えば、爆発の引き金になったのは大抵、自分がすべき事をしなかったことによります。もっと意識して、皿を洗うとか、ごみを集積所に持って行くといった雑用を果たすようになりました」と述べています。結果はどうなったでしょうか。衝突はずっと少なくなりました。
(5)識別力を示す
箴言は、識別力を働かせることを勧めています。「自分のことばを控える者には知識があり、識別力のある人は霊を冷静に保つ。」(箴言17:27)
バーバラという名の若い女性は、年若い時に何度か親と衝突したことを思い起こして、「話す前にもっと考えるべきでした。私にはもっと識別力が必要でした。もし親が何かのことで腹を立てているようなら、しばらく待つことです。そんな時には何をしても、火に油を注ぐようなものだからです」と述べています。
(6)適切な時に話す
親のあなたに対する態度によって、どんな影響を受けているか、穏やかに説明することもできます。これは、言い争いの真っ最中に行なうべきではありません。箴言 25章11節は、『適切な時に話される適切な言葉』について述べています。それは、事態がひとまず落ち着いて、親も聞く耳を持っていそうな時ということになるでしょう。
(7)温和に答える
「温和な答えは激しい怒りを遠ざけ」ます。(箴言 15:1)女流作家のジョイス・ベドラルは自著「両親のおかげで気が狂いそう」の中で、腹を立てた母親が「お前を生まなければよかった」と口走った状況を想定しています。そこで、「別の人が母親ならよかった」と切り返すなら、言い争いを長引かせるだけです。それでベドラルは、「わたしのせいで時々お母さんがつらい気持ちになることは分かるわ。子供を育てるのは大変なことだと思うわ」といった答え方を提案しています。
ここまで、激しい怒りに対して温和に対応するのは、ほんとに円熟性と謙遜さが求められ、容易なことではありません。しかし、そうすればきっと口論の火は消えることでしょう。(箴言 26:20)ののしられても礼儀正しく振る舞おうとするなら、エホバの心を歓ばせることになります。(箴言 27:11)
(8)祈る
忍耐できるようエホバ神に助けを求めてください。また、事態が良くなるよう祈り続けましょう。(フィリピ 4:6,7)
あなたが親を変えることは難しいでしょう。しかし良い影響を与えるよう努力することはできます。分別をもって問題に対処するなら、親は心を動かされ、態度を和らげないとも限りません。
マルリーンという少女は、以前は心を乱していましたが、次のように述べています。「これまでの私は、母が大声を上げると、口答えをしていました。でも今では、神の言葉が述べている事柄を実行するようにしています。神の言葉には力があります。母の態度が変わり始めました。聖書を適用することによって,母をもっと理解できるようになりました。私たちの関係は改善されました」。あなたも自分のほうから率先するなら、関係を改善することができます。
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次回は、「親の言葉による虐待(2)―自尊心を取り戻す」をアップしたいと思います。
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