ゴールデンルール”
ラスベガス日本人教会 砂漠の地ラスベガスから乾いた心に命の水を
今日は、‘ゴールデンルール’について考えてみました。 ある人が、サンタモニカのモールの外で風船を売っていました。売れ行きが思わしくなくなると、この風船売りは大きな風船を一つ空に飛ばしました。風船が空に舞い上がると、新たに子供たちが集まり、しばらくの間、また風船の売れ行きが良くなるのです。彼は色を交互に変え、白い風船、赤い風船、青い風船、黄色い風船、緑の風船を放ちました。 しばらくすると、小さな黒人の少年が風船売りのズボンを引っ張り、彼の目を見つめながら、こんな質問をしました。「おじさん、黒い風船も手を離したら、飛んでいくの?」。風船売りは少年を見て、思いやりと理解と優しさを込めてこう言いました。「坊や、風船が飛んでいくのは、色には関係なく、中に入っているもののおかげなんだよ」。すると、その小さな黒人の少年は、満面の笑顔で、空を見上げました。 風船が飛ぶのは、色には関係なく、中に入っているもののおかげ・・・・。示唆に富んだ言葉ですね。この小さな黒人の少年がこんな質問をした背後には、今なお存在する差別的な経験が子供なりにあったのでしょう。それをいち早く察した風船売りは、最高の思いやりと理解を示しながら、この言葉を投げかけることによって、「だから、君だって、君の中にあるものが、君を上へ上へと導いてくれるんだ」というメッセージを送ったのでしょう。 さて、より良い人生を送ろうと思えば、あなたの中にあるものを変えることだけがあなたにできることだということを知ることは大変重要なことです。そして、その最も効果的な方法は、「何事でも、自分にしてもらいたいことは、ほかの人にもそのようにしなさい」という聖書のゴールデンルールを守れる人間に変わることです。 多くの人は、自分の満足のために、自分の都合を一番に考えます。しかし、自分の都合を一番に考える生き方は必ず他者に不都合を生じさせるので、他者に不満を抱かせ、色んなしっぺ返しを招くことになります。成功と幸福の鍵は、ゴールデン・ルールにあります。さらに断言するなら、他者が欲するものを手に入れられるように手助けをすれば、あなた自身、人生において必要なものを必ず手に入れることができます。アルフレッド・ノーベルに関するこんな逸話があります。少年時代、彼はいつもクラスで二番の成績でした。一番はボギーという子でした。あるときボギーが病気のために長期欠席したのです。普通なら、一番の成績を取る絶好のチャンスです。ところが、その間ノーベルは、彼にせっせと授業のノートを送り続けたのです。そして次の試験のときに出て来たボギーはまた一番を取りました。しかし、その後、ノーベルは歴史にその名を刻む大成功を収めるのです。人生において、最良の結果をもたらす生き方は、自分にして欲しいことを自分にするのか?他者にするのか?が分岐点になります。自分にして欲しいことを自分にする生き方は、他者からは何も期待できません。ところが、自分にして欲しいことを他者にする生き方は、結果として、自分にして欲しいことを他者から受け取るのです。今日の一言: ゴールデンルールを生きる人間になろう 平安鶴田健次励ましのクリックをお願いします