すべての事に感謝します アシュリー・ヘギ
ラスベガス日本人教会 砂漠の地ラスベガスから乾いた心に命の水を
(11歳のアシュリーさんと母ロリーさん)
プロジェリア症候群という病気をご存知ですか?この 病気は普通の人の8~10倍の早さで歳をとっていく病気です。プロジェリアは遺伝子異常による病気で、800万人に1人の割合で発生し、世界で30~40人の方が発症しておられ、平均寿命は13歳位と言われています。今のところ原因がわからず、治療法も発見されていないという難病です。カナダで生まれたアシュリー・ヘギさんもこの難病を持って生まれました。すでに日本で何度もTV放映をされているので、アシュリーさんの事をご存知の方も多いと思います。そして、アシュリーさんを通して、多くの方が生きる励ましを受けました。平均寿命は13歳と言われていましたが、アシュリーさんは17年の人生を神様によって与えられました。アシュリーさんはご自身の病気についてこう語っています。「プロジェリアじゃなければいいのに、なんて思わないわ。わたしは、わたしという人間であることが幸せだし、神様がわたしをこうお創りになったのには、きっと理由があるはずだもの」。そして、「すべての事に感謝します」という言葉をアシュリーさんは自分のものとしていました。アシュリーさんの母ロリーさんは幼少のころから、男まさりの女の子を指す「トムボーイ」と言う名で呼ばれていました。15歳のころから悪い友だちと付き合うようになり、毎晩パーティーをしマリファナを吸い、家にも帰らなくなっていました。15歳の時には窃盗の罪で警察に捕まり、鑑別所に送られ、まさに堕落の道を突き進んでいったのです。 17歳の時には遊び仲間との交際で妊娠。その時出産したのがアシュリーさんだったのです。大きな青い目をした、とてもかわいい赤ちゃんでしたが、しばらくしてアシュリーさんに異変が起きました。皮膚が厚くなり、硬くなる。体重も順調に増えていかない。しかし、言葉は普通に話せ、知能の遅れは見られない状態でした。ある時、医者がロリーさんにある雑誌の写真を見せました。アシュリーさんとそっくりの、プロジェリアの女の子です。ロリーさんはアシュリーさんがプロジェリアだと知った時の心境を、こう綴っています。「治す方法もない病気、おまけに私はシングルペアレント…。家に着き、ひとりになるとさらに涙があふれ出ました」 生きる目的を失っていたロリーさんは、アシュリーさんを知り合いに預けながらドラッグ、アルコールづけの毎日を送りますが、ある時、鏡の前に立ったロリーさんは、自分の哀れな姿をまじまじと見て、自分が人生のどん底にいることを認めると、崩れるようにひざまずき、泣きながら祈ったのです。「神様、お許しください。私は罪を犯しました」 その時から、ロリーさんの人生は変えられていきました。熱心に聖書を読み、教会に通うようになり、昔の仲間からの誘いも受けたが、一切拒否しました。そして信仰告白し、洗礼を受け、娘のアシュリーさんもロリーさんに続いて洗礼を受け、信仰を持ちました。世界中の人の心に温かい励ましを与えるたアシュリーさん。アシュリーさんが残した数々の言葉を読んでわかる事は、アシュリーさん自身が幸せであるという事です。「自分の幸せを周りの人に与えたい」その愛が多くの方の心に注がれました。もしかしたら神様は、“わたしはプロジェリアだけど、こう生きている”ということを人に見せなさいって、その機会をお与えになったのかもしれないって思うの。この病気をとおして、人を助けなさいということかもしれないって思うの。
わたしのことをかわいそうだって言う人がいるわ。でも、その人たちはわたしじゃない。だから、そう言うんだと思う。だってわたし、自分のこと、かわいそうだって、ちっとも思わないもの。わたしは、人の前で悲しい顔はしたくない。笑顔でいると、みんながハッピーになるでしょ。わたしはいつも前向きでいたい。前向きになれないときがこれまで1回か2回はあったかも。でも、ほとんどないな。人はこうなのに、自分はこうだとか、誰かと自分を比べて、どうこう考えたりしない。誰だって完璧じゃないものもしも、わたしが誰かからあなたにはあと24時間の命しかありませんよ、と言われたとしても、それで困ったりはしないわ。死は誰にでも訪れるもの。恐れるなんて、意味がないことだと思う。なぜ、ここにいるのか、それはわからない。でも、わたしたちがここにいるのには、何か目的があるはずだと思うの。わたしはハッピーに生きたい。ほかの人たちを勇気づけられるように生きたい。生きるチャンスを与えられているんだもの。わたしは、自分の定められた時間がくるまで、すこやかに生きていきたいと思っているわ。わたしたちの祈っていることに対して、神様がそうしたいとお思いになったときは、必ずかなえてくださるんだと思っているわ。いまは、特別な夢ってないの。家族がずっとずっと健康で幸せでいてくれたら、それでいい。自分がいま得ているもので十分幸せだと思うから、それ以上、ほかに思いつかないわ。これからどうなりたいかって?ハッピーで、みんなを勇気づける人になりたい。人の助けになれる人になりたい。愛情にあふれた人になりたい。(LVJCCブログ制作チーム:薫)ブログランキングに参加しています。クリックで応援してください。